このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

川越マイマイ探し

(写真少なめで申し訳ございません)


 今日は母方の実家へ帰省します。その近くに川が流れていて、岸辺には雑木林が広がっています。昨年の夏、クワガタやタマムシの死骸を拾い、エノキが生い茂っているのでオオムラサキもいそうです。

 ここにはもしかすると、大田区にはいない、朽木の中で越冬するある細長いオサムシがいるかもしれないと見当を付けて、家族のみなより早く一人電車で、2007年初採集に向けてその地へ行ってきました。15:30過ぎ、現地到着。17:00ころには日が暮れるので、早めに決着を付けなければなりません。

 しばらく行った所にまず倒木を発見。大田区の河川敷にはないのですぐにそれとわかります。ひっくり返してみるとアオゴミムシが逃げ出します。私にとって初見ですので、それがどこかへもぐってしまったときは非常にショックでした。

 んでもって木を崩すと、中からアオゴミムシやアカシマサシガメ、ハサミムシが無数に出現します。オオクチキムシも登場。それらを少しつまんで、例のヤツを探すのですが一向に現れず、第2の倒木へ。

 

 

 アオゴミムシは幾度となく撮影のチャンスがあったのですが、どうしてこんな写真しか撮れないのでしょうか。それは、朽ち木崩しが初体験で、アオゴミさえも初見の昆虫でなおかつ、例のヤツを発見できないでいるからなのです。

アオゴミのあの正露丸のようなにおい、当の場所ではなんともありませんが自宅に帰るとよく感じ、手からはなかなか離れようとしません。

 ここからはコクワ♀やタマムシの鞘翅の一部が発掘されました。どうやらこれはエノキのようです。♀クワは去年たくさんさらったのでそのまま、スコップの巻き添えにならないように 近くに救出、しかし割ってもアオゴミしか出ません。

コはもぐっていったようで、この朽ち木を断念し捜索開始。ほどなく、雑木林の中にいい感じの朽ち木発見。手でも簡単にボロボロと崩壊していきます。そして思い切って力を入れた瞬間、真っ二つとまでは行きませんがかなり割くことに成功、その断面を見ると…

 

 なにやら黒くて細長いものが突出しているのです。これが私の始めてのマイマイカブリとの遭遇になりました。39mm、あまり青みのない個体ではありますが、始めてみたものには何でも嬉しいものです。最近20mm程度の昆虫しか見ていないせいか、余計に大きく感じられました。

 この木にはコクワ♂や2幼虫を見出しましたが、今は採集する場合ではありません。マイマイの追加を得ようと、木を崩そうとしたのですがこの幼虫が危険なのでそれ以上の捜索は断念しました。

※この写真はヤラセです。

 

 この後もいくつか倒木に当たってみたのですが、スコップでは歯が立たなく、まただんだんとリミットに近づいていったので追加は無しでした。それでも今期初採集で狙い通りのものが手に入れられたので十分に満足です。

 またひそかに期待していたアカガネオサムシは全く分かりませんでした。この地は結構乾燥気味だったので難しそうです。いたらいいなぁ。

 こんな豊富な昆虫が生息しているこの地に、私は夏しか来たことがないので今年はなるべく多く出向いてみたいと思いました。

採集成績

マイマイカブリ 1ex

アオゴミムシ 2exs

オオクチキムシ 1ex

アカシマサシガメ 1ex

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