このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

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インドネシア>KRLジャボタベック>Seri 5000電車

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▲Seri 5000電車。元営団地下鉄東西線用5000系電車。

 

インドネシアの都市交通「KRLジャボタベック」の「Seri 5000」。不思議な懐かしさを感じるこの車両の正体は、東京メトロ(旧営団地下鉄)が運用していた5000系電車である。同鉄道が運用を終了した後、幸運にも解体を免れてインドネシアへ送られた。2006年の輸送で全30両が引き渡された。

「Seri」は日本語言うところの「シリーズ」=「系」に当たるインドネシア語。差し詰め、「5000系電車」という意味合いと言うところだ。

最安のエコノミー列車と比べると運賃が約5倍となる、Ekonomi AC(ACエコノミー)用列車として運用されている。

 


▲Seri 5000電車。地上部分を走行する。

 

 2012年夏、このSeri 5000電車もHibah電車に続いてバリエーションを増やす栄誉を手にした。それは先ほど全検から出てきた『Djoko Vision』編成のことである。何と言うか、日本のJR東日本の山手線のE231系電車の様に、客室内に客室情報モニター(情報提供用のカラー液晶モニター)を複数搭載した。

 ついでに女性の声で車内アナウンスもしている。あ、英語も流れてる。なんか、シンガポールみたい。

 放送内容は停車駅の情報、グーグルマップから持ってきた停車駅の空撮写真、模範的な乗車態度の啓蒙動画、など。液晶モニターへの通信問題(ビットレート上限)か、流しているコンテンツの問題(動画ファイルが低解像度)か、分からないけれどMPEGのブロックノイズがやたらに目立つのが気になった。しかし、それでもこの試みはアリだと思う。

 問題は。どのくらいの期間この機能を維持できるか・・・だ。上手くいけば次の試みのあるのだろうが、今のところは興味本位でウヲッチしていくしかなさそうだ。

 


▲Seri5000 Tipe Djoko Vision。

 

 


▲Djoko Visionの客室情報モニター。

 

 


▲客室情報モニターに乗客も注目。

 


 

 

 

 







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