このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

神岡鉄道について


先日、今年(2006年)の11月いっぱいで廃止にされてしまう神岡鉄道を見に行ってきました。神岡鉄道は富山と岐阜のほぼ県境に位置する猪谷駅から岐阜県の奥飛騨温泉口駅まで伸びている小さなローカル線です。元々は国鉄神岡線という名前で国が経営していたんですが、利用者も少なく赤字続きで1984年に廃線になり、第三セクターとして神岡鉄道が名乗りを挙げた、というわけです。設立当時は神岡鉱山からの硫酸輸送の目的で輸送列車も走っていたんですが、これも途中で廃止になりました。硫酸輸送での収入も無くなり、利用者も減ってきている事もあって、やはり国鉄と同じ運命になってしまった、というわけです。
というわけで、まずは朝イチに車で富山県は猪谷駅まで足を伸ばしました。ひたすら国道41号1本で着くので、ラクといえばラクでしたが景色が変わり映えしなくて少々味気なかったですけど(苦笑)そして数時間後に猪谷駅に到着しました。
猪谷駅舎。国鉄時代から変わっていない木造で、いい味出してます。線路を渡ってホームへ移動します。駅名標。この駅でJR東海からJR西日本の管轄になります。
猪谷駅構内。3番線ホームに掲げられた「さよなら神岡鉄道」ののぼり。JR西日本キハ120系気動車。
とりあえず駅構内の構造が面白く、駅舎を出るといきなり線路がありました。ここを渡った先に、1〜3番線ホームがありました。基本的に1・2番線が高山本線で、奥にある3番線が神岡鉄道専用のホームになっているようです。駅の中はやはり神岡鉄道の話題ばかりで、「さようなら神岡鉄道」「長い間ありがとう」など、廃止を惜しむような声もちらほら。ちなみに、廃止前となればおなじみの「マニア達」(まぁ自分もそうなんですけど、一眼レフに三脚まで持ったいわゆる「プロ」の人達)も大量にいました。10日前でもこのぐらいいるんだから、廃止当日とかすさまじい事になりそうです(笑)
それはさておき、14:55発の奥飛騨温泉口行きに乗る事に。50分ごろになると、温泉口方面から列車がゆっくりやってきました。向こうから乗ってきた乗客もかなり多く、細い3番線ホームは人だらけですごい状態になってました(苦笑)自分もなんとか人混みをかき分け、なんとか写真も撮ったのち、乗車しました。そして定刻通り、大量の乗客を乗せて出発!
猪谷駅にて、神岡鉄道。普段は1両ですが、廃止前で乗客も多いので2両編成でした。「さようなら神岡鉄道」ヘッドマーク。神岡鉄道車内。なんと中にはいろりが付いていて和やかな雰囲気です。
出発すると同時に、やはりマニアの方達はカメラを構えながらひたすら前方を見ていました。中には、ボイスレコーダーで車内放送を録音している人までいました(笑)すごいなぁ・・・
そして、約30分後に終点「奥飛騨温泉口」に到着。
奥飛騨温泉口駅に到着した車両。列車が去った後の駅構内。駅名標。
奥飛騨温泉口駅舎。新しい建物ですが木造でいい雰囲気です。駅前に保存された硫酸輸送に使われたディーゼル気動車。駅前から神岡方面へ出ている濃飛バス。
到着すると、もう辺りは撮影ラッシュ!マニアのみならず、普通に地元の人や旅行者も一斉にシャッターを押していました!普段もこれだけ人がいたら廃止にならずに済んだのに・・・人が来ないから廃止になるというのに、廃止されると分かると人がたくさん来る。何とも皮肉な話ではありますけど ^^;
しょうがないんですけどね〜。そして次の列車まで2時間近く時間があったので、ちょっと隣の駅までバスに乗ってみる事に。一駅の間なのであっという間に隣の「神岡大橋」まで着きました。運賃160円。高いような安いような(笑)でも神岡鉄道が廃止されたらこの濃飛バスが地元の人にとって重要な交通手段になると思われるので、このバスがあるだけでも良かったなと思います。
そして神岡大橋を渡り、さらに隣の飛騨神岡まで歩きます。ちょうど今の時期は紅葉が最も綺麗な季節で、歩きながら神岡の町並みと共にその紅葉を見る事ができました。それにしても神岡は小さな街で、駅前のちょっとした商店街と川向こうにスーパーのバローがあるぐらいで、他はこれといって何もありませんでした。そりゃあ利用者も少ないよな、と思ってしまいます。ちなみに余談ですが、ここ神岡には自分も住んでた「らしい」です。らしいと言うのは、まだ自分が生まれたての赤ん坊だった頃の話で、物心つく前に引っ越してしまったので全然記憶にありません(苦笑)その頃はまだ国鉄神岡線の時代だったそうですが、親曰く、「車で猪谷まで送ってもらって、そこから富山に行くのがほとんどで、神岡線にはあまり乗らなかった」だそうです。車で行く方が早いんでしょうね、きっと。
そして列車の時間が迫ってきたので、飛騨神岡の駅まで歩きます。商店街の奥にひっそりと駅はありました。
神岡の街並。外から見た飛騨神岡駅。高架駅です。飛騨神岡駅舎。
時刻と運賃の案内。飛騨神岡駅構内。駅名標。
駅はローカル線には珍しく高架駅でした。まず階段を上り駅舎に入り、そこからまた階段を上ってホームにたどり着きます。ホームに上がって左右を見渡すと、両方ともトンネルが見えました。実は神岡鉄道は「奥飛騨の地下鉄」と言われるぐらいトンネルが多い路線で、確かに乗っていても地下鉄に近い感覚でした。山が多いという事なんでしょうね。 そしてしばらく待つと左手のトンネルから光が見えて、列車が到着しました。相変わらず中はすごい人でしたね。そして辺りも暗くなった17時ごろ、終点猪谷に到着。ここでも写真を撮る人達は絶えませんでした。 この路線も愛されてるんだなぁという事を実感しつつ、帰路に着きました。一応朝車で来た時に、他の駅の画像も撮っておいたので載せておきます。では!読んでくれた方、サンクスです♪
猪谷の隣の小駅、飛騨中山駅。駅名標。猪谷と終点のちょうど中間にある神岡鉱山前駅。この駅を起点とする列車もあります。
地下からこの階段でホームへ上がります。駅構内。側線が多数あります。駅名標。


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