このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

 

「新型電車」の旧型化【国鉄→JR編】

 

 

■洗練された通勤電車

 鶴見線鶴見にて(昭和52(1977)年頃)

 73系は幾次もの改良を重ねられ、その形態は極めてバリエーション豊富である。写真の車両は73系でも最新に近く、デザインがかなり洗練されていることがわかる。下の 101系と比べ、外観上の違いといえば、前面窓枠の太さくらいしかない。一部車両では両引扉が採用され、塗色以外では 101系と区別できないほどであった。

 

■「新型電車」の始祖

 武蔵野線北朝霞にて(昭和52(1977)年頃)

 国鉄における「新型電車」の始祖は、90→ 101系であった。「新型電車」を定義する一は、「カルダン駆動」の採用にある。これは、主電動機を台車に装架し、可撓継手により回転を車軸に伝える手法である。「カルダン駆動」の特徴は、主電動機の重量を全てバネ上に置くことにあったため、乗り心地向上に大きく寄与した。

 「新型電車」のもう一つの定義は、「固定編成」の採用である。従来の「旧型電車」は1両単位にて組成されていたが、「新型電車」の電動車は2両1単位が基本となり、編成全体も固定化された。これにより、列車組成の自由度は減殺されることになったが、機器を集約できるメリットも大きく、 101系以後全ての系列にこの手法は踏襲されている。

  101系においては、全M方式の採用による走行性能向上も企図されたが、給電容量が追いつかないことからT車を挿入、性能的には73系と大差ないレベルにとどまったのは残念であった。

 記念すべき「新型電車」第一号の 101系であるが、現在は南武線浜川崎支線に2両編成(Mc+Mc')が残存するのみである。ここまで零落してようやく全M方式が実現するとは、巡りあわせは皮肉というしかない。

 鮮やかな一色塗装を施されているため洗練されたスタイルに見えるが、基本的なつくりは73系とほとんど変わらないことがわかる。屋根上にグローブ・ベンチレーターが並ぶ姿などは、今からすればなんとも無粋である。

 

元に戻る

 

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください