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インドネシア>KRLジャボタベック>ジャボデタベック・レポート@モンスーン2015

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▲いろんなモラルを啓蒙するステッカー増えた。

 

世界を賑わせたバンドン会議と同じ頃、インドネシアのジャカルタに行ってきたよ。

あの会議はインドネシア限定で局地的に激しく盛り上がってるんだね。

ジャカルタはひさしぶり。2年ぶりかな? で、最終日にKRLジャボデタベックを眺めに乗車して来た。

始まりはタナ・アバーン駅。各国要人が集まったせいでセキュリティーレベルが上がってる・・・せいなんだろうけど独立記念塔の周りで自動車の直進ができなくてねえ。ホテルから駅までタクシーで行ったんだけどけっこう時間がかかった。

タナ・アバーン駅で驚いた。従来の紙の乗車券がないんだ。で、非接触式のICカードを有無を言わさず買わされた。価格は10000ルピアなり。空港の換金だと100円=95ルピアと以前と比べると辛い。円安だ。

行き先はパルン・パンジャンの先、MAJA駅だ。そちらは6000ルピア払った。合わせて16000ルピアを透明プラスチックで完全に遮られた向こう側にいるおネーサンにわずかに開かれた穴を通して払った。

お金を払うと次は穴を通して渡されたカードを・・・プラスチックの穴から唯一こっちの彼岸に渡って来てる非接触式のICカード用の通信面に自分で押しつける。すると非接触式のICカードのコイルを電磁波で刺激して・・・乗車許可エリアのデータが書き込まれる。

乗客ってそんなに脅威なんでしょうか? 少なくともインドネシアでは?

あとは2013年の頃と同じように自動改札にICカードをタッチして場内に入る。そして乗車する。なんか分かってないと何が何だかわからないシステムだ。田舎物とガイジンには辛いぞ!


▲プリペイドな非接触式ICカード。

 

 

スルポン線のプラットホームに下りると環状線の方にすかさず205系電車が入ってくる。JR東日本から送られた通勤電車だ。急いで写真に撮るが・・・なんか205系電車が次々と来る。珍しくもない。感動を返せ!

そして、NANBO駅行きの205系電車も来る。思えば、この時そっちに乗っておけば良かったのにと後に鶏が鳴くまで激しく後悔することになる。

スルポン線のプラットホームにパルン・パンジャン行きのSeri 05電車が入ってくる。扉が開放されるとものすごい数の通勤客が下りてきて・・・まるで日本の山手線みたいにホームや階段を埋め尽くす。予定ではこれでパルン・パンジャン駅まで行って、そこで次に発車するMAJA行きの電車を待つつもり。


▲激混みのプラットホーム。通勤ラッシュだ。

 

 


▲念願の205系電車登場。

 

 

スルポン駅を越えたあたりから空模様が怪しくなって、パルン・パンジャン駅に到着する事には雨が降っていた。パルン・パンジャン駅にはインドネシア国鉄の特急車両がずっと停車中。どうした?

パルン・パンジャン駅で驚く。田舎の掘っ立て小屋みたいだった駅舎がボゴール駅やマンガライ駅みたいにモダンなのに建て替えられている。似合わない。駅前にコンビニひとつもないのに! せめてインドマートかアルファーマートくらい欲しい。なお、コンビニはスルポン駅敷地内にはある。

 


▲パルン・パンジャン駅の新駅舎。

 

 

20分後に乗ってきたSeri 05電車が折り返して出発して、新たにSeri 05電車が入線して来た。しかし、ビックリ。行き先が「パルン・パンジャン」だ。MAJAジャナイノ? 何故?

運転士に尋ねてみると「トラブルで今はMAJA駅にいかない。MAJA駅は今(プラットホームの反対側に)止まってる国鉄の列車で行きなさい」と答える。なんということだ。2年前に行けなかったMAJA駅到達にまた失敗だ。これは運命だ。「また来いYO」という画に描くことが禁じられた神様の導きに違いない。

仕方ないのでそのままタナ・アバーン駅まで戻ってNANBO駅まで行くことにした。NANBO駅とは新線、NANBO線の終着駅だ。ボゴール線のオマケみたいなものだ。

タナ・アバーン駅までもどるとボゴール行きの205系電車が止まっていたので大急ぎで乗り換える。マンガライかデポックでNANBO行きの電車に乗り変えるつもりだった。

マンガライで下車してまたちょっと撮影。撮影してる中にNANBO行きの電車来ないかな、と期待してたが来ない。仕方ないのでデポック駅までさらに前進。すると、そこで恐ろしい事実が判明。

 


▲ジャティヌガラ行きの大カーブでお約束ショット。

 

 

 


▲205系電車がいくらでも走ってる。

 

 

デポック〜NANBOを走る列車は1日4往復だけ。それ意外はデポック車庫の出し入れの1往復だけ。で、正午の12時頃着いたら、「次の機会は14時9分だね」と鉄道警察が教えてくれた。2時間後じゃん。

しかたないのでCitayam駅までさらに前進。Citayam駅近くの池の渡し舟で暇つぶしをしようと画策。しかし・・・電車を降りると今度は土砂降りだ。駅から出られなくなる。

 


▲Citayam駅近くの池の渡し舟。

 

 

 


▲205系電車がデポック駅に到着。

 

 

何だかんだで14時9分までにデポック駅に戻る。でもNANBO行きの電車が来ない。さすがに疲れて帰国に備えて撤退することにした。後で調べると14時9分というのはスジがタナ・アバーン駅を出発する時間で、デポック駅に到着するのはさらに1時間半かかるそうで。時刻表調べて行かなかったのが甘かった。

 


▲ラストショットは新型のCC206形DEL。ジャカルタ・コタ発の国鉄列車

 

 

その後、タクシーでスカルノハッタ空港へ移動。イミグレのカードが無くなったので何もせずにイミグレをパスして出国する。その後はさっさとラウンジでシャワーを浴びる。髪の毛をタオルで拭きながら、今回の調査がまったく目的を果たせなかったと認めることにした。だから、ラウンジ飯をやけ食いである。

世の中ままならない。まあ、それが人生であるらしい。

そうそう。本当にノン・エアコン車両が無くなったね。今乗ってる乗客達もエアコン車両以外に乗ったこともなさそうな顔してる。クラスアップはみんな慣れるの速いね。



 






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