このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


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with 地球の鉄道

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⑮ タイ国鉄の鉄道工場 file: //Thai Railways' workshop/

Makkasal workshop Made new Passenger Cars for steam eg in 1997.


 タイ国鉄の鉄道工場、それは鉄道の可動部分をコンディションを維持するために不可欠なインフラのバックボーンである。鉄道の質を知るには乗客に見える部分、例えば高速列車の車両のスペックなど上っ面を観察しても意味がない。見えない部分、工場の稼働状態や工員達の勤務状況を観察するべきだろう。

 タイ国鉄の鉄道工場は、その観察に寄れば70点と合格の域に達している。なお、日本の新幹線の車両基地などが100点と規定してるので、かなりの高得点と表欲しい。なお、ネパールとカンボジアの鉄道工場は30点と赤点ギリギリだ。

 タイ国鉄の鉄道工場は、(1)車輌製造能力を要する最大級の工場、(2)複数車両を同時並行でオーバーホール出来る中規模の工場、(3)日常整備と応急処置を施すことができる車庫に毛が生えた程度の工場、と規模的に3つに分類できる。

▲JR東日本仙台総合車両所内.


(1)車輌製造能力を要する最大級の工場

これはマッカサン鉄道工場を指す。タイ国鉄東線マッカサン駅に隣接する巨大な工場だ。ディーゼル機関車のオーバーホルだけでなく、客車の製造、一部のキハ58系DCのローカライズ、一部の蒸気機関車のレストアなども担当して来た。

 ▲マッカサン鉄道工場のワークスペース.

 ▲マッカサン鉄道工場のワークスペース.

 ▲マッカサン鉄道工場でリニューアル作業中のALS系DEL.

■最後に蒸機のレストアを手がけたのはマッカサン工場だった

 タイ国鉄のバンコク都内のマッカサン工場にて、1両の蒸気機関車が長い眠りから覚めた。正式名称はタイ語では『ロットチャク・アイ・ナーム・レーク・ジェッ』だった。『Soongnern(スゥーンニーン)』という愛称でタイ国鉄職員には親しまれていたが・・・完成とほぼ同時にアジア通貨危機が到来した余波を食らって無かったことになってしまった。

 まさに悲劇の蒸機だ。一度も本線を走ることなく、再び眠りことを余儀なくされてしまった。次に目を覚ますのはいったい何時のことになるのだろうか?
 ▲SRT7番、スンニーン

 

(2)複数車両を同時並行でオーバーホール出来る中規模の工場

 これらはバーン・スー鉄道工場、ハッヂャイ鉄道工場などを指す。車輌製造ラインの有無以外はマッカサン鉄道工場と比較しても遜色はないレベル。

 ▲バーン・スー鉄道工場のワークスペース.

(3)日常整備と応急処置を施すことができる車庫に毛が生えた程度の工場

これらはフアラムポーンやトンブリーなどタイ全土に無数に存在している。フアラムポーンは最近ではディーゼル・カーのリニューアル作業にも参加しているので、そこそこ忙しそうだ(コア・パーツはマッカサンとの間をトラックで輸送されている)。トンブリーは蒸気機関車を担当しているので、他の工場とは多少の差別化が施されている。ただし、他の工場と違って本線の始発駅でありながら完全に寂れた・・・バイパス支線(タリンチャン〜バン・スー)にメジャー・ルートを乗っ取られて久しい状態なので、手が空いているという事情もある。

 ▲マッカサンからフアラムポーンに輸送中のエンジン.

 

 

 


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