このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

百鬼夜行 妖怪コレクション



<獺(かわうそ)>

水辺に棲む猫目イタチ科の動物、かわうそなんですが、
昔はよく人を化かしたらしいんです。
で、化けた姿がこいつ。

要するに、漁師のおっさんやね…
左手に下げた桶には、魚が一匹入ってます。

左は金色彩色版です。



<鳴釜(なりがま)>

解説書によると、釜が沸騰して蒸気で「ボー」と鳴るのは
この妖怪の仕業らしい。
だけど、この釜のヘルメットを被った姿からして、
彼こそが妖怪界の防災委員長だと思うね。
釜を鳴らして、空焚き注意の警告を発してるんだよ…。

でも、顔がヘルメットの中に入ってて、前が見えへんやんか!
もう少し、交通安全にも注意が必要やね。

左は金色彩色版です。



<ぬらりひょん>

この籠の上でコサックダンスを踊るおっさんがぬらりひょん。
なぜかコイツに惹かれるのは、籠を自家用車がわりに乗って、遊びまわっていたからか!
いつもおしゃれな着物を着て、お金持ちの商人風だったんだと。

解説書には、ちょっと見ただけでは、普通の爺さんにしか見えないとあるが、
果たして、普通の爺さんが籠の上でコサックダンスを踊るだろうか…

左は墨絵風彩色版です。



<鉄鼠(てっそ)>

滋賀県の三井寺の高僧、頼豪阿闍梨という人の怨念が大鼠に変化したらしい。
で、仇敵の比叡山延暦寺を襲って、教典を齧り破ったそうな。

てっきり、鼠たちに勉強を教える偉い先生かと思っちゃった…

右は象牙風彩色版です。



<輪入道(わにゅうどう)>

牽引する者も家畜もなく、車輪が一輪しかないのに、夜道を走り巡る輪入道。
江戸時代の京都で、東洞院通を夜ごと南から北へ走り抜けていたってさ。

要するに、江戸時代の暴走族ということか!
でも、北の端まで行っちゃったら、
また翌日に備えてトボトボと戻ってくるのかねぇ…

左は象牙風彩色版です。


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