このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

山行記録・芽室岳 (2003/01/25-26)


map GPSデータによるルート入り地図(赤線:のぼり、青線:くだり)

  • メンバー:2名

  • 主な装備:テレマークスキー(板:BlackDiamond ARC ASCENT、ブーツ:Scarpa T2)、ツェルト、シュラフ、コッヘル、ガスコンロ、ビーコン、GPS、無線、スコップ、テルモス

  • コース:円山牧場--芽室小屋--夏尾根955m--夏尾根頂上--芽室小屋--円山牧場

  • 記録:

    2003年1月25日

    ・札幌 5:00 ===車=== 9:50 円山牧場除雪終点

    ・円山牧場 10:20 -- 13:20 芽室小屋 13:50 -- 15:25 955m上部C1

     除雪終点( 写真1 )から北西の強風のなかを歩き始める。上空の雲はすごい速度で北から南への流れていて、稜線からは雪煙が上がっているのが見える( 写真2 )。強風の中、息をするのも大変な状況で、牧場の端までたっぷり一時間かかる。林道に入ると風は楽になる。結局、小屋まで三時間近くかかった。

     小屋泊まりも考えていたが、明日の行程を考えれば少しでも登っておきたい。風はだんだん収まると予想されたので、小屋で小休止の後、夏道尾根に取り付く。かすかにトレースが残っている。ほとんどの斜面が表面がウィンドパッキングされていてそれほど潜らず登りやすいが、明日の下りが思いやられる。955m付近まで順調に登行。少し登った東斜面をC1とする( 写真3 )。今回は、ツェルトの練習ということで、各自一張りとした。

     稜線からは風の轟音が聞こえる。寝る頃まではC1付近は静かだったが、時折強風が吹いて夜中に何度も目を覚ます。朝になっても強風だったが、出発する頃には収まってきた。

    2003年1月26日

    ・C1 8:35 -- 12:05 1690m 12:45 -- 14:10 C1 14:30 -- 15:40 芽室小屋 15:55 -- 17:35 円山牧場

     身軽になってC1を出発するが、ウィンドパックされて全く沈まない急斜面は登りにくく、予定以上に時間がかかる。登るにつれて振り返ると東大雪の山並みが見えてくる。東側に発達した雪庇に注意しながら、二時間以上かかって1400mの平らな部分に到達( 写真4 )、正面に最後の尾根の急登がみえる( 写真5 )。尾根の少し西の斜面にははっきりと表層雪崩のあとが見える( 写真6 )。結局シールのまま1690mの国境稜線へ。

     稜線からは、東大雪・十勝連峰、そしてつづら折りに連なる日高山脈に歓声を上げる。芽室岳頂上まではすぐそこだが、下りに時間がかかりそうなので、ここで引き返しを決定。雄大な眺めを楽しむ。芽室西峰をバックに( 写真7 )。延々と続く日高山脈をバックに( 写真8 )。

     下りは1600m付近までシートラし、ここから滑り出すが、案の定、もなか雪にバタバタと転倒。C1まで戻り、荷物が倍増してさらに難儀しながら芽室小屋へ。ここからは林道なので一安心。途中、堅い雪面のお陰で滑降できる箇所もあり、最後はヘッドライトでスケーティング。星空のきれいな円山牧場に到着。

    ・円山牧場 18:00 === 沙流川温泉 === 札幌

  • 反省:

     猛烈に発達した低気圧が根室付近にあって、強烈な風が予想されたが、翌日は高気圧に覆われると予想し、出発。尾根に登るかどうか迷ったが、収まりつつあったので955mまで登った。しかし、夜半から風が強まり、どうなることかと思った。幸い翌日の好天は予想通りで、絶景を堪能できた。強風のためか、雪は表面がウィンドパックされて堅い「もなか雪」状で、滑りは全く楽しめなかった。小屋泊まりで、軽装で日帰りにした方が良かったかも知れない。

写真1
写真2
写真3
写真4
写真5
写真6
写真7
写真8


山スキー山行記録 のページへ戻る
テレマークスキー / 山スキーツアー / 登山 のページへ戻る
Iwamarker のホームページへ戻る
Last Modified 15 December, 2003

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください