このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

浅草・鎮護堂(ちんごどう)
おたぬき様

   鎮護堂(ちんごどう)
                 台東区浅草二ー三 浅草寺
 「おたぬきさま」で親しまれている鎮護堂は、浅草寺境内に住みついた狸の乱交を鎮めるため、伝法院正面脇に同院の鎮守として「狸社」を祀ったことにはじまるという、。明治五年のことで、時の浅草寺貫首唯我韶舜(ゆいがしょうしゅん)大僧正の発願による。その後福徳を願う信者のが参詣が多いので広く一般にも開放されたと伝えられる。
 明治十六年、この地に移し堂宇を建て、名を「鎮護堂」と改めた。現在の堂宇は大正二年に再建されたものである。毎年三月十七・八日に行われる祭礼では「鎮護大使者御祭典」の幟りが奉納され、 神楽ばやしが流れる中で「地口行灯」が並ぶ。防火、盗難除、商売繁盛の守護神として知られている。また、境内には昭和三十八年建立の幇間塚(ほうかんづか)がある。表面に幇間(たいこもち)の由来とその下に、久保田万太郎の「またの名のたぬきづか 春ふかきかな」の句、裏面に幇間一同の名を刻む。幇間のことを「たぬき」と呼んだことから、この地に建てられた。

  昭和六十三年十月
              浅草観光連盟
            台東区教育委員会

 

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