このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

さよならかしてつ

前回同様に京浜東北線の始発で出発するために、自転車で蒲田駅まで行きます。駐輪場がやっていないので、しぶしぶ駅前に駐輪せざるを得ません。

(自転車のその後は、10日付の日記をご覧ください)

上野での常磐線の中電は、残り少ない415系に乗ることが出来ました。帰りに乗れるかわからないので、国鉄のモータ音、赤いボックスシートを十分に堪能しました。

しかしながら、車内はものすごく冷え切っていました。暖房は一体どうなってしまったのでしょうか。

石岡で鹿島鉄道線に乗り換えます。朝早いということもあって、予想していたよりも同業者が少ないようです。

単行のKR-503で玉里まで向かいます。本当は旧型のディーゼルカーが良かったのですが、KRには一回しか乗っていなかったのでそれはそれでラッキーでした。

玉里での交換風景その1。向こうにいるKR-501が、このあと乗る車両です。

その2。KR-502が先にやってきて、501が帰ってきました。まだ単行状態なので、それほど混雑はしていません。鉾田まで座って行けました。

終点鉾田駅は関東の駅100選にもなっている由緒正しきものです。ここも廃線に伴って解体されてしまうのでしょうか。せめてバスターミナルとしてでも残しておいてもらいたいです。

501で折り返し、八木蒔まで向かいます。ここは前にも訪れた、私のお気に入りの駅です。

桃浦から浜にかけては、霞ヶ浦の近くを走っており、八木蒔駅の近くには、霞ヶ浦と筑波山をバックにした美しい写真が撮られます。ということで私も向かったのですが、筑波山は霞んでしまい残念です。

ここにはたくさんの同業者が居られましたが、何のトラブルもなくのんびりした待ち時間を過ごせました。

(ここで撮影した写真ほかにもありますので、気になる方は私に連絡をしてください)

列車が来るまでの間に、目の前に赤い虫が。これは初見のイタドリハムシです。慌ててマクロレンズを装着して撮影。採集してみるとテントウムシのにおいが。なるほど擬態しているのですね。

また、私の大好きなベニシジミまで現れました。せっかくの写真はピンボケしてしまい残念でなりません。

ミノムシもいたりして、待ち時間はちっとも暇ではありませんでした。

当初の予定ではもう少し早く切り上げて採集に行く予定でしたが、かしてつの素晴らしさに予定変更、もうちょっとだけいることにしました。

そして何とキハ430二連がやってくる始末。鹿島鉄道の車両で唯一未乗車です。最後はこれに乗ることにし、桃浦へ移動します。

桃浦は前に八木蒔とセットで訪れた場所です。ここで昼食をとり、きは30が来るまで待つことにします。

ここでモンキチョウを確認。何で大田区にはまだいないのでしょう。

しばらくすると、キハ600がやってきました。これぞかしてつ顔です。なんてったて、70年間現役なんですから(正確に言うと、写真のキハ602は今年で70周年を迎えますが、まさか廃線だなんて…)

よく見ると、後に何かついています。

これは、朝は一両ぼっちで車庫の脇にいたキハ714であはありませんか。定期旅客列車では初めて見ました。

これに乗って、途中の交換駅でキハ430に乗ってもいいのですが、すでに都会並みの混雑振りでしたので見送ることにします。

さて、列車を待っていると、猫が線路脇に出現。桃浦駅長でしょうか?

何故かずっと、こちらを向かずにたたずんでいました。鉄道マニアは嫌なのでしょうか、それともかしてつの廃線でショックなのかぁ。

さあ、かしてつ最後の乗車となるお別れの列車がやってきました。車掌が乗務しているので全てのドアが開きます。一瞬、サボの「ワンマン」に騙されてしまいました。

車内の床は木造で、ディーゼルエンジンの音が体中に響いてきます。車両が揺れるたびに、乗客も揺れます。石岡には、あっという間についてしまいました。

キハ600のキーホルダーが売っていたのでお土産として購入、ついでに車内補充券まで買ってしまいました。

何だか後ろめたい気持ちで、鹿島鉄道のホームを去ります。これでもうお別れなのでしょうか。

最後の運行まで、何のトラブルもなく廃線になってほしいなと思いました。

鹿島鉄道は、3月31日で83年間の歴史に幕を閉じます。

もし廃線前に訪れたいのでしたら、なるべく朝早く行ったほうがよいと思います。昼なんかに行くと、特に石岡からだと絶対に座れませんから。鉾田からの列車はいくらか空いていましたので、鹿島臨海鉄道を使っていくのも一案化と思います。

また向こうに行く際は、「立ち入り禁止」の場所に立ち入ったり、運行の支障をきたすような行為はしないでください。このようなことが守れない人がいるから、こういった処置がなされてしまうのです。同じ人間として恥ずかしいですが、どうすればいいのでしょうね。

ここからおまけの採集紀

さて、このあと取手に向かい、アカガネオサムシを目標とした採集に向かいます。石岡からの電車は、またも415系でした。ロングシート車ではありましたが、ついています。

駅から採集場所までは距離があるので、レンタサイクルを使おうと考えていたのですが、20日までやっていないのです。仕方ないので歩いていきます。時間を計った所、36分かかりました。約7.5km/h、良いスピードです。

さて朽ち木崩しをはじめますが、昆虫はほとんど何も出ません。しかし、エビは食料に困らないくらいに出てきます。

私は直接的な情報を持っていませんが、どうやらここは有名な場所な様で、すでに採集圧で昆虫がいなくなっているのかも知れません。確かに先客が削った倒木もたくさんあります。でも本当に、どこをどうしても、マイマイカブリ一匹も出ません。何だか来なかったような気もしないでもありません。無駄に木を削ったのとへの罪悪感も感じます。

結局、四時間も粘ったあげく、収穫は気分転換の崖堀ですぐ出たアオオサのみ。欲しかったオスでもあり、鞘翅の点刻も千葉のよりきれいでしたのでこれはこれでよかったです。

帰りは38分くらいで、あまりロスしていませんでした。

本日の収穫

イタドリハムシ

アオオサムシ ともに1ex.

これが、採集旅行抜きでの結果ならまだしも、今までで最もひどい出来です。

あと二回、渡良瀬と南房総に行こうと思っているのですが、大丈夫かな。啓蟄も過ぎたし、採集方法を変えたほうが良いのでしょうか?

 

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