このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
平成17年10月2日に行われた103系3003編成の「さようなら運転」後、僕は強い虚脱感を残したまま103系3000番代車が本線上から消えてしまったことを残念な気持ちで過ごしていました。もしかしたら、ひょっこりまた運用に就くんじゃないかという僅かな望みも心の中にありました。
そして、10月12日、この日もいつものように八高線八王子行きに乗って出勤して、いつものように夜帰宅しました。
家族から、何気なしに「緑色の電車が走っているよ」と教えてもらい、驚きと共に嬉しさと戸惑いが混じりました。「さようなら運転」後に運用就くなんて、よっぽどのことがあったんだなと思いながら家族の目撃した時間から運用を調べてみると、川越入庫の65運用ということが分かりました。今日1日だけの運転だということを直感しました。
さらに調べていくと、早朝77運用で南古谷を出た後、夕方になってから川越入庫の65運用に変更になったことが分かりました。朝の77運用は僕が乗った八王子行きと箱根ヶ崎で交換していたのです。くやしいことですが、席に座って眠っていたので全く気が付きませんでした。
ともあれ、65運用最終の川越行きならまだ間に合う時間なので、早速出掛ける支度をしました。偶然目撃して教えてくれた家族に感謝です。
高麗川にて。65運用列車の最終2164H川越行き。
高麗川駅にて。いつものローカルな雰囲気にちょっと切ない気持ち。
的場で交換待ち。名残を惜しむファンの姿もちらほら。
川越に到着。本当にお別れ。川越まで乗ることが出来てよかった。
さらば103-3003。笠幡を発車してから窓を開けて、外を眺めました。
窓から入ってくる風に秋の気配を感じ、民家の壁に反射したり田んぼに
広がったりする心地よい継ぎ目の音と力強いモーター音を聞きながら、
僕はそっと別れを告げました。
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |