▲100系新幹線電車 100系新幹線電車は、0系新幹線電車で始まり200系新幹線電車で完成した理想をさらに現実にフィットさせるために登場した第一世代新幹線電車のエンハンスト・タイプ。
国鉄は、少なくとも新幹線を構想して実現化した功労者達は0系新幹線電車をさっさと新型の置き換える予定だったらしい。が、その後の国鉄の労働問題やら・・・後に民営化されてりまう山積みな問題やら・・・なにやらで大切なことをすっかり後回しにしていた。おかげで、0系新幹線電車が耐用年数に達して引退させた後継車両が新造の0系新幹線電車なんているジョークみたいな話がリアルに展開してしまった。
そこで0系新幹線電車で始まり続けて200系新幹線電車を開発・運用した経験に基づいた、改良・拡張型新幹線をそろそろ作らないといけないところまで追い込まれた。とか追い込まれなかったとか。で、シャークノーズの先頭車両や、耐圧構造の耐久性の向上や、バブル初期っぽいインテリアを採用するとかいろいろやってしまった。
これで新幹線の電車も車両更新ごとに新技術を取り入れて発展した在来線の電車に追いついたという感じでもある。もっとも新幹線は万が一の事故も許されないので、現場の経験から十分に挙動が読める程度に枯れた技術で固めたいというのも理解できる。NASAの機材が何年経っても更新されないのはパフォーマンスが実証されたものを重んじるからで、新幹線だってそういうレベルの慎重さが要求されてもいいじゃないか!
もっとも、主動力のモーターはまだ直流なあたりが時代を感じさせてくれる。
個人的には・・・こいつは二階建て新幹線という試みが最大の特徴かな。これがなければE1系新幹線なんて全車両二階建て車両の開発は考えなかったんじゃないだろうか。
これも最後はJR西日本の各駅停車スジ専用車両として運用された。今では500系新幹線電車にその役目を引き継いで全車が引退してしまっている。
運用末期は責任者を問い詰めたいほどに酷い西日本色で辱められていた車両も・・・引退直前になって武士の情けできちんとオリジナル色に戻して貰えた。ごめん、あの色は無理。ああいうのはちょっと・・・。うん、努力はしたけどやっぱ生理的に無理。なんであんなに酷かったのか・・・。
なお、我が旧友は100系新幹線電車は車輪周りや床下の機器が丸見えなので「パンツはいてないみたい」みたいで落ち着かないと言っていた。曰く「車輪周りもガッチリとガードされたフルエアロのオプション付きみたいな隙のない200系新幹線電車のシルエットこそ至高」だとか。
考えてみるとこいつらは全車両がコムトラックスミス管制専用なんだな。
▲100系新幹線電車(西日本色)
▲100系新幹線電車(西日本色) |