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山行記録・函岳 (2001/03/16-18)


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広域地図(青線:のぼり、赤線:くだり)   詳細地図(青線:のぼり、赤線:くだり)

  • メンバー:単独

  • 主な装備:テレマークスキー(板:ARC ASCENT、ブーツ:エクストリーム)、ツェルト、シュラフ、ビーコン、スコップ、テルモス

  • コース:JR宗谷本線・豊清水駅 -- 最終人家 -- 478m(C1) -- 548m -- 934m -- 函岳 -- 487m(C1) -- 最終人家 -- 天塩川温泉駅

  • 記録:

    2001年3月16日

    ・札幌 23:00 ===特急「利尻」=== 3:42 音威子府

     特急になった利尻に乗るのは初めて(それどころか、ブルートレーン時代以来10年ぶり)。旭川までは出張・帰省の人が多く、結構混んでいる。旭川をすぎてガラガラになるが、初の冬季単独泊まり山行、かつ途中駅で降りなければならないこともあり熟睡できず。音威子府に到着すると、しんしんと雪が降っており、明日のラッセルが気になる。音威子府駅は昔同様、カーペット敷きのスペースがあり、始発まで仮眠を取らせてもらう。暖房が効いて暑いくらい。

    2001年3月17日

    ・音威子府 6:43 ===普通=== 6:58 豊清水

     音威子府始発の上り列車で、豊清水まで戻る。学生で結構込んでいる。豊清水に着くまで左手の函岳を見ようとするが、余りよく見えない。

    ・豊清水駅 7:04 --- 8:39 最終人家

     豊清水から最終人家まで約7km。遠い。どの道路が除雪されているかわからず、しばらく国道40号線に沿って歩く。やっと除雪された道を左に入り、ひたすら歩く。丘を越えると、ようやく目的の函岳が見えてくる。が、登山口は遥か彼方( 写真1 の白い雪面が見える尾根の下が登山口)。途中一度休憩。

    ・最終人家 8:49 --- 10:18 487m(C1) 10:33 --- 11:26 548m 11:38 --- 13:52 934m --- 14:43 函岳頂上

     スキーを履いて出発。すぐにビーコンも装着(単独行なので意味なし?)。5年ぶりの登山口。今度こそは、と快調に登行。前夜の降雪で新雪ラッセルが相当ある。487mを越えたコルにシュラフ・テント・調理関係装備をデポ。身軽になって出発。前回苦労したやせ尾根を南回りにトラバース、広い尾根に出る( 写真2 )。ガスると大変なのでデポ旗を2カ所つける。次のやせ尾根は北回りにトラバースし、斜登行で600m付近で再び尾根上に出る。ここからは広い斜面( 写真3 )となり、コンパスで正確に方向を定めて進むが、強烈な日射で腐りだした雪がアザラシシールについて下駄状態。あえぎあえぎ登る。所々吹きさらしの部分は雪面が堅く、楽。でも樹林にはいると雪下駄。934mになかなか着かない。モンスターの出現する934mを通過すると、真っ白な頂上らしきもの見える( 写真4 )。でも、実は偽物。そろそろ頂上かと思うと、その先にまた頂上らしきものが見える。いくつものモンスターを楽しみながら進む( 写真5、これは“羊モンスター” )。ようやく遥か先にドームが見えてくる( 写真6 、そういえばレーダーがあったはず)。延々と吹きさらしの雪原を進む。ようやくレーダーのある頂上に到着( 写真7 )。レーダーの少し先に進むと、遥かオホーツク海に真っ白な流氷が見えた( 写真8 )。

    ・函岳頂上 14:48 --- 15:35 934m ---16:29 548m 16:34 ---17:00 487m(C1)

     自分で設定したタイムリミットを13分超過して頂上に到着したため、写真を数枚撮っただけで下山開始。しばらくはシールをつけたまま戻る。1055m付近でようやく滑降。でもすぐに滑らなくなり、934mへ登り返す。900m付近から再び滑降。モンスターを眺めながら600mまではあっという間( 写真9、これは“山羊モンスター” )。ここから北斜面は深雪で滑りやすい。尾根を登り下りしながらデポ地に到着。西風が強いので、デポ品を回収し、487mの北側の窪地にテントを張る。快適。

    2001年3月18日

    ・487m(C1) 8:07 --- 8:56 最終人家 9:11 --- 10:46 天塩川温泉駅

     朝起きると、函岳は雲の中。下山はすぐなのでゆっくり過ごす。出発する頃には雲も取れ、真っ白な頂上(たぶん偽)が見える( 写真10 )。昨日の快晴で、雪はブレーカブルクラスト。苦労して下る。400m付近から北斜面を滑る。深雪Good! 南へ回り込み登山口へ。ところが、アイスバーンの上で転んだ拍子に、スキーの片方が行方不明に、、、慌てて探すが、アイスバーンの上にはスキーの滑ったあとがほとんどなく、焦る。エッジが引っかかったような雪面の傷を頼りにようやく探し出した。流れ止めはきちんとつけていたはずなのに、、、何とか無事に最終人家に到着( 写真11 )。スキーを外し、歩き出す。天塩川温泉をめざして進むが、なんと途中から除雪無し。しかたなく再びシールで歩き出す。結局、国道に出るまで未除雪。でも快晴の函岳の全貌を楽しむことができて満足( 写真12 )。国道脇の雪壁を降りることができず、スキーを履いたまま歩いていると、車から指さされて恥ずかしい。ようやく雪壁を降りて天塩川温泉駅へ。荷物をデポして温泉へ。200円。

    ・天塩川温泉 13:39 === 13:48 音威子府 16:25 === 鈍行 === 23:12 札幌

     天塩川温泉をゆっくり楽しむ。ついでに音威子府そばも堪能。食堂からは函岳の全貌が美しい。昼間、天塩川温泉駅に上り列車が停車しないため、一旦、音威子府へ。天北線の記念館などを見学し、鈍行列車で札幌へ。

写真1
写真2
写真3
写真4
写真5
写真6
写真7
写真8
写真9
写真10
写真11
写真12


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Last Modified 01 April, 2002

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