このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

頸城DB81のエッチング板について

 

このHPをご覧いただいた方から、DB81のエッチング板が欲しいと、ムトーネット企画さんにご要望があったそうです。このエッチング板は売ることを考えていなかったのですが、組み立て説明を作らなくても良いのであれば、という条件で頒布することにしました。このエッチング板は、オレンジカンパニー製DC92を一台つぶしてDB81を1台作るという、大変罰当たりなコンバージョンキットです。なお、この企画はオレンジカンパニーさんとは一切関係ありませんので、問い合わせはご遠慮ください。

 

 

                                   (画像をクリックすると拡大します。)

 

製作に当たってはオレンジカンパニー製のDC92が1台必要です。オレンジカンパニーからは1986年と1995年の2回発売されていますが、このエッチング板では1995年の製品を使うように設計されています。1995年発売(製品番号9501;写真左)の製品は動輪がイコライザー支持になっていますが、1986年製(製品番号8611;写真右)の製品はコイルバネになっています。

 

 

 

組み立て説明書を作らないと言ったもののそれではあまりにも不親切なので、以下にごく簡単なものを作りました。ただ、作っているときには頒布を考えていなかったので、製作途中の写真をほとんど撮っていません.

大事なところの写真を示せず心苦しいのですが、ご了承ください。

購入をお考えの方は参考にして頂ければ幸いです。

購入の前に、DC92の入手方法と合わせて良くご検討していただき、納得された方のみご予約ください。購入後のフォローはありません。

 

フレーム

下回りはDC92の構造に準じて製作してください。フレームはエッチング板の部品を2枚貼り合わせてください。写真に写っているフレームのうち、上から3番目〜6番目を使います。ロッドはエッチング部品を2枚貼り合わせます。1組は予備です。イコライザー受けは現物あわせで真鍮板の切れ端で作ってください。

このエッチング板では1995年の製品を使うように設計されていますが、1986年製を使う場合には、フレームの加工が必要になります。一組見本(写真1番上と2番目)が入っていますので、これに合わせてもう一組を作ってください。

 

デッキ板

デッキ板の構成はDC92と同じです。ただし、モーターの穴が小さいので、主に前後方向に広げる必要があります。広げすぎないよう、ボンネットを先に作ってモーターのサイズと比べながら広げてください。エアタンクはエコー製(品番622 電車用エアータンクT用付加空気溜)です。ポール(つかみ棒)は珊瑚のOJ用つかみ棒(No.0511)です。

 

 

キャブ

リベットがちょっとごつかったので、キサゲバケで少し削りました。妻板をガイドに側面+屋根を曲げます。曲げた後に、側面の窓の縁にあるリベットを、裏の穴からけがき針で押し出してください。妻板の乗務員ドアはけがき針でのスジを付けます。妻板の裏をよく見ると、4隅に当たる部分に非常に小さなエッチングのマークが付いています。私はここに0.3mmの穴を開け、表にスジを引きました。窓枠は2枚貼り合わせます。表、裏に注意してください。中央の桟が細い方が内側になります。また、エッチングの裏側を向かい合わせて貼り合わせます。その後、1.0×0.2mmの帯板を縁で囲むように張り合わせてからキャブ本体に付けます。側面+屋根のうち1枚は予備です。窓枠も余分に入っています。

 

ボンネット

ボンネットは前後で微妙に異なります。ボンネット側は砂箱が無く手すりが短いです。反対側はボンネット上に砂箱が付き、手すりは長くなっています。砂箱の穴が貫通している部品(3つあるうちの真ん中のもの)はミスパーツです。砂箱の穴が貫通していないパーツを使ってください。また、手すりの穴が片側3つ開いていますが、両側の2つに穴を0.5MMドリルで開けてください。ボンネットはボンネット妻板をガイドに曲げてください。折り曲げ線の目印にエッチングのマークがあります。曲げた後にボンネット妻板をハンダ付けし、前後につば状に出っ張った部分を糸鋸で切り落とします。その後、キャブ側に当たるボンネット妻板は外します。キャブ妻板に凹状(穴が開いている。エッチング板左下に2枚並んでいる。位置は、エッチングで彫られた頸城工房の字を右下にした場合。以下同様)の部品をハンダ付けし、それをガイドにボンネットを付けます。

 

 

 

ラジエター

作り方が一番わかりにくいと思います。ラジエター部品の似たような部品が3段に並んでいますが、中段右2つを裏側を向かい合うようにハンダ付けします。この2枚には、給水口キャップのスジがあります。そののちこの2枚をはさむように中段左2つをそれぞれハンダ付けします。ラジエター給水口が中心に開くようになります。この4枚貼り合わせた部品を1.2mm×0.4mmの帯板で縁取ります(これがラジエターA)。上段左から2番目の部品をコの字状に曲げ、その外側に上段左の部品を張ります(これがラジエターB)。上段右と下段左から2番目の部品を貼り合わせます(これがラジエターC)。ラジエターBのコの字型内側にラジエターAを落とし込み、ラジエターCの溝にBのコの字型の端が嵌るようにします。下段右の2つがラジエターガードです。2枚貼り合わせてから0.8mmの真鍮角材を45°の角度で溝に合わせてハンダ付けします。ラジエター支えは1.0×0.2mm真鍮帯板で作りました。完成したラジエターをボンネットに貼り付けます。反対側はボンネットに3段目左の部品を貼り付けます。

 

そのほかの部品は、図面または分解・詳細写真を参考に作ってください。

 

図面 (多少ひずみがあるかもしれません)

 

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