このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

 

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日本>叡山電鉄

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▲叡山900形電車が「きらら」。パノラミック車両。

 

叡山電鉄は比叡山や鞍馬山の麓と京都を結ぶ鉄路。略称は「叡電」(えいでん)。親分は今は京阪電気鉄道だけど昔は京福電気鉄道。叡山本線と鞍馬線の2路線で構成される。叡山本線が5.6km 、鞍馬線が8.8kmなので合わせて14.4km。

残念ながら併用軌道区間はない。

叡山本線の終着駅となる八瀬比叡山口駅からは京福のケーブルカーとロープウェイで延暦寺まで行ける。こっちが本線なのは京福一本で京都から延暦寺という輸送手段を確立したかった名残じゃないかな? しかし、夢破れて京阪電気鉄道に買収されることに。ケーブルカーとロープウェイは京福のままである経緯はよく分からない。収益性を問題にして京阪が買収を嫌ったか、それとも京福がプライドをかけて握り通したのか。ともかく、経営会社はバラバラになりながらも京都から比叡山を越えて琵琶湖方面につながるインフラじだいは生きながらえた。

京都から琵琶湖側の石山寺(京阪電鉄の京阪石山駅の近く)へのお出かけというのは平安時代の貴族達にとってもメジャーなピクニックだったらしい。その伝統のルートに延暦寺を加えるというのがロマンだったのかと思えばイロイロ納得できる。別に京福がさぼっていたわけでなく、計画自体は太平洋戦争前から実行に移されてたんだよ。

では、何故京福のロマンは潰えてしまったのか? それはきっと京阪鴨東線の開通が遅すぎたからだ。バブルの時代になるまで、今みたいに出町柳駅で地下鉄から乗り換えができなかったからそっち方面への客足が激しく遠のいたわけですね。

なお、遅れた事情はちょっと調べてみれば歴史の不運と京都という社会の複雑さに突き当たる。前者は解るけど、後者はもうさっぱり無理です。はい。半世紀もの間、挫折を押しつけられながらも開通させるというモチベーションをどうやって維持したのかを逆に尋ねてみたいものです。

叡電で有名なのは鞍馬線の方で、紅葉のトンネルはこっちの方にある。終着駅の鞍馬駅には鞍馬寺もあるし。正直、延暦寺の方へ行くよりこっちの方が興味深い(延暦寺の入域料は鞍馬寺のそれより高いし。延暦寺は自然歩道目当ての通過もまず認められないし。だいたい・・・高野山はの方は無料だってのにさ)。鞍馬神社の独自のケーブルな交通も試してみたかったんだけれど、ちょうど整備中だったので諦めました。

鞍馬線の方はアニメ「けいおん!」の聖地でもあるそうだ。「えいでん!×けいおん!トレイン」なんてコラボもあったんだって。もう今はやってないだろうと思っていたら・・・始発駅の出町柳駅で「ニューゲーム」の等身大ポップが建立されてました! おそるべし萌え包囲網。延暦寺は萌えで包囲されていたわけだ(僧兵のみなさん、お手柔らかに)。

叡山900形電車が「きらら」と言うのは「まんがタイムきらら」とのコラボかと誤解してたけど、単なる偶然とか。叡山900形電車は1997年から運用してるというので。その頃はタイで通貨危機の影響くらって大変だったなあ。

叡山800形電車は鞍馬線用の車両。2両永久連結。

叡山700形電車は叡山本線の車両。両運転台構造。

それにしても関西は萌え系鉄道が多い。すごいなあ。



 

 


▲きららのニューゲームのキャラ。名称不明でごめん。

 


▲叡山700形電車。

 

 




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