このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

渡良瀬マイマイ探し


さて、私の高校受験が終わりました。これで勉強から少し開放されます。

そこで、自分へのご褒美として何回か、採集に出かけることにしました。

今回は第一弾、渡良瀬へ向かいます。


5時半起床、6時ごろ出発します。
E217系には初めての乗車になりました。

東京には銀河がいました。

その後、いろいろと乗り継いで渡良瀬へ向かいます。時間がかかるので「ファーブル昆虫記」を読んでいたのですが、途中突然列車が急停止。線路上に人員が立ち入ったそうです。迷惑ですね。
最寄り駅について渡良瀬を目指すのですが、随分と歩きました。駅から30分近くはかかりました。この距離を自転車が使えたら、どんなに短縮できるのでしょう。特に、帰りはそう思いました。
今回の目標はマイマイカブリです。事前に地形図でいそうなポイントを絞っておいたので、そこを目指すことにします。

川に近い所の倒木を削ってみたところ、オオホソクビゴミムシが凍っていました。こいつは屁ひりなので本来はピンセットでつまむのですが、生憎忘れてきてしまいました。でも今は凍っているので、慎重に軍手で捕獲。ケースの中で、ガスを一噴きしていました。

この木にはアオゴミムシもたくさんいます。こいつは川越で捕まえたので放っておき、その時失敗した写真を撮ってみました。しかしながら出来が良くありません。左隅が相当黒くなってしまいました。

どうやらこの木にはマイマイはいなさそうなので移動してみます。すると目の前に、何でかしらないけれど引っくり返った切り株があります。その根元から生えている雑草を取り去ってみると…

マイマイが現れました、しかも二匹一緒に!そして、彼らの大好物、カタツムリと同棲しているのです。カタツムリよ、私は君に同情してあげよう。今、君の憎き首長は、私がすっかり捕まえておいたよ。

さらにここから一匹見つけ出し、一つの場所から三匹を取り出しました。何だか幸先の良いスタートです。

上の写真の2匹。先日川越で捕らえた奴とは違って、随分と首元が青く輝いています。

さて、もっと奥に行ってみようと思います。その前に、ちょっとわき道にそれてみました。

フタモンクビナガゴミムシを見つけました。鞘翅がなかなか小洒落ていていい感じのゴミムシです。脚もいいですね。

さて、この場所に来たのはいいのですが、元の道に戻るのに非常に苦労しました。なんてったて、いばらの多いこと!この先、こやつには相当に苦しめられます。

何だか、木を崩したり、ひっくり返したりするたびにたくさんのゴミムシを発見します。すごい所ですね、渡良瀬は。

で、君はヨリトモナガゴミムシでしょうか?

ある倒木をひっくり返すと、何だか大きなシルエット。オオスナハラゴミムシかな?オサムシと見間違えてしまいました。

この倒木の下に、でっかなナメクジがいたのですが、それはさておき、オオヒラタシデムシがいて、思わずアカガネオサムシかと見間違えてしまいました。

いよいよ、目星を付けた場所に侵入します。あれ、誰かいる?

枯れ草を掻き分け、侵入成功。人はいなくなっています。手近な倒木を削ったりひっくり返します。

ヨツボシテントウダマシ、小さいですがきれいな虫です。こいつはそのままにしておきました。

ここでマイマイやゴミムシどもを追加したあと、先ほどの人が現れました。地元のおじいさんで、セリが生えているか見に来たとおっしゃっていました。私が昆虫採集していることを伝えると、この先にもっとすごいポイントがあることや、抜け道を案内してくださいました。

おじいさんといろいろと話しをしているとき、こんなものを見つけました。去年の暮れの大雨で、ここに水がものすごくたまったそうです。ほかにもタイヤや流木が引っかかったり、そこら中に散乱していたりしてものすごい光景でした。雨のときは完全にアウトですね、渡良瀬は。

おじいさんに教えてもらったポイントにつきました。何だかものすごいです。もうこれでもかというくらい流木の嵐。削るのもいやになります。しばらくひっくり返していてばかり。

君はなんていう名前なんですか?

ふと、ある木を削ってみました。何と、赤枯れ!私の唯一の武器、スコップでも、まるで地面を掘っているかのごとく崩せます。ほどなく、ここから5匹ものマイマイを見つけ出せました。

もしかして、アカガネもいるのではと緊張したのですが、上のような大きなゴミムシくらいしか出ません。まあ、これは午後の課題としましょう。

ハネビロアカコメツキも登場。赤いコメツキははじめて見たので新鮮です。渡良瀬の自然に感動します。

ここで昼食にします。誰も人がいないので非常にゆったりと出来ます。

マイマイはこれ以上捕まえると採集ケースがなくなってしまうので、午後はアカガネを探していくことにします。

さて、捜索を開始したのですが、こんなものを発見。雨が降れば水没するのに、よく残っていたものです。

アカガネは柳にいるようなので、それらしき木を崩します。そしたら、フタモンクビナガの集団越冬を当てました。この木から、クワガタムシ幼虫とカミキリムシ幼虫が一緒に現れてしまい、戻すのに苦労しました。

フタモンはこの後たくさん出てきました。行きは一匹しかいなかったのに、どうなっているのでしょう?

おっと、キイロホソゴミムシの親戚、アオヘリホソゴミムシがハサミムシ、何かの幼虫と一緒に凍っていました。実は先ほど一匹取り逃がしていたので再びあえてラッキーでした。

しかし残念ながら、この後の捜索ではたいした成果も挙げられませんでした。アカガネは難しいようで、非常に悔いが残りました。また、せっかく捕まえたのにいつの間にか逃げられているもの(クロモンヒラナガゴミムシなど)もいてショックを受けました。もう一回訪れたくなってしまいました。その時は自転車で是非…

本日の成果


マイマイカブリ 8exs.

オオホソクビゴミムシ 1ex.

フタモンクビナガゴミムシ たくさん

ヨリトモナガゴミムシ 1ex.

キンナガゴミムシ 1ex.

オオスナハラゴミムシ 1ex.

アオヘリホソゴミムシ 1ex.

ハネビロアカコメツキ 1ex.


ゴミムシ.sp. 数匹

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください