このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

大阪府豊中市
千狸庵

大阪の北部に位置する豊中市には、
なかなかユニークな方がお住まいである。
人のことは言えないという声も聞こえるが、
上のような名刺を持ち歩いておられるのだ。
知人つるつるちゃんの伝手で、
訪れることとなった。

個人のお宅なので、
玄関等は載せることはできないが、
門柱には横になった信楽焼の狸が出迎えてくれた。

リビングに通してもらうと、そこはもう狸ワールド。
写真の棚には全て10センチ以下の小さな狸たちが
ズラ〜っと並んでいるのである。

その数およそ2000とも3000ともいわれている。
まさに狸をたずねて三千狸

なんでも、お父さんのおじさんが大正の頃から集めていたのを
お父さんが引き継ぎ、それをまた
後を継いだのがきっかけで、
気がついたらこれだけの数になっていたという。
中にはご自分で作られた豆狸などもあったり、
高いものから安いお土産物まで、
びっしり詰まっている。
まさに狸御殿。

お子さんや友人たちも、どこかの土産に
買ってきてくれるというからすごい。
日本経済新聞をはじめ、主要紙や
ケーブルテレビの取材を受けたり
(そのビデオも見せてもらった)、
後に紹介する
しがらき狸学会にもパネラーとして登場するなど、
わりと名の通ったお方なのだ。

すでに退職なされて悠々自適のくらしだそうだが、
奥さんのため息をよそに、
まだまだやる気十分の信気苦斎さんだった。

信気苦斎さんのコレクション10カ条

1.種類を多く集める(他人にはがらくたでも自分にとってはどれも宝物)
2.安物でもかまわない(高価なものは買いたくても買えませんが)
3.置き場所の関係から大きなものは集めない(20センチ程度まで)
4.旅行先では常に土産物屋を覗く(狸が買ってくれと呼びます)
5.友人より頂いたものは重複していても感謝する(当然のこと)
6.他人のコレクションをうらやまない(自分に合った収集、10のコレクションでも万のコレクターの集めていないものが必ずある)
7.500円硬貨を貯めて狸購入貯金として妻に迷惑を掛けないようにする。
8.集めた時の思い出・背景を忘れない。
9.家族の協力。
10.対外的にいつもPRする。(友人の輪が広がる)

す、すごいです。

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