▲南海鋼索線南海コ11/21形客車。 南海鋼索線? なんだそりゃ。ああ、高野山ケーブルのことね。南海高野線の極楽駅から霊峰として名高い高野山入り口の高野山駅(標高867m)を結ぶケーブルカーのことだよね。
親分は南海電気鉄道である。高野山の麓まで来てるのは南海高野線で、高野山駅に発着するのは南海バス。つまり、この高野山へアクセスするルートは南海電気鉄道資本の交通で統一されている。不思議だな。和歌山県伊都郡高野町の鉄道だって言うのに大阪の阪堺電気軌道の仲間でもあるんだよ。
最大568.2‰の勾配という凄まじい傾斜角度で高低差328mを登り切るので、路線距離はたった800mしかない。まじありえない。最大角度29度を超える傾斜を登るんだから。なお、軌間は坂本ケーブルと同じ1067mm。
高野山観光の核なんだけど、まず麓まで南海高野線で来て、ケーブルに乗った後は高野山駅からバスで回ることになる。高野山はなんか良いよ。寺、商店街、学校などで構成される寺の町。雰囲気もすごく良い。ここなら一日居ても飽きないと思う。
ケーブルカーに乗っていると麓の進学校へ通う高校生と出会う。毎日このすさまじいケーブルカーで通学とは恐れ入る。運賃は片道390円だから定期券で一月いくらになるか計算したくない。
車両は南海コ11/21形客車が二編成。運転台があるのが11/12号で、運転台が無いのが21/22号。なお、高野山側はかならず運転台のある11/12号が連結されている。
動力がないケーブルカーだから客車だよね。これは南海高野線の極楽駅に到着する17m級×4両編成の20000系こうや号の乗客を全員収容できるキャパを前提に採用された車両だ。
▲南海鋼索線側の極楽駅。
▲南海鋼索線の急勾配軌道。
▲南海鋼索線の高野山駅。
▲南海鋼索線の高野山駅舎。
▲高野山の寺。
▲南海高野線の車両。
▲南海高野線の優等列車こうや。
▲南海高野線側の極楽駅。 |