このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
山鹿温泉鉄道跡のサイクリングロード
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95年夏、自転車に乗って山鹿温泉鉄道の廃線跡をたどった。
昭和40年に廃止(昭和35年から運行休止)された山鹿温泉鉄道は、鹿児島線の植木駅から、温泉地として知られる山鹿市までを結んで走っていた。その廃線跡は「ゆうかファミリーロード」として整備されている。
ちなみに「ゆうか」とは、サイクリングロードの起終点から一文字を取って「熊鹿」と書く。
サイクリングロードは上熊本駅の西側から始まっている。
午前11時、スタート。すでに陽射しは強烈だった。植木までは、鹿児島線にほぼ沿いながら走る。
植木から、いよいよ廃線跡を利用した自転車道が始まる。幅3メートルもないその舗装道は、いかにも線路跡らしく緩やかなカーブを描いて鹿児島線から離れる。
やや行くと、湿地帯の中の土盛りの上を走る。そここそが、水害で度々崩れ、最終的に鉄道の死命を制した地点である。
土盛りはいきなり台地にぶつかる。鉄道はトンネルで台地をくぐっていたのだが、自転車道はそこだけ迂回し、台地の上を通る。
台地上から築堤を俯瞰
台地を降りると、再び線路跡に戻り、あとはほとんど廃線の路盤の上である。
台地から降りてすぐ現れる旧植木町駅(植木起点2.1キロ)の駅舎
夏空の下、続く自転車道。陽射しが痛かった
陽射しの照り付ける中を走らせ、宮原駅跡に到達。ホームの石積みが残り、菊池川を渡っていたトラス橋も金網の中に保存されていた。
旧宮原駅に保存されている菊池川のトラス橋
もともと九州鉄道(現鹿児島線)千歳川(筑後川)橋梁の9連のうちの一本
駅のそばで発見、腐りかけのバスの廃車体(いわゆる
おしゃかさま
)
しばらく行くと、菊池川を渡り、さらに行くと、かつての終着、山鹿駅跡。広かった構内は自動車学校の教習コースとなり、旧駅舎も事務所として使われていた。
旧山鹿駅駅舎
さて、そこから同じ道を帰るのも芸がないので、途中の来民で自転車道から離れ、菊池経由で帰る事にした。
ダンプやらトラックやらがぶんぶん走る国道を走って行くと、やがて菊池。
菊池はかつて熊本電鉄の終着駅があったところである。
菊池駅跡に放置されたままのモハ101。今はない。
それからは西陽に炙られながら、熊本電鉄の廃線跡に添いながら泗水を経由して、御代志まで。御代志からは営業中の路線に沿いながら黒髪の自宅に帰った。
その日の走行距離は概算で70キロ。日焼けが痛くてその後3日間くらいは地獄を見た。
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