このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
番外 振り向けば駿河湾
本当は昨日で私の分の青春18きっぷは使いきったのだが、Y君のご好意で、お兄さんが使って一日余ったものをいただくことが出来た。旅行記を書くに当たって、始めにお礼の意としてここに掲載しておく。 今回は番外編であり、当初の予定だと奥多摩に向かう予定だった。しかし、また同じような山地に行くのも能がないのでここで心機一転、海に向かうことにした。狙いもオサムシではなく、ヒョウタンゴミムシにした(まあオサムシ科の枠は取り払えないが)。あとせっかくなので岳南鉄道にも乗ってくる予定だ。 | |
さて、今日は昨日よりもゆっくりと出発する。ながらの間合い運用に乗るためだ。これなら、京急の始発で楽に川崎に出られる。 373系の車内はそれほど空いているわけでもなく、かといって混んでもいなくて楽にに席に座れたが、熱海を過ぎ、沼津近くになるとそれはもう大変な混雑振りを発揮しはじめる。片浜で降りるのが大変だった。 | |
歩いて五分ほどで海岸に到着。ここを手前の沼津まで歩いていく。果たしてヒョウタンゴミはいるのだろうか? しかし、ゴミをどかしても木をひっくり返しても、ハサミムシ、ムカデ、ナメクジその他全くどうでもいいものしか出てこない。何とかカメムシが出たくらいで、甲虫をまったく発見できない。 | |
それでいて、こんな素晴らしい石の芸術を目にすることになる。よくもまあこんな素晴らしいものを作ったものだ。 海岸から沼津までは結構歩いた気がした。一路、吉原を目指す。岳南に行った後、もう一度浜を捜索することにする。 | |
吉原ホームでED403のお出迎えを受ける。なんというのどかさだろう、このホームは。今、私以外に誰もいない。のんびりと、一人の撮影会状態だ。 | |
そして、7000系新アカガエルの登場。単行で走る電車は恐らく初乗車である。比奈まで、時間を気にしないかのようにとてもまったりと走っていく。 | |
比奈到着。閑散としているが、そのひなびた雰囲気もまた良い。駅前には放置されている旧型車両もあり、よりいっそう廃れ具合を演出している。 駅構内に古豪機関車ED501がいたので、外の荒地を回り撮影開始。 | |
これは昭和3年から現役を続けている、電気機関車の最長老である。なんともいえない渋さが染み出している。 撮影会を終え、駅に戻る。硬券のきっぷも良い。ここ岳南では鹿島鉄道の持っているあの雰囲気を感じることが出来る。もう少し近ければいうことは無い。 | |
凸型スタイル、狭い屋根にいっぱいの2丁パンタ、ぶどう色の車体、申し分のない素晴らしい機関車だ。その走っている姿を見られないのが残念でたまらない。 (もっと写真を見たい方、 ブログ を参照ください。その三まであります) | |
吉原へ戻る電車を待っていると、ED403が!?トコトコやってきた。貨物を牽きにきたのだ。その大きな車体が、この貧弱な線路でゆれるゆれる。あのデッキに立ってその感覚を味わってみたい。 | |
「カラフル機関車にはカラフルフラワーを」 春の芽生えとED403の明るい色はよくあっている。 しかし、帰りの電車がやってきた。後もう少しいられたらよかったのだが、仕方ない。と言うよりも、金銭上の都合で終点までいけなかったことのほうが残念でならない。休日ならフリーきっぷがあるのだが、そうすると貨物が撮れない。苦渋の決断である。 | |
実に有意義な岳南鉄道の訪問も、一時間でおしまいだ。吉原へ戻り、いったん富士へ出てみる。但し、これは昆虫、鉄道ともに全く関係のない行動である。詳しくはもうちょっと後で。 仕方ないのでヒョウタン探し第二弾にうつる。舞台は原だ。 | |
原駅はJR東海のあの近代的な駅舎とはちょっと趣の違う駅舎に建て替えられている。 ここから浜へは、道が頓雑なため十分近くかかった。 | |
浜へ出て、また同じような行動をとるも、さっきよりハサミムシが多くなったくらいで、相変わらずどうしようもない。だが、ハサミムシの多さは半端ではない。2〜3cmくらいのが10、あるいは20近くもいっぺんに騒ぎ出してくると、一匹はヒョウタンと見間違えてしまうほどだ。ここは遊泳禁止なので大丈夫だろうが、虫が嫌いな人は海へ行っても決して流木をひっくり返したり、ゴミを面白半分にけってはいけない。 | |
ようやく、甲虫が出現する。スナゴミムシダマシだ。 しかし、本当に甲虫が少ない。ヒョウタンゴミはまだ越冬しているのだろか?はたまた砂にもぐっているのだろうか?私にはわからない。 | |
あてもなく 海ぞいの町をゆく 帰りたい 帰りたくない 迷う心で ふりむけば 日本海 海鳥の歌も きこえない まさにぴったりの歌だ。「ふりむけば日本海」 ただ、ここは太平洋は駿河灘である。 | |
結局、ヒョウタンゴミは見つからなかった。一連の旅で初めての失敗である。まあこういう経験なくしては次への対策も立たないし、いつまでも同じ所に行くよりも新産地探索している方が色々と勉強になるものもある。 で、やっと昼食。沼津駅前には、あった。富士駅前になかったあれが。そう、マクドナルドである。私はメガマックを欲していたのである。 | |
封を切ると、なんという大きさだ。このとほうもないパンを、私は欲していたのである。肉は四枚もあり、カロリーオーバーは必須である。なので私はこれしか頼まなかった。それにしても実に食い応えのあるボリュームがある。 以前父親は、これに加えてもっと何か食らったようである。メタボへ一直線か…私はそうはなりたくない。 | |
無事に食い終わった。思ったより、と言うより崩れなかった。ビッグマックを崩さずに食えないこの私が、メガマックにおいては形を崩さずに平らげたのである。それにしても、なんという肉汁の量だろう。アメリカの人は、本当にこれ以上にとほうもない脂肪の塊を食しているのかと思うと気が遠くなる。 さて、帰りは御殿場線経由で行こうか。 | |
御殿場線は、さすがは元東海道本線である。スイッチバックの跡や複線跡があり、眠いのをこらえて車窓に食い入る。川もあったが、マイマイの気配は感じられない。ただいい感じにオサムシが出そうである。これは夏か冬に訪れる価値はある。 313系はセミクロスシート車であった。静岡地区のそれより、こっちのほうがずっとよい。 国府津からはE217系始発で、とどろくにわか雨の中をぐっすり寝ながら帰った。 | |
成果 セアカヒラタゴミムシ 1ex. スナゴミムシダマシ 2exs. ゴモクムシ.sp 1ex. | 最後の旅で目的が達成できなかったのは残念だが、岳南鉄道への訪問は非常に意味のあるものとなった。あとメガマックのとほうのなさにも驚愕した。 しばらく旅行記は更新できなくなるだろうが、昆虫紀がGWあたりに動き出すかもしれないので楽しみにしていただきたい。 |
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