このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

5日目〜日原探検その2〜 

 

 

今朝は03:30起床。前回出来なかった川崎駅まで徒歩での訪問を達成するためです。時間的には食料調達の買い物の時間も含めて25分程度でした。そして予定より早い南武線の1番列車に乗って立川、青梅で乗り換えて奥多摩に到着。休日は西東京バスのダイヤも程よく接続していて8分で出発していきます。そして曇りがちのせいか乗客も少なく初めて西東京バスの座席に座ることが出来ました。これならカーブだってへっちゃらです。日原街道には行ってすぐの集落でお祭りが行われておりました。

ほどなく東日原へ到着。土休日はこの先行き違いの出来る場所がないためここどまりです。さて、林道を目指して歩いてゆきます。あの草葺き(?)屋根の家ももちろん健在です。

 

 さて、稲村岩が見えてきました。霧がかかってまるで中国にでもいるかのごとく荘厳な感じを出しています。きっと今日登ったりしたら多分滑って谷底へ転落しますね。あぁ怖い怖い。この前は晴れでよかった。

 

以前行かなかった旧日原小学校に行きたくなり、坂を登っているとぼろぼろの廃アパート群が。ここは何でしょうね、鉱山関係の方が住んでいらしたのでしょうか。駐車場と思わしき場所は貯木場と化し、ネキ(ホソコバネカミキリの属名)のような蜂がいて少し興奮いたしました。学校への道には何だかちょうちんがたくさんぶら下がっています。ここでもお祭りが行われるのですね。そしてガを始めとするたくさんの昆虫が引っ付いています。

 

 中にはヤブキリのような大型昆虫までいる始末。それでも甲虫は早々と姿を消したのか付近には見当たりませんでした。ちなみにこのちょうちん、風が吹いているでもないのにゆらゆらとゆれるので仕方なしに手で押さえて撮影を試みたものです。

 

 さて、日原小学校に到着です。奥の校舎のほうで地元の方がなにやら準備をされている模様なのでこれ以上の訪問はストップしました。このこぢんまりとした学校で学べる児童はとても幸せでしょうね。昆虫がたくさんいて、何一つ遊ぶものに不自由がない。ただ今の小学生に言ってもムダなんでしょうけど。

よし林道へ向かうかと思い引き返したところ、その辺の木になにやら黒っぽい昆虫のにおいがします。

 

 アカアシクワガタのメスがとまっています。とりあえず今回のボーズ逃れということでゲットしておきます。何故か前回からこの奥多摩でオスのクワガタを採っておりません。時期的にアカアシのオスはいてもおかしくないのに…ただメスだけが灯火に集まるのかもしれませんが、それなら私が小4のときのあのオスの話になると矛盾します。要はオスのほうが逃げ足が速いんでしょうね。

 

 先ほどの廃アパートまで引き返し、ふと下をのぞいて見るとアオオサムシがいました。じっとしていたのでそっと生態写真を撮って捕まえようとし、軍手(オサは臭いので…)で押さえたところスルっと下の葉っぱの中へ消えていってしまいました。まあしょうがない。

 

 気を取り直してゲートボール場にある貯木場を見ると、キクビカマキリモドキでしょうかご臨終されています。見た目の割り合いから状態もよさそうで、初めて見たので標本用に持ち帰ろうとクモの巣から外したところ、ものすごい勢いで雲が私の元へやってきた!!!、のではなく残念なことに胸部が少し痛んでいるのでそのままクモの巣にもどしておきました。別にクモは怒っていませんでしたが(笑)

 

いや、それにしてもなかなかかっこいい虫ですね、カマキリのようで…私的にはカマキリより憧れます。いつか生きている姿を拝んでみたいものです。

 

 林道に突入する前に恒例の観光用公衆トイレにて小休憩をかねて昆虫探し。入り口にはナナフシが建物の柱で枝になりきっていました。この状態でも自然界では生きていけるのでしょうか?ただ明かりに集まっただけでしょうが。内部のほうは何故か男子トイレのほうは電球が切れているらしくさほど虫の姿は見られずに残念です。用を足してとりあえず朝食。そして、好奇心(昆虫採集において)に負け、また誰もいないことを確認の上で女子トイレのほうにも入ってみることにしました。しっかり電球も灯っています。そして予想通りなかなかのガが集まっています。

 

 ご無沙汰しています、ヤママユ様。

採集してももちろんよい状態ですが手持ちの標本箱の要領が危ないのと親が嫌がる、毒を持っていないので殺せず三角紙の中で暴れて粉を撒き散らす、等々ちょっと困るのでほうっておきました。

 

 そういえば1年ぶりでしょうか、オオミズアオ様。

たいそうお疲れのご様子でいらしたのでこちらもこのままに。

撮影を終えたら老夫婦がちょうどよいタイミングでトイレに訪れ、急いで女子トイレから出た私に婦人の方に気づかれてしまいました。それでも私の格好と問いらの内部の様子を見てこいつ別の意味で変質者だな、と思ってくれたでしょう。そうでなかったらマズイな…

 

トイレの前の道にヤマグワがあり、イッシキキモンの食痕もあったのでルッキングをしたのですが見つかるわけもありません。この天気では飛んでこないだろうと、ビーティングを試みたのですが変なカメムシが入るだけ。網が濡れて重く参ってしまいました。

 

 さてまずは日原林道へ参ります。霧雨が少々降っていたので全く昆虫の姿は見えず2週間前の通行止のところへ到着。今回はその向こうに行ってみることにしました。道の横の崖に生える花にスウィーピングをしてみても正体不明のガや蜂などしか入りません。あのヨツスジハナカミキリさえいません。ますます網は水を吸い、乾きません。この先に行っても同じ状況が続きそうだし、がけ崩れや熊など未知の恐怖も潜んでいそうなのでこの場所で引き返すことに。向きが変わると霧雨が顔に当たり非常に寒くなりました。それでも途中小規模な土砂崩れ発生地でサンショウの小さいのを採取。前々から欲しくてホームセンターで買おうか悩んでいたのでラッキー。すぐ脇を流れるみずを脱脂綿に浸して持ち帰ります。そのうち観察でもしてみようかな。また枯れ木を代用している電柱からヒラタエンマムシを捕まえました。ものすごくのろくて、ずっと網の中に放っておき、件のトイレで採集容器に詰め替え、昼食をとります。

話が前後しますが女子トイレに撮影に行ったのはこのときです。次に小川谷林道へ向かいます。途中にある日原鍾乳洞の石碑の上にいたアカアシ小♀をゲット。またメスです…

 

 ここに来るころには霧雨も止んで気分がよくなります。途中、広くなっている場所にてエゾスジグロシロチョウと思われる2個体を採集。やっとチョウも出てきました。しかしこの先に行っても追加はえられず先ほどから人の気配が感じられず熊の恐怖が脳裏をよぎるのでこちらも引き返します。この判断が項をなしたか谷に落ちる崖の葉の上にルリボシカミキリ♂を発見!網ですくおうとしたところ葉から落下したので恐怖心より採集欲が勝りましたので慎重に降りて手で捕獲。なんとも美しい色彩を放っています。

 

 この左によっている草の上にいました。これで調子を上げたか、林道堤防近くの草むらから飛翔に失敗したビロウドカミキリのメスもげっと!

 

 ついでですが、こんなもの(死亡)や、

 

 こんなものも見かけました。君なんかは木に引っ付いていてとても驚いちゃったんだから!

 

 だいぶ林道を下ったところアサギマダラがよく集まりそうな花にセセリのようなガやイトトンボみたいな蜂が群れていました。

 

雨が止んだので日原林道にももう一度行ってみました。入り口付近でクシヒゲハネカクシというなかなか大型のハネカクシを帽子と軍手でゲット。蜂のように腹部を上げて刺すまねをしたので予備知識ゼロの私はおっかなびっくり軍手まで使ったのです。そしてエンマムシを捕まえた場所近くでニジゴミムシダマシもゲット。テントウムシのようです。

 

いちおう本日の目標となっていたイッシキキモンこそダメでしたが雨交じりの天気の中でもなかなかいろんな昆虫を捕まえることができてよかったです。

帰り、立川まで快速むさしの奥多摩号に乗りました。前回のように非常識な人も現れずずっと1BOX占領できとても快適でしたが、足がこの雨で濡れてしまい伸ばすことが出来ず残念でした。

 

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