このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

実質高校生になって初めてのお出かけ採集である。今となっては何で行ったのだかいまいち思い出せないのだが、どうもハンミョウやゼフィルスに惹かれていた気がする。オサムシも当然採集対象だったが、さほど重要ではなかった気もする。 思い出した。この頃美術で"鱗粉転写"をしていて、そろそろ標本のストックがなくなるのでという名目だった。
こちらも参考に

2007_6_30.jpg 出発は小田急多摩川線の唐木田。ここまでどう来たかも忘れてしまった。登戸から多摩線? バスに乗って日大三校まで行った。しかし休日にもかかわらず学生で満員。でその学校は丘陵にそびえる要塞のごとく愉快なつくりだった。
2007_6_30_1.jpgバス停からしばらくの所によさげな小径があり、トホシオサゾウムシとこのちんちくりんのオトシブミを採集。その先でウスバカゲロウもいたが取り逃がした。奥に民家があり、断って庭先の薪木を調べるも何もいなく、良さそうなところを探しに歩く。
2007_6_30_2.jpgアジサイの上にフキバッタを見かける。そういえばフキバッタは意外と低地で見ていないようで、こんなところにもいるものかとちょっとした感動を覚えた。しかし直翅系は採集対象にはなりがたく、このまま放置される。
2007_6_30_3.jpgアジサイの近くにトウキョウヒメハンミョウを発見。飛ぼうとしないので撮影後採集。”トウキョウ”とあるが外来種で、確か北九州にもいるようだ。それにしても大田区でも学校のある千代田区でも見かけるのでここで見つけてもあまり嬉しくはなかった。
2007_6_30_4.jpg途中でこんな谷戸に遭遇。ちょっと行ってみると、休耕田が湿地状態で放置されており、ハラビロトンボなどがたくさんいる。ひょっとしたらモートンイトトンボでもおらぬかと捜索してみたのだがだめだった。まだ本種を採集したことも見たこともないのだが、同属のヒヌマイトトンボをよく見る身としてもそう簡単にはいかない。というよりもともと生息しているのどうかも知らないのだが。
2007_6_30_5.jpg別の谷戸に道を見つけて、奥へ進んでいく。ムラサキシジミが多い。その果てにはため池があり、岸にハンノキ?ヤナギ?があったので梢をスィープした所、念願のミドリシジミ♂をゲット!千葉の博物館でよく見たあの絶筆に尽くしがたい、オサムシを地上の宝石と形容するなら、こっちは空の宝石とでもなろうか、それにしても見事な輝きだ。ゼフィルス(ミドリシジミをひっくるめての総称」西風の意)にはまる人の気持ちがよく分かる。そこから山に入る道があり、途中アオダイショウ?を見つつも奥へ行くのだが、たいした収獲もなく引き返す。
2007_6_30_6.jpgハイキングコースのような所に入ってしばらく進む。花も終わったイボタノキを見つけてショック。この木をホストとするウラゴマダラシジミにはなぜか強く魅了されている。あの独特の色合いがなんともいえないのだが、大体ゼフにはシーズンが遅すぎる。ヤブキリがいた。
2007_6_30_7.jpgすっぱいにおいがしてきて、足元には頸節くらいからなくなっている小さなコクワに遭遇。野外で冬を越したのか何者かに飼育されていたのか分からないがかわいそうで、においの元であるクヌギの木の近くに持っていってやった気がするのだが、そこにはスズメバチがはびこっていて実際どうしていたかは忘れてしまった。
2007_6_30_9.jpg道の途中にあった神社には今まで見たことが無かったアリジゴクを発見。ハイキングコースの終点に出て、その後どうしたか忘却したが、とりあえず小山田緑地に向かっていた。で何とかして到達し、そこで色々探し始める。
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クワにキボシカミキリがいる。胸部が〓の東日本型の亜種のようだが(この模様についてある本で読んだことがあるのだがよく覚えていない。全くこればかりでどうしようもない)採集しようとしたがお食事中のようで盛んに排泄しておいたのでそのままにしておいた。
ここにはオオムラサキもいるそうだが見つからなかった。グラウンドがあり、そこでコ・エリザハンミョウをそこそこ収獲。ナミはみつからない。その近くでヒメアカタテハを採集したのだが、地面から絶えずハチの羽音がして、よく見るとたくさんのハチが蜜を集めていた。
2007_6_30_10.jpg雑木林でヨツスジハナカミキリを見つけ、その大きさにビックリしたのだが、どうやら以前奥多摩で採集したものがヨツスジハナではないのかもしれない。カミキリはよく分からないのでなんともいえないのだが。
ふと腕を見ると、ヒカゲチョウが私の汗を吸ってくれていて、快く撮影の許可をくださった。いったいどんな感じがするかというと、冷たくてチクチクするのだ。
2007_6_30_11.jpgここには丘のようなところもあり、頂上に行くとジャノメチョウがたくさんいるいいところだった。そしてヒメヒゲナガカミキリが突如として吹き流されてきて慌てて採集。ここでじっとしていればいろいろなカミキリが飛んでくるのだろう。写真左側は林と接していて、戻る時はそこを選んだのだがアオオサ♀を発見・採集。ここのは原名亜種だろう。しかし触角が取れていたりしてそこは残念。
2007_6_30_12.jpgここから唐木田まで歩いて戻るのだが、緑地はいくつもあるようでいくつか行ってみることにした。トンボ池があるところではたいしたものがいなかったが、その前後でミミズを捕食中のアオオサ♂を発見!きれいな深緑だ。これはしばらく飼育されることになった。
駅近くに出て、暑くてスーパーで飲むアイスを買ったことだけはよく覚えている。



採集成績・忘却 申し訳ございません


今更になって、いい場所だったと思い出した。オサ掘りに出かけるより、ここはGW頃に色々なムシを採りに行く方が楽しそうだ。

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