このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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始め、栗橋で採集してから地点Gに向かおうと思っていたのだが、先に地点Gに行くと方針を変更。こっちのほうが採集できそうな気がしたからである。

駅から30分ほど歩くところは取手とあまり変わらない。このあたりはアシが多く、センダングサの侵入を許さない。

200916.jpg遠くに見えている河畔林が近づき、木の選定を始めるとバラに囲まれている木を発見。パッと見た感じは何の変哲も無い立ち木であるが、うっとうしいバラを払ってみる。このときに鉈が重宝されるのだが、バラを払うのは非常に快感である。ある程度朽ちた木がそばにあったが、乾燥している様子なので放置し、幹の土だまりにスコップを入れた瞬間にマイマイの集団越冬に出くわす。いきなり8匹の採集とは幸先が良い(実は、今日は2ケタ—10匹—採集できればいいや、と考えていた)。枝分かれしている場所が朽ちていたが、鉈でたたいても何も出てこない。

バラや邪魔な枯れ草を払いつつ、河畔林をあても無く進む。しかし今回はバラ以上に、靴下に引っついてくる種がうっとうしい。歩くたびにチクチクされてはたまったものではないのだが、中でもアレチウリの振る舞いにはあきれてものも言えない。お前はそうやって人の靴下にくっつき、こっちが取り除こうとするといじけてふりかけになるのが面白くてアメリカからやってきたのかい?

200916_1.jpg歩くのには難儀したが、マイマイはよく見つかる。あっちの土だまりで3匹、こっちの流木の樹皮下にも3匹、といった調子にタッパーは見る見る黒くなっていく。このあたりは未だにおととしの台風の爪あとが残されているが、その際に積もったと見られる土だまりが彼らのお気に入りらしい。ヘタな木にあたるよりずっと見つかるし、何より罪悪感が減る(木を崩すとどうも後ろめたい)。


200916_2.jpgそれでも、木を崩したくなる。目的がマイマイからアカガネオサムシへと変わると特にその傾向が増す。色々なwebページで、朽木の中で越冬するアカガネの写真が公開されている。いつかは自分も...(中卒後の春休み、渡良瀬で1♀をゴミの下から見つけたことはあったがが...)との思いで、非常に湿った朽木を崩していくのだが出てこない。アオゴミムシはわらわらと、トカゲが集団でとぐろを巻いていたりとビックリさせられる(画像ではしっぽしか分かりませんね...)が期待のオサムシは出てこない(こうやって用も無く多くの生き物を目起こしてしまうから朽木崩しに後ろめたさを覚える)こいつはマイマイ以上にハードルが高い。無駄な木を崩さないためにも、早く見つけて感覚を養いたいのだが...

200916_4.jpgこうして、段々と”マイマイは朽木で採集するもんではない”という意識付けがされ始める。だが、木にまん丸の穴を穿って冬ごもりしていた1匹の♀がいれば(どうやって作るのか本当に不思議なほどだ)栗色の土と化した幹で春を待つ10匹の集団もいる。パサパサな”砂だまり”には悩まされたが、地点Gは特別乾燥している印象は受けなかった。アシが繁茂しているような場所が湿っている事くらい、家の近くにアシ原が広がっているような環境にいればすぐ気づかないといけない。けれどもセンダングサが少ないことは偶然だろうか?今まで意識して考えたことも無かったので、今後出かけるときは少しは気に留めてみよう。ただ、十分すぎるほど採集できてしまったので、しばらくは採集に出向くこともなさそうだから忘れてしまうかも...

この後、帰りに栗橋まで歩いていきますが、その経過は 日記 でお楽しみください。

【採集成績】 マイマイカブリ32exs.(自己ベスト更新!)スズメバチ1ex.

〜格 言〜(不変性は疑わしいですが...)
・鉈の真価が発揮されるのは、木を崩すときではなくバラを払うときである
・朽ち木を崩してもマイマイカブリは出ないと思え
・マイマイカブリのいる木はバラに護られる

200819_6.jpg
種が余りにうっとうしく、取り除く時間も惜しい。そこで、写真のように自衛策をとった。その効果は絶大!!


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