このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

声量祭を間近に控えたこの日、生研メンバーはウミホタルを採集するため、授業が終わると同時に館山行きのバスに乗り込んだ。雲行きが怪しく、果たして採集できるのかどうかは判断しかねる、これが出発前の予見であった。

しかぁし!私の目標はぶっちゃけそれではなく、鳴く虫であった。夏休みにもらったスズムシは、♂がみんな死んだ。クツワムシは調達はしたものの、もうちょっと欲しい。現地に着くのは日没前で、他の人は博物館に向かうということで私は独り九重に行ってみることに決めたのである。

まず駅前で確認できたのはショウリョウバッタモドキ、ツチイナゴ、ショウリョウバッタ、オナガササキリ、などである。どういうわけかヨツスジトラカミキリがおったので捕まえておく。

2008918.jpgあても無くフラフラし始めるが、スズメバチの野郎がブイブイいわせていて目障りだ。ここで目に付くのは小さなカタツムリと、ヒメウラナミジャノメの多さ。そして最もはびこっているのはカラムシの葉にわく幼虫。当初からずっとアカタテハかと思っていたが、実はフクラスズメ。分かった瞬間、ちょっとゾクッとしてしまう。結論はあとで...

非常に背丈の高い草むらから、スズムシであろうかかすかな鳴き声が聞こえる。さすがにあそこに突入するのは難しい、と考えていると、そう、カラムシの近くで声がするのだ。もしかしたら見つかるかも!ということで、幼虫に気をつけて探ってみたのだった。結局幼虫もつかなければスズムシも鳴きんでしまった。

2008918_1.jpg先の背の高い草むらの近くだったか、クワが生えていたのだがそこに見慣れぬイモムシが。恐らくこれがクワコだろう。近く蛹になりそうな終齢幼虫と見て採集。










2008918_2.jpgかくして、日が暮れ始め、そろそろ合流しないといけないのだが、クツワムシの声は聞こえてこず。どうやらいないらしい。結局鳴く虫は六郷土手にいくらでもいるオナガササキリのみとなってしまった。キハダカノコを見かけたり、どうもガとの相性がよろしい遠征であった。

その後ウミホタル採集に合流したのだが、すでに沢山の収穫があったようでその輝きっぷりに魅了されてしまう。 これだけ沢山採集できたので帰りの苦労もそれほど身にしみてこなかったのだろうか。ウミホタルは砂に潜んでいるからということで、砂浜の砂を持ち帰る係になったが、その重いこと...そして終電で帰宅。普段の採集行よりも破天荒な日程だったかもしれない。

2008918_3.jpg【採集成績】
オナガササキリ ショウリョウバッタモドキ ヨツスジトラカミキリ クワコ ヒメウラナミジャノメ ウミホタル
←古代米が植えられていました


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