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工作室便り
最近、HPの更新が滞り気味で、ご覧いただいている皆様に失望を与えているのではないかと思っております。時間が無くなってくると工作時間が優先され、コンピュータ作業は後回しになってしまいます。そこで、工作状況を気軽にUPするためのこのページを作りました。失敗作や製作中気がついたことなど気ままに書き連ねて行こうと思っています。
静岡ハニ1(2008.12.14)
静岡鉄道で有名な合造車、ハニ1です。昔HOナローで、乗工社からハニ2が製品化されていましたが、そのころから気になる存在でした。機芸出版社の「軽便探訪」に図面が載っていたので、ほぼその通りに作りました。出版物に掲載されている図は大体落とし穴があるので参考程度にとどめるようにしているのですが、今回はとくにおかしい部分もなかったので、手抜きをしました。出来上がってからも、特に不自然な箇所は見あたりません。台車はTR16で代用、クインポストは以前頸城用に作ったもので代用しようと思いますが、手持ちがありませんでした。
屋根、床板もエッチング板ですので、2枚組になってしまいました。1枚はハニ1,2と共通になるように設計し、側板と妻板の版を起こせばハニ2もできるよう考えています。
ここまで作って、屋根上のベンチレータがないことに気づきました。これは私のミスですが、屋根内側に折り曲げ用のスジがあるので、取り付け用の穴を開けるのは、そんなに難しくはなさそうです。エコーモデルあたりでよいものがでていないか、次の機会に探すことにします。
頸城単端(2008.12.8)
手すりやライトなど小物を除き、ほぼ完成しました。小物を付けていないのは修正箇所を再検討する際にいじくり回すので、破損を防止するためです。
床下前部にギドモータを吊り、シャフトを介して後輪を駆動します。車輪、ギア、集電ブラシはフクシマ模型製を使いました。車輪は径10.5mm、ギアは17:1ですからスピードは出ませんが、スローはききます。3点支持にするため、後輪台車は床板から独立しています。あり合わせのビニル線を使って仮配線をしてありますが、完成までには燐青銅線で目立たないように作り直します。
3点支持の様子。前部が沈んでいますが、後輪が線路に追随しているのがわかるかと思います。走行中もうまく作動しているようで、集電性能はよいようです。
ここまで作って、修正したい箇所が60カ所ほど出てきました。目立つ箇所は、以下の3点です。
1.乗務員ドアをツラ位置にすること。
2.幕板部を0.5mm広くする(ウインドヘッダーももう少し狭くした方がよいようです)
3.床下の梁は珊瑚の軸受けに合わせて3mm幅×1mm厚の平角線を使いましたが、2mmで設計していたようです。そのため、補強用梁や後部の端梁の大きさが合いません。
そのほかはネジの穴が少しずれているとか、折り曲げ部品の寸法の修正など、些細な部分です。
修正エッチング板を作るかどうか派別にして、なるべく早いうちに原図も修正しておきます。時間が経ってしまうと記憶も気力も消えてしまいます。
頸城単端(2008.11.24)
下回りには珊瑚の古典客車用軸受け、車輪はフクシマのFMギアと珊瑚のスポークを利用しました。
引き続きボンネットとその床下まで作り終わったので、屋根の製作に移ります。
屋根のカーブは半径37.5mmなので、水道管などに使われる直径75mmの塩ビ管をガイドにしました。
問題は車端部分。こちらはこの塩ビ管を幅5cmくらいで唐竹割にしたものを2枚作り、接着剤で貼り合わせました。これを削って木型代わりにします。
車端カーブ通りに(といっても適当です)、貼り合わせた塩ビ管の端を削ります。この上に屋根板用の真鍮板をのせ、木槌でコンコンたたいて整形しました。木型のカーブ通りにはどうしても曲がらず、指先ややっとこで曲げたいカーブより強めに曲げ、カーブをのばすように整形しました。
ちょっと屋根が薄いような気もしますが、屋根高さはオレカンの九十九里キハ104とほぼ同じなので、こんなものかもしれません。屋根の一部は浮き上がってしまいましたので、強引に半田付けすることにしました。
ジ2用のボンネットに交換してみました。ご存じの通り、ジ2の側板はニセスチールではありません。車体はジ1のものです。
屋根板を車体に半田付けしました。ボンネットにはグリルを付けました。
後ろ側。ジ1は2段窓になっていましたが、ジ2は写真を見ると1段のままだったように見えます。また、後部妻板にも鉄板を貼ってあったかは不明です。
個人的には印象通りに出来ているような気がします。ところが、ここまでのエッチング板の要修正点(修正が望ましい)箇所は30以上・・・。 どうしよう・・・・。
頸城単端(2008.11.11)
頸城単端のエッチング板ができました。今のところ致命的な間違いはありませんが、相変わらず細かいミスの連発です。
一番の失敗は乗務員ドアでしょうか?外板とツラ位置にすべきだったと後悔しています。
これから下回りの工作に移ります。
最近の工作(2008.10.19)
半年近く更新をさぼってしまいました。
この間、あまり工作もしていないのですが、こんなことをしていました。
草軽ホハ17の製作
エッチング板第2版が出来たので、組み立てました。ところが、今回も1カ所大失敗・・・。
出来上がりに問題はないのですが、完全なポカミスです。
頸城単端の設計
エッチング板原図が出来ました。直前のチェックでも間違いを見つけて、いまだ不安は残りますが、えいやっとばかり、外注に出してしまいました。
お世話になっているUさんのリクエストもあり、左側ドア拡幅前の側板も入れました。(今回も資料役に立ちました・・・。)
一応、ジ1、ジ2、木造で両側ドアが狭い時代の3タイプが製作できることになっています。
赤く見える部分は表面がへこんでいる部分、薄い青は裏のみエッチングされる部分(見えにくいですが)、青紫の部分は裏表ともエッチングされない部分です。
ここの写っている図を直接エッチングに使う訳ではありません。エッチング用フィルム原稿の表用と裏用を組み合わせた確認用原稿です。
ジ1のボンネットは、九十九里キハ104用を加工して使う予定。少し小さいのですが、この部品の出来はサイズの違いを補ってあまりあるものがあります。ジ2のボンネットは、エッチング部品の組み合わせ。軸受けは珊瑚製にあわせています。これも形態が異なりますが、目をつぶります。
大日本軌道へっつい(ワールド工芸製)キット作成
思わず買ってしまったキットです。ワールド工芸製のキットを組み立てるのは初めてですが、部品をじっくり見ているうちに組み立ての要領がわかってきました。板厚が薄いので、何十年ぶりかに60Wのはんだごてを引っ張り出しました。ただいま工作3日目。
箱(2008.4.25)
Onの自作車両が増えてくるにしたがい、収納場所に困るようになってきました。そこで、良いサイズの箱を探しましてみましたが、ぴったりというものはありません。
16番(1/80)の国鉄車両ですと幅が約35mm、それに対し頸城のボギー車では幅約45mmですから、そのまま入れるのは無理があります。100円ショップのタッパも試してみましたが、大きさが中途半端なのと、強度に不安があります。以前、100円ショップのタッパーに車両を入れて運んだ際に、ステップが曲がってしまったことがありました。車体を横にして収納したのも原因だったようです。また、細長い箱では中央付近がたわみ、車体に無理な力がかかるのも不安です。
そこで、インターネットで探したところ、 ボックスストア ( http://www.boxstore.net/ )という店を見つけました。
ここは、箱をオーダーメードで作ってくれる上に、見積もりがオンラインですぐ出てくるので、サイズや色、注文数を変えた場合を心おきなく比較できます。
価格は、下記の条件で1つ400円弱位〜になりました。市販の車両用の紙箱に比べても安く、さっそく注文してみました。注文した規格は以下の通りです。
形式:フタ身式
サイズ:W(長辺):220mm D(短辺):55mm H(高さ):75mm
フタの深さ:下まで
中芯の厚み:2.2mm
箱の外側の色:マット/プレーン ブルーマリン
箱の内側の色:白
注文数:20個
ただし下の箱はマットプレーンブラックを指定
待つこと2週間、出来上がった箱が送られてきました。頑丈な作りで、外側の貼り紙もきれいに仕上がっており、大変気に入りました。
また、箱中央部のたわみを避けるため、白ボール紙で”コ”の字形の補強材を作り、車両をプチプチに包んで内箱に収納後に上からかぶせるようにしました。
これでこれまで製作してきた10数両の車両達の収納場所が出来ました。以前、ある方からガレージキットの箱があるといいですね、といわれたことがあるのですが、こんな簡単にオーダーメードの箱が出来るとは思いませんでした。この ボックスストア 、10コからお好みの箱を作ってくれるそうですから、鉄道模型以外にも利用価値は高そうです。
左2つが今回作ってもらった箱。注文シートでは外箱と内箱は同じ色を指定するようになっていますが、別色の指定も受け付けてくれました。
車両をプチプチに包み、屋根を上にして格納します。実際にはエコーの”車両用保護ペーパーでくるんでからプチプチに包みます。左は自分で作った補強材。幅と高さは箱の内寸と一緒です。
上から補強材をかぶせます。
格納終了。あとはラベルを作って貼る予定です。
難所(2008.4.16)
エッチング板で車両を作る場合、問題になるのが下記の3カ所です。
1.屋根
2.台車
3.車体の角
屋根は木で作れば問題にならないのですが、金属にこだわると自分で曲げるか外注することになります。頸城のホハやホジでは車端と屋根中央の2つのプレス型を作ってもらったので、コストがかさみました。
台車はOn用の部品を使う、16番で似たような台車を流用する、あるいは自分で作ることになります。
おおむねこれら2つの問題をクリアーできるかによって製作可能か判断する訳ですが、車体の角に丸みがある車両では、その処理をどうするかを考えねばなりません。角をきちんと出して曲げるのは簡単ですが、左右のRを同じように曲げるのは難しいです。右の車種では車体角が角の丸みが余り大きくないので、KSモデルのアングルを用いています。一方、左の車両は角が結構丸いのでアングルでは丸みが足りず、新たな方法を取り入れてみましたが、いかがでしょうか?
なお、右の車両の屋根は外注、台車は16番あるいは12mmのTR11で代用する予定です。左の車両の台車は16番のTR-16で代用することにしましたが、屋根はどうするか思案中です。
失敗作 (2008.3.15)
この車両はナニを作ろうとしたか、お判りになるでしょうか?
エッチング板を組み立ててみると、設計の時に持っていたイメージとかけ離れてしまっているものが出来上がってくることがあります。今回も実車のイメージとは全く違う車両になってしまいました。印象の違う原因は、窓高が高すぎるうえ、幕板は狭すぎたためのようです。この辺の寸法は写真から割り出しているのですが、元になった写真がやや見上げ気味になっていたことと、屋根に隠れている部分が思ったより大きく、側板の高さの測り方を誤ったようです。
一回で印象通りのものを作るのは難しいですね。今回も一から設計をやり直します。
DB607 (2008.3.5)
DDB607はここまで出来ました。
排障器やマフラーがプロトタイプと異なるのですが、気にしないことに。
607のマフラーは608より太い部分が長く、細い管が前輪の前側から出ています。
後部ボンネットにはライトが2個埋め込まれています。しかし、良い部品が見つからないので物色中です。とりあえず位置決め用のφ1mmの穴を開けておきました。作業は当分ここでストップ。
DB607 (2008.2.23)
似ているようで違いが多いこの2両。それでもこの607は、608から改造するには改造箇所が一番が少なそうでした。
変更箇所はボンネット、キャブ前半分、後部ボンネット後ろのふたなど。
あいかわらず設計が甘く、制作時には細かい調整を強いられました。
604と609にもまじめに取り組んでみようかと思っています。609は後部のブレーキシリンダーと
エアタンクの位置が604,607,608とは逆になっていて、修正は結構面倒のような気がしますが・・・。
全長やホイールベースが長いのは目をつぶるしかないでしょうね。
ところで、ネコ・パブリッシング「軽便追想」の蒙古の戦車の車号記載には誤りがあるようです。
ページ 誤→正
p.129 602→604
P.132 609?→608
p.137(中右) 607→604
のような気がします。
特にp.137(中右)の写真には悩まされ、設計時に混乱させられました。
ちなみにp.127とp.141(上)は、今回製作した607ですね。
なお、私が持っているのは初版ですので、2版では直っているのかもしれませんが、未確認です。
制作中の草軽シリーズ (2008.2.17)
頸城の次は”草軽”シリーズと決めておりましたが、結局客車4種、貨車5種の設計と試作を行いました。そのうちの一部が下記の写真です。デキ13はオレンジカンパニーの製品で、窓枠のみ自作のエッチング部品に交換してあります。
写真のホハ12は試作版を組み上げたものですが、要修正箇所が13カ所ありましたので、原図を修正します。なお、ホハ12の同型車は10-12の3両あり、少しずつ形態が異なります。私の気がついた違いについて、そのうちまとめたいと考えています。
車種によってはエッチング板の原図が最終版まで出来ているのですが、組み立て説明図が手つかずです。この作業もおっくうで、なかなか先に進みません。
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