このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
* I am afraid I might handle all Railways on our planet! |
with 地球の鉄道 |
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○ ダージリン・ヒマラヤン鉄道、概論 |
file: //Darjeeling Himarayan Railways' intoroduction/ |
DHR steam engine Type B & Mt. Kanchenjunga of Himaraya range. |
ダージリン・ヒマラヤン鉄道はインドの東北部辺境(North East Frontier = N.F.)地区、または東ヒマラヤのシワリク丘稜に施設された軽便鉄道である。英語名では「Darjeeling Himalayan Railways」、またインドを含めた英語圏では「DHR」と表記されることも多い。日本語では「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」と表記される場合もある。 インドの山岳鉄道として世界遺産に登録される3鉄道の中の1本であり、インドでもっとも知名度の高い鉄道でもある。同鉄道が世界遺産に登録されたのは1999年で、当時は「ダージリン・ヒマラヤン鉄道」として単独で文化遺産の列に加わった。現在では大人の事情が重なった結果、「インドの山岳鉄道」の象徴的な鉄道としての地位に落ち着いているようだ。 運用路線は全長で約88kmで、始発駅がNJP(ニュー・ジャルパイグリ)、終着駅がダージリンとなっている。全線が軌間610mmのナロー・ゲージ(極狭軌)と使用していることから「トイ・トレイン」との愛称で親しまれている。 終着駅のダージリンは、世界第三位の高峰カンチェンジュンガの展望台としても知られている。当然ながら、DHRの車窓からも高峰カンチェンジュンガの眺望を十分に楽しめる。 |
▲エヴェレストやK2に次ぐ高峰カンチェンジュンガが朝日に赤く染まる. |
ダージリンヒマラヤン鉄道が運用する牽引・推進用機関車は、『DHR-B形』と呼ばれる軽便鉄道用小型蒸機。動輪配置は0-4-0ながら35トンの牽引力を誇る。初期型は約120年前、1889年に英国のシャープ・スチュワート&グラスゴウ製で製造されたもの。 DHR-B形の第一製造期は1889年〜1904年。これらはDHR-B形17〜28号と呼ばれていた。その後に新たなIR車両番号※が割り振られ777〜785番と呼ばれるようになった(何故か同期の3両にはIR車両番号が与えられなかった)。同鉄道最高齢の蒸気機関車『ヒマラヤン・バード』はこのグループに属している。 ※Indian Railway車両番号、または蒸機機関車番号を指す。DHRの場合、777〜806が割り当てられた(途中にDHR以外の機関車も混じっている)。 |
■DHRの路線の象徴であるループ橋とスイッチバックとは? |
ループ橋とは、山岳鉄道などの高勾配区間に見られる特殊な鉄道施設と指すことが多い。レールを環状に敷いて走行距離を伸ばすことで傾斜率の緩和を実現するもの。おかげで、粘着率の低い蒸気機関車でも無理なく登り降りができる。橋を使って環状に敷いたレールを跨ぐことからループ橋、またはダブル・ループとも呼ばれる。 スイッチバックとは、列車をUターンさせるスペースを見いだせない厳しい地形の急坂を往来する鉄道技術だ。Z形にレールを施設すれば、列車を前進と後進を繰り返しながら無理なく少しずつ標高を稼げる、という新発想の具現化なのだ。なお、英語圏ではこれを『リバース・ステーション』や『ジグザグ』と呼ぶのが一般的だったりする。 | ▲ループ橋(ダブル・ループNO,3) ▲スイッチ・バック(ジグザグNO.2) |
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▲DHR779号、ヒマラヤン・バード
▲TypeB蒸機用のコンロッド
▲DHRの蒸機とディーゼル機関車
▲ベイビー・シウォーク形蒸機
▲道路脇で給水作業中
▲山岳区間では煙も蒸機も全開
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