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インドネシア>KRLジャボデタベック>ジャボデタベック・レポート@レバラン直後

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▲ナイトライフを楽しむジャカルタの人々。

 

2016年7月のKRLジャボデタベックのレポートだよ。

レバランが終わって落ち着きを取り戻したジャカルタ・・・久しぶりだね。

ジャカルタは物価がちっと上がっている。空港から街中への高速道路代金が3割増しくらいになった。でもKRLジャボデタベックの運賃は変わってない気配。何処行くにも6000ルピアだ。

まずはタナ・アバーン駅にタクシーで行こう。KRLジャボデタベックは環状線に見えて実は環状線じゃないから、ジャティヌガラとかカンプンバンダン乗り換えをするなら、タクシー使った方がとても速い。ジャカルタと近郊地域を結ぶのには便利だけど、ジャカルタ内を移動するのには大変に不便。せめて、環状線運用の真似事・・・ジャティヌガラ駅〜マンガライ駅を外回り風に往復するスジをそれなりの頻度で入れてくれれば・・・ムリダナ。今でも特定駅の手前で信号待ちが酷いから。スカスカのスジのくせになかなか前に進まないチョークポイントを解決しないと。それ構造上でなく、人為的な問題だと思う。

とにかく何度もトライしてたどり着けなかったマジャ駅に行きたい。パルン・パンジャン駅の先に行きたい。まだ見ぬ光景にたどり着きたい!

 

 


▲マジャ行きの205系電車。

 


▲パルンパンジャン駅で出発を待つ205系電車。

 

 

午前11時、タナ・アバーン駅のロケット=切符売り場で久しぶりにマイ非接触式ICカードをさっそうと出す。「俺素人じゃないぜ!」というオーラを漂わせながら行き先を伝える。マイ非接触式ICカードは前々回に10000ルピア払ってゲットしたものだ。あれ? マジャ駅まで16000ルピアだ。高いぞ。支払い明細をよく見るとコミュータライン=KRLジャボデタベックが6000ルピアで、さらにJaminan Kartuが10000ルピアとレシートに書かれている。謎だ。

Jaminan Kartuとは直訳では「カードの保証」という意味の筈だけど、切符代わりの非接触式ICカードの「デポジット」ってこと? じゃ、前回払った10000ルピアはどうなるの? デポジットの有効期限ってあるの? 帰国前にカード戻してデポジット回収した方がいいのかな? シングルトリップ用じゃないのに。ま、いいか。日本円にして100円以下だから。

詳しい説明は聞けない。理解できない。さすがにインドネシア語まで勉強してられないし、インドネシア人の鉄道員はほぼ確実に英語通じないし。こういうの弱いね。マイナー言語はタイ語、ネパール語でもう脳みそ一杯だよ。

改札口の非接触式ICカードの反応は相変わらずとろい。3テンポ遅れて反応する。もうちょっと何とかならないから? それとタッチするところの右と左のどっちから入って良いか悩む。最近はどっちに入ればいのか「→」が点灯するようになった。それだけ現地人も間違えたんだと思う。インダストリアルデザインがまったくなってない。日本ならプロ市民と追いはぎ弁護士のチームに金をはぎ取られるレベル。

プラットホームへ降りるとちょうど電車が出発して行くところ。なんてこった。マジャ/パルン・パンジャン方面行き(メラック方面と言うべきか)の車輌はすべて205系に置き換わった。他の路線でもとにかく205系ばっかりだ。その他は203系とか・・・営団地下鉄6000系とか営団地下鉄05系など比較的新しい車輌ばかり。東急や都営地下鉄系の古い車輌はどんどん廃車されている。

しかしKRLジャボデタベックからエアコン無し車輌が本当に消えるとは。そして物売りが消えるとは。そして国民がエアコン料金を払うようになるとか・・・。本当に激変したな。ジョコさんが大統領になって、個人的はメリットなしどころかデメリット多いよ。快適な鉄道ライフが失われちゃった。

かつての折り返し駅のスルポン駅は何も変わっていなかったが、パルン・パンジャン駅は去年の新駅舎に続いてプラットホームの屋根がモダンなデザインに一新されていた。

電車来た。まずはパルン・パンジャン駅へ! 途中駅、ところどころ施設が未来的なデザインに置き換わってる。ジョコさんが大統領になって、鉄道員とか乗客はメリット多いのかも。

 

 


▲パルンパンジャン駅の新しい駅舎。

 


▲パルンパンジャン駅の乗客達。

 

 

パルン・パンジャン駅に着いて、構内を見回しているとすぐにマジャ駅行きの電車が来た。かなりの頻度で来ている様だ。以前は1日に2〜3往復だけだとか、給電できないからマジャ駅へは行かない! なんて話で困ったけれど、もうそんなことはないのかな? いや。そこら辺は褒めて当てにすると裏切られるから最悪を想定しておこう。

マジャ駅行きの電車には乗ったが、到着してもマジャ駅周辺の探検はしないことにした。せめて、パルン・パンジャン駅〜マジャ駅の車窓にかぶりつく。本当は先頭車両で運転士の裏に居座りたいが、そこは女性専用車両なので無理。男性差別さ。

車窓はとにかく田舎風で良い。田んぼや森やら山羊やら。そしてそのわりには高規格な線路が敷かれている。単線かと思ってたらマジャまでしっかりと全線を複線電化してた。

パルン・パンジャン駅までもそうだけど、マジャ駅はさらにSカーブが増える。がんばって通した線路なんだろうなあ。

マジャ駅にはすんなりと着いた。しかし次の何時に電車が来るのか解らない。ナンボみたいに折り返しのスジに乗らないと、夕方まで復路のスジが引かれてなんてのは困る。だから、駅から出ないでプラットホームを端から端まで歩いてみることにした。

マジャ駅の東端は池に面している。留置線が1本そこで終点になってる。引き込み線もない。ターミナル駅として作られていない。ただの途中駅だ。プラットホームは二本。

駅舎はパルン・パンジャン駅と同系の未来的デザインで作られている。西端まで行くとスルポン駅の西端っぽいどこにでもある風景になる。

気の良いにーちゃん達がこっち撮れとボディーランゲージ。折角だから撮ろうかね。

東端から西端まで歩いたら載ってきた電車が折り返しでタナ・アバーン駅に引き返すと構内アナウンスがあった。そのまま車輌に乗り込む。電車はすぐに都会に向けて発車した。

乗車した車輌は混雑時に座席が収納される205系だった。座り心地は悪いけど、最初で最後の機会になるだろうからこのまま座っていこう。あの座席ってこんなに硬い座面だったのか。

ところで今回気付いた。KRLジャボデタベックの路線図には、さらにその先の延長区間が付け足されていた。マジャから2つ。Citeras駅とRangkasbitung駅だ。Rangkasbitung駅がターミナル駅になるそうだ。つまり、この路線ではKRLジャボデタベックの拡張もそれで一段落するらしい。Rangkasbitung駅の東は山岳地帯に入るから、メラック行きの非電化路線は南へ迂回ルートを取る。だから、電化は本当にここで終わりだと思う。もちろん、メラック目指してくれれば便利になるけど。せめて、北上したところで沿岸部に出るから、そのたりまでお願いしたい。そうすると、海に行ける様になる! 電車で海に!



 

 


▲延長路線の車窓。

 


▲延長路線の車窓。

 


▲延長路線の車窓。

 


▲延長路線の車窓。

 


▲延長路線の車窓。

 


▲マジャ駅の新しい駅舎。

 


▲マジャ駅の車輌留め。

 


▲収納タイプの座面は硬かった。

 

 

マジャを出て二つ目の駅でなつかしい光景を見た。なんと客扱い停車中のドアに向かって食べ物などを売ろうとする独立系の民間販売員が集まってきたのだ! 2〜3年ぶりに見たな。和む。でも、ジョコさんが大統領になって頃から電車内は飲み食い禁止だよ。

パルン・パンジャン駅直前でマジャ行きの電車にすれ違った。なるほど、列車密度的には・・・マジャ駅はかつてのパルン・パンジャン駅扱いになったんだな。一時間の一本くらいあるんだろう。そしてパルン・パンジャン駅はスルポン駅扱いに。一時間の二本くらいあるんだろう。マジャ駅を終点にする電車が通過するから。結果としてスルポン駅で折り返す電車のスジは消滅したと。



 

 


▲マジャ駅で出会った陽気な人たち。

 


▲新しい車両番号表。古いのと併用記述してる。

 

 

パルン・パンジャン駅まで戻ってきた頃で電車を降りて、跨線橋に改札があるのでエスカレーター(新造!)を使おうと思ったら10m先でオバサンが乗り込んで上がってしまった。残念。仕方なく構内を散策してから、階段で改札階に上がった。

すると、エレベーターのところで警察と駅員がゴンゴンこずいて大声で怒鳴ってる。どうやら・・・誰かが中で閉じこめられている様だ。怖いな。乗らなくて良かった。

そのまま改札を出てあたりを散策しようとした。すると突然に豪雨が・・・。駅舎は素敵な未来的になったけれど、駅前のドロドロの道は相変わらずだ。雨降ると一歩も出たくなくなるレベル。しかたないので駅舎に戻る。

13時30分、ジャカルタコタ駅までの切符を買うとKRLジャボデタベックのみで5000ルピアしかかからなかった。Jaminan Kartuっ許すまじ! 

プラットホームに戻ると205系のスカート・バンパーをサンダーで切って外している。なんでもぶつかって、レールにこするようになってしまったとか。スカート・バンパーを外すと、修理のためにそのまま走り去ってしまった。デポックでも行くのかな?

タナ・アバーン駅行きの復路電車も205系だった。爆睡している内に走破してくれた。タナ・アバーン駅でカンプンバンダン行きを待っていると途中のドゥリ止まりの電車が来た。プラットホーム反対側にはボゴール行きの電車が来たので反対回りに切り替えた。

ボゴール行きの電車に乗ってマンガライ駅で乗り換えすることにした。するとマンガライ駅直前の坂道で止まってしまい、なかなか進まない。まあ、いつものことだよね。マンガライ駅は混んでるから。

マンガライ駅へ着くとプラットホーム反対側にジャカルタコタ駅行きの電車が入ってきた。そのまま乗り込む。ガンビール駅は相変わらず停車せずにスルーしやがった。一度モナスをゆっくり眺めたい。以前は、2011年には停車してたんだよ。

日本へ帰国するからスカルノハッタ国際空港まで移動しよう。雨もポツポツ来てる。ジャカルタ市街から郊外にある国際空港までのタクシーを高架の下で雨宿りしながら捕まえたい。だから、マンガベサール駅で下車した。ここだと大きな道と鉄路が交差してるからタクシーを捕まえやすい。

改札を出てトイレに入って時間は16時50分。

念願のマジャ駅に到達できたのは良かった。やっとだよ、本当に。列車密度も推測はついたので次回はマジャ駅周辺を探検してみよう。そんな目標を立てる。タクシーの中でもう一回爆睡して(そのために高速代15000ルピアは事前に渡しておく!)、スカルノハッタ空港でシャワーを浴びて激遅ネットにスマホを接続する。軽く食事を取ってボーディングに備えた。

食べ終わるとスマホがいろんな催促のメールを受信して、嫌な気分になったのでメーラーはオフにした。ついでに機内モードにしちゃえ! さて、次はいつ来れるかな? ジャカルタ。

 

 


▲久しぶりに目にした売り子さん。

 


▲スカートを取り外される205系電車。

 

 

 




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