このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

生命の星・地球博物館へ

 いろいろな事がありまして、はるばる小田原まで遠征してきました。写真的にはどう見ても採集紀にふさわしくありませんがご了承ください。 

 

 六郷土手から京急で川崎に出向き、JR東海道本線に乗り換えます。7時43分、そこには「踊り子」等で使用されている185系電車が入線してきます。これは普通として運用されている乗りドク列車なので、特急料金等いっさいかかりません。川崎出発時は座席が全て埋まり、若干立ち客がいるほどでしたが横浜で大量下車、その後は徐々に空いていきます。

 贅沢な貧乏旅も1時間、小田原でお別れです。前面に大きく“普通”表示が、この運用の特別さを物語っています。帰りはどうせロングシート、余計に降り惜しみたくなります。

 

 ここで箱根登山鉄道に乗り換えますが、車両はここから箱根湯本までは小田急線が乗り入れていて、全て小田急の車両でまかなわれています。出発まで時間があったので、いくつか小田急の車両を撮影。 

 

30000形

 

1500形

 3000形

 

7000形

 やってきた3000形に乗り込み、入生田へ。手前の風祭はホームが1両分しかなく、下りは先頭、のぼりはしんがりのみドアが、しかも駅員さんが手動で開けられます。なかなか面白い風景ですが、入生田は目と鼻の先。ここは登山電車の車庫があり、珍しい三線軌条が見られます。そしてまもなく博物館へ。

 

 

 博物館全景。ここである専門家の方に案内されて、昆虫の情報などを教えてもらい、その後博物館を見学しました。しかし、荷物を案内された部屋においてきたため、写真は申し訳ございませんがありません。ただ一つ、私が感動したある昆虫の名前を提供します。

「へクソドン」

 もっと知りたい方は現地へ赴いてみてください。昆虫以外にもいろいろ展示されていて、一日いても飽きません。

 一通り見学が終わり、昼食。そこで、私が加わっていいのかどうかという難しい話し合いを皆さんでいろいろとなされていました。それがひと段落ついた後、標本が山のように保存されている所の見学をすることが出来ました。これこそ日本各地、いや世界中からたくさんの昆虫の標本が好きなだけ見られるということもあり、かなり長い間見入ってしまいました。

 博物館を後にして帰路に着くことにします。しかし、まだ時間は有り余っています。このまま帰るのもつまらないということで、一つ入生田の裏山に潜入することにしました。 

 しばらくして、倒木の樹皮をはがすとヤマトデオキノコムシに遭遇。じっとしていたので撮影後採集に取り掛かります。ところがあろう事か地面に落下し、それまでです。せっかく見つけたのにこれは手痛いミスです。あきらめ切れませんが、どうしようもありません。見捨てて新たな収穫を望み、石を返し、崖を削り、朽ち木を崩したりしますが、ゴミムシ1匹にとどまりました。スコップか何か持って来ればよかったと後悔をします。

 

泣く泣く下山し、入生田へ。途中みかんが100円で売られていたので1袋購入します。すると聞きなれない吊り掛けモータの音が。登山電車3連の出庫です。私は大急ぎでホームへ駆け上がり、慌てて撮影。そしてほどなく、吊り掛け音もさわやかに湯本へ旅立っていきました。

 

これが吊り掛けモータの1形。何と昭和25年に製造されたものです。毎日これに乗っている人は幸せものです。私もいつか乗車したいのですが、距離と運賃がどうも大きいのです。

 入生田の車庫。お隣の箱根湯本までは小田急が乗り入れているのですが、登山電車の車庫はその手前、入生田にあり、出入庫のときは元気な吊り掛け音を聞くこともできるのです。

 

 これが三線軌条。内側は1067mm、小田急にあわせられています。外は1435mmの登山電車。しかしながら外側は車庫から延びているので、もう登山電車が小田原に来ることは出来ません。これは残念のきわみです。

 同じような三線軌条は京急でも見られますが、場所はうろ覚えなので皆さん調べてみてください。

 そうこうするうちに、下りの5000形が進入、と同時に上り5000もやってきました。これに乗って小田原に、そして心配どおり、211系のロングシートで川崎に戻る羽目に。

 その前に、特急で帰るのとグリーン車で帰るの、どちらが安上がりか簡単に調べて見たのですが、何と特急のほうが安くなっていました。出費はいたいのですが特急で帰ったほうがどんだけ楽だっただろうか楽に想像できます。ただ行きと同じ185系に、帰りに特急料金を支払うのはどうかと…

 川崎からこのまま一直線に帰ればいいものを、旧1000特急がやってきてしまったのでそういうわけには行きません。品川まで乗って走行音を録音してしまいました。

しかもとんぼ返りの快特も旧1000形と来ました。この写真を撮っている間に入線してきたので大急ぎでホームを移動、間一髪で乗客になれました。しかし特急より書く上のこの快特、信じられないほどちんたら走ってのけるのです。ラッシュ時の優等列車にはあまり期待してはいけませんね。京急川崎まで乗ってそれでやっと自宅へ戻りました。

 

 本日の成果

ゴミムシsp. 1ex.

昆虫界の奥の深さ

 

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