このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



喜連川のシャトルエレベータ  2000.3


 栃木県喜連川(きつれがわ)町の市街地からお丸山公園に上るためのシャトルエレベータ。
 ゴルフ場などの斜面を上り下りする簡易型の乗り物は斜行エレベータとよばれますが、ここのものはかなり大掛かりでケーブルカーのようです。ケーブルカーと異なるのは、車体が常に水平になっていて内部に段差がないことと、2台がつるべ式に交走するのではなく、片側がカウンターウェイトになった1台の往復形式で(青函トンネル竜飛や鞍馬山のケーブルカーはこうですが)、ダイヤなしの随時運行という点でしょうか。
 運転は年中無休900-1800(3月は1630まで)、運賃片道150円。ちなみに走行距離168.5m、高低差55.5m、最急勾配約440‰、定員12名、速度45m/sとなってます。
 「鉄道」といえるかどうか微妙なこの手の怪しげな乗り物は全国各地にあり、なかなか乗り歩くのは大変です。  

 <<アクセス>>
 喜連川町へはJR東北本線氏家駅からバス、以下は2000.3現在の時刻。
 行き、氏家駅前発:735*#,800*,938,1020*,1150*,1223,1333,1345*,1438,1545*,1608,1650*,1740*#,1758,1823,1855*,2030
 帰り、連城橋発:636#,702s,722w,723#,758,857,928,1052,1128,1207,1228,1312,1358,1457,1558,1632,1657,1748,1812
注:氏家・喜連川間は所要約15-20分。行きの始発、帰りの行き先はいずれも東武宇都宮駅で宇都宮・氏家間の経由地が何通りかある。時刻の#は日祝運休、sは夏季(4-10月)、wは冬季(11-3月)運転、行きの*は馬頭行き、無印は喜連川温泉行き。
 喜連川温泉行きの場合、停留所は市街地を直進、連城橋→喜連川本町→喜連川役場前→仲町の順で、シャトルエレベータ乗り場は仲町で下車して少し戻った交差点(案内標識あり)を右折するとすぐ。
 馬頭行きは喜連川本町から右折するので、本町で下車しまっすぐ道なりに役場の先まで歩くことになるが大した距離ではない。
 帰りのバス時刻が連城橋なのは、本町から乗るつもりがバス停を見落として橋まで歩いてしまったため。本町乗車の場合は時刻表から1分マイナスくらいか。どのバスが馬頭発か喜連川温泉発かは不明。
 ちなみに山上の福祉センターなど町内には3ヶ所町営温泉浴場があり、エレベータ内に案内パンフがある。



仲町バス停からすぐの市街地から見たお丸山公園。中央左上へ向かって伸びているのがシャトルエレベータ。山上の塔はスカイタワー。

乗り場に近づくとちょうど搬器?が下りてくるのが見える。



車体は箱型でかなり大きく威圧感がある。搬器は1台が上り下りしている。運行ダイヤはなく、両駅には呼び寄せボタンがあるところはエレベータに近い。

山上側はカーブしている。上ってくる搬器。

線路は外側と内側の二重になっており、山上側車輪は内側、山麓側車輪は外側に乗っている。途中で勾配が3段階に変化しているため、内と外の線路間の段差を調節してどの区間でも車体を水平に保つ仕組みになっている。

勾配の変曲地点。内側線路と外側線路の段差が変化しているのがわかる。

搬器を牽いているロープは2本。ロープの通り道は上下2段になっており、上側を搬器、下側をカウンターウェイトが通過する。写真上部に少しウェイトの裾が見えている。

搬器には運転士?が乗っている。中には簡単な操作ボタンがあるところはやはりエレベータかも。



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