このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





C11207力走す





■函館駅にて

 なんの気なしに寄ってみた函館駅で、うれしい驚きに出会った。そうか、今日は「SL函館大沼号」の運転日だったか。牽引機はC11207、北海道仕様二ツ目の異色機だ。向きは逆位だけれども、それはそれで新鮮だ。

 C11207後側



■お顔も見せて

 回りこんで、斜め正面からの写真も撮ってみる。折妻の14系客車牽引のおかげで、まずまず満足のいく角度から撮ることができた。

 C11207斜前側



■サイドビュー

 真横から眺めてみる。煙が盛大に上がるもので、撮るまでけっこう時間がかかった。

 C11207横側



■お手伝い

 後補機にはDE101690がついていた。函館本線には「スーパー北斗」のほか DF500が牽引する貨物など高速列車が目白押しに走っている。スジを立てるにはやむなき措置かもしれない。しかし、JR九州の 58654が「引退」した事績を思えば、頑張らせすぎではないかという気もしてくる。

 DE101690



■旧型客車いまだ健在

 編成の中にはスハシ441 が組みこまれていた。私はこの客車の「現役」時代、函館夜行に何回か乗ったことがある。椅子が硬くしかも垂直で、乗りにくい列車ではあった。そこから数えても20年近い時が経っているわけで、よくぞ頑張っているものだと思う。

 スハシ441



■黒一点

 DE101690の直前には緩急車も連結されていた。緩急車はもともと、車掌が乗務する空間であるから、簡素で殺風景なつくりではあるけれど、それなり居心地よくつくられている。私が緩急車の車内に入るのは、実はこれが二度目。ただし、最初の機会がどこであったかは内緒である(笑)。

 緩急車車内



■懐古調

 スハシ441 の車内は、だいぶ趣が変わっていた。陽除けはカーテンではなかったと記憶しているし、電灯もこんな瀟洒な造作ではなかったはずだ。なによりも座席配置が2+1になるとは、時代も変わるものだ。詰めこむ必要のない列車ゆえの余裕といえようか。

 スハシ441車内



■なんだ坂こんな坂

 「SL函館大沼号」の歩みは、さすがに遅かった。だがそれはダイヤの都合によるものらしく、藤城線に入ってからは50〜60km/hほどの速度で長坂を駆け上がっていく。DE10の後押しが効いているとはいえ、黒煙をいっぱいに炊き上げ、喘いでいるようにも見える。峠の長いトンネルに入ると、車内に煙の匂いで満たされた。気密性のないスハシ441 からもぐりこんできた様子だ。

 C11207煙室扉



■格好いい〜!

 観光を兼ねて大沼公園で下車してみる。列車を乗り通す客はむしろ少なく、多くは大沼観光を織りこんだ家族連れやカップルだ。列車はゆっくりと加速して、駒ヶ岳裾野のさらなる急勾配に挑んでいく。小柄な C11ではあるが、ギョロリと二ツ目を光らせ、盛大に煙を上げる様子は、実に格好良かった。

 C11207





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