このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



憧れの帆船模型7


■シュラウドを張る
 ステップバイステップでは「ピンバイスでクロスツリーに1.2mmの穴をあけます」なんて平気で書いてありますが、今さらなにいってるんでしょうか。こんないろんな部品と干渉してしまうような場所に、しかも割れないように穴をあけるなんてちょっと納得いきません。これは明らかにミスだと思います。・・・といっても仕方がないので、なんとかあけました。2枚目の写真はようやくラットラインを張り終わってそろそろリギングが本格化する直前の状態です。


■帆を張る
 いよいよ帆を張ります。あまり白くてきれいな帆だとおかしいので、紅茶などで煮て色をつける(染める)のが一般的ですが、今回は船体が新造船のようにきれいだし、ついてきた帆もあまり不自然ではなかったのでそのまま使いました。ステップバイステップの指示通り、しわをアイロンで一度きれいに伸ばし、でんぷん糊を薄めたもので帆にハリを持たせます。でんぷん糊を塗った帆は、帆の入っていたビニール袋の上で乾かします。ビニール袋を使うと、乾いても張り付かずに簡単にはがれます。ところでその薄めたでんぷん糊はジャムのビンに作りました。これなら倒れても漏れないし、しばらくの間はそのまま保管できます。乾いた帆は1枚目の写真でもわかるとおり、手でしごいてくせをつけてやるとそのままの形をキープできます。2枚目の写真は帆を取り付けたところです。糸を滑車に通すときは、帆を縫うときに使う針を使うと簡単に通すことができます。また、糸を結ぶときは結び目になる場所に、ちょっと汚いと思うかもしれませんが、唾をつけて糸を湿らせてやると、結んでいる最中でもほどけにくくなります。(もちろん唾でなく、水をつけてもかまいません。しかし、作業中にちょっと濡らすには唾のほうがはかどります。)


■リギングを続ける
 ひたすらリギングが続きます。ロープは蝋(ろう)を塗ると毛羽立ちが無くなってよいのですが、今回はやっていません。さて、このロープを滑車に通したりする作業が出てきますが、滑車の穴にすんなり通ってくれません。そこで針を使うわけですが、小学校で使った裁縫セットを引っ張り出してきて、針と針通しを使って糸を針の穴に通す(1枚目の写真)わけですが、この糸が結構太いため、すぐに針通しが壊れてしまいます。それに意外とこの作業が面倒。そこで見つけました!しかも100円均一で!針通しのいらない針です。(2枚目の写真)写真に写っているイラストのように上から押し込むだけで針の穴に糸が通ります。これでめでたく3枚目の写真のように滑車の穴にも簡単に糸を通すことができました。ロープの本数も増えてきました。(4枚目の写真)



■帆の修正
 まだまだリギングは続きます。しかし、ロープが増えるにつれ、たるんでくるロープがでてはきませんか?例えば、帆の内側に張った3本のロープ。(1枚目の写真)ピンと張ったはずだったのにいつの間にかたるんでいます。そこで、2枚目の写真のように、ロープを少し引き出して、新たに結び目をこしらえてあげます。3枚目の写真のようにピンと張った状態になれば成功です。あまった糸は切りましょう。4枚目の写真は帆の下側の丸めた部分を再調整しています。ちょっと見にくいですが、ペイントマーカーやマジックペンのような円筒形のものを挟み込み、霧吹きで湿らせて糊をいったん溶かします。マーカーの重みで帆が垂れ下がったようになります。あとはそのまま自然に乾かせば、ある程度自然な丸みが出ます。この辺は各自微調整してください。比較的大きい帆にこの調整を行うと良いと思います。



■バウチスタ号完成!
 1枚目の写真を見てください。トップマストにフラッグを取り付けたところです。なにか気がつきませんか?そうです。旗が船首方向になびいています。これは一見変に見えますが、帆が風を受けている状態では風は船尾から船首に向かって吹いています。ですから、フラッグは全て船首方向になびいているのが正解です。2枚目の写真では樽や荷物を固定しているところです。ステップバイステップでは組み立てた直後に固定していましたが、私の場合は最後にしました。そしてとっておきの作業、ネームプレートを貼り付けて完成です。



2005年5月3日、ついに憧れの帆船模型が完成しました。
製作に3年かかってしまいましたが、十分楽しむことができました。
また、いつか帆船に挑戦したいと思います。
3年間、見守っていただきありがとうございました。


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