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New Scenes  3/1up

 

左から ♦日曜深夜、六日町駅  ♦直江津行き最終車内で。耐雪耐寒装備のお嬢さん  ♦きたぐに@新大阪  ♦月曜朝、新神戸@ひかり車窓

 

 

瀬戸内の白昼夢

 20th February, 2012

 

 

 

 六甲の闇を抜け、明石、加古川と西進するうちに風景が変わる。土の質が変わるのだろうか、白っぽくなってくるのだ。

雲ひとつない青空の下、岡山発・みかん色の電車は露出オーバーみたいにまばゆい山陽の小さな街々をゆったり走る。

 

赤穂線邑久駅着。「きたぐに」で来て今夜の「きたぐに」で帰る「弾丸ツアー」では次ぎのバスまでの30分すら惜しい。情報収集も兼ねてタクシーを奮発。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丘を登りつめると、前々から来たかった港町、牛窓が眼下に。

 

 

 

 

 

 

 

牛窓の売りはオリーブ、でも2月のいまは白菜が旬のようだ。

 

 

 

 

 

 

信濃川より狭そうな「牛窓瀬戸」、水面のキラキラで遠目にも「強い潮流」はハッキリわかる。

 

 

 

 

 

オリーブの丘から町へ下る道すがら

 

 

 

 

一応「鉄道」主題のホームページなので(笑)、牛窓スケッチはタイル貼りで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中世から貿易で栄え、大正期には煉瓦積みの銀行が建ったり、岡山県で最初の乗合バスが走ったり、とにかく相当モダンな街だったようだ。

殷賑をきわめ、でも今は・・・という港町がひそかに大好きなコダックです。

 

 

 

 

 

 

 12:30発のバスで邑久駅へ戻ったところでATS-PPさんからメール着信。あろうことか、今夜の「きたぐに」運休だと・・・。

動揺しながらやってきた播州赤穂ゆきの車中で「発車オ〜ライネット」につないで長岡ゆき高速バスを確保するが、レールの旅は京都止まりになってしまった。 

 

 

 

 

そうこうするうちに日生駅、下り電車との交換待ちのあいまに船とのコラボに腐心してみる。

 

14:09、いまさら「いい旅チャレンジ」じゃないが、赤穂線を乗り終えて相生着。小走りに駅レンタカーの窓口へ向かう。

高取峠の工事渋滞にすこしイライラしつつ、いま来た道を戻るように赤穂市へ。

 

 

 

 

 

 

 

 『駅のすぐ南側は新幹線の高架橋で、東京発1100分の「ひかり7号」が一気に走り抜けて行った。時速ニ〇〇キロは、乗っているとそれほどでもないが、近くで眺めるとさすがに速い。すこし思い上がっているぞ、と言いたくなるほど速い。私もよく乗るが、地上で見ていると、あんな危険なものによく平気で乗っていられるな、といつも思う。』  宮脇俊三著「最長片道切符の旅」より「第十六日」、掛川駅での記述。

 

 

 

 

 

 

 

掛川で宮脇俊三氏が「ひかり7号」を見送って34年にもなる。

いま、この千種川を駈け去る新幹線の速度は「ひかり7号」から5割増しになった。

 

眼前にすると唖然とするスピードだが技術の進歩だろう、驚くほど静かにつぎつぎと東へ、西へ。

 

さっそく「時計仕掛けの疾風」にのめりこむ。

 

 

もうすぐ麦でも播くのだろうか、広大な野面を「さくら565号」。

 

 

 

 

 

これを自分の目で見たかった、播磨灘まで広がるパノラマを横切る500系「こだま746号」!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

画質の悪さは安物のワイドコンバージョンなのでご容赦を。でも16両の「のぞみ」はコレでないと収まり切らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

また来てみたい、こんどはあの山裾の集落にも。「のぞみ111号」

 

 

 

 

 

 

 

 

立ち去りがたい斜光。もう1本、もう1本と引っぱって・・・。最後にかつての「レールスター」、「こだま748号」をシュート。

 

あとは道の駅のラドン温泉に立ち寄って、18:46相生発のひかり482号で京都へ向かう。

「きたぐに」8号車11番下段の切符を清算するのが残念、ただそれだけ。

 

 

 

 

 

 

左から ♦残念会@近鉄京都駅withホリタさん ♦越後の黎明@高速バス ♦これも見納め、長岡駅のやけに凝った案内掲示 ♦昨日の今頃は姫路のあたり・・・@飯山線 内ヶ巻付近。

 

 

 

慌ただしいばかりの旅、でも一瞬日常におさらばして何食わぬ顔して戻るのも面白く、クセになるかも。

最後までおつきあいいただきましてありがとうございました。

 

 

 

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