このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

有井製103系プラモ(HO)レポ

(2005年12月22日)

 

 

 

 

天賞堂からの製品化予告&うちに溜まっているカツミキットがあるにも関わらず、103系と言う事で我慢できず購入してしまいました。

 

箱が結構大きいです。しかもこの写真、非ATC車なのはともかく、やたら荒くて汚い・・・。

ちなみに色は適当に選びました。(どうせ塗装するので)

 

 

中身です。同社の485系やら機関車やらと同じような内容です。

 

ちなみにこの模型、元をたどれば中村精密という会社が立派な鉄道模型として作った物です。

プラにして価格を下げようとかではなく、単に素材の一つとしてプラを選んだだけのようです。

 

しかし、真鍮中心の当時の鉄道模型界には受け入れられず(値段が安くなかったのも原因とのこと)、その金型を有井が買い取って、一部のモールドを改修、発売することに。

詳しい展開は分からないのですが、鉄道模型としてレール・パワーパック付のセットやら各種単品やら色々あったものが、10数年前に同じく各種単品があった485系と共に先頭車+電池駆動の動力装置+プラのレールのセットのみになってしまったようです。

以降、485系はその後も継続して生産、24系客車にいたって10年程前にはダイキャスト製台車と挽き物の車輪を塗装済み車体とセットにした鉄道模型仕様まで展開されたりしたものの、103系は生産される事無く今日に至っていました。

 

しかし、天賞堂がプラ製の103系の製品化を発表、それに対抗してHO各社から103系が相次いで出されている今、それに便乗して(笑)再び生産される事になったのです。

 

 

ダイキャスト製の車輪とギアボックス。左4個は付随台車用、右4個は動力台車用です。

どちらも精度はいまいちで、特に付随台車用は物凄い事になっています。(右下の拡大写真参照)

 

 

その他のパーツ郡。床下機器はまあまあ。

パンタはふにゃふにゃで、軟質プラというよりはゴムのような感じです。

 

 

前面&妻板。前面は、前面窓の左右の幅が狭い為、あまり印象がよくありません。

妻板はユニットサッシのモールドが何故か省略されている一方で、製造銘板は文字が読めるくらい細かいモールドがあります。

加藤のN103一般系のような両方とも太目の一本線しかない配管ですが、当時のカツミの完成品では配管自体が無かったので、その当時のレベルとしてはいい方だったんじゃないかと思われます。

 

 

車体側面。いまいちな感じだった前面と違い、かなりいい感じにバランスが取れていると思います。

ただ、裏に補強のリブが付いているところにヒケがあり、綺麗な車体を目指すなら埋める必要があるかと思われます。

 

 

車体全景。まあ気軽に遊ぶにはいいんじゃないかと思います。フリー用にもう3両くらい欲しいです。笑

 

 

屋根です。クーラーは側面の出っ張りがいまいちなものの、上面のディティールは良く出来ています。

ただ、個人的には別パーツにしてもらいたかったです・・・。

避雷器は当時のHO標準の挽き物パーツの形態をそのまま再現した感じです。

ちなみに、先頭側には信号炎管等のモールドは何もありません。

 

 

窓ガラスです。サッシがモールドされているんですが、Nゲージで主流の(二)型ではなく(日)型になっています。

Nのマ○クロエースの初期111で悪名高い日の字サッシですが、当時は金属完成品の日の字型に銀が見えるサッシが常識であり、現在のように横の部分のみのデフォルメという考え方が無かった事を考えると妥当な物であったと思われます。

二段窓の上段を上昇させるための取っ手がモールドされているのは面白いですが、多少過剰表現気味で、現在の製品では見かけません。

 

 

おまけ。動力はこんな感じになります。(モーターは別売り)

説明書のとおりに作ると(単三電池を直列に4本つなぐので・・・)すごい音を立てて高速で走ります。笑

とはいえ、485のギアボックスがヤスリで削りまくってやっと動くようになった事を考えると、まだマシなんじゃないかな・・・と思います。

いや、まあどっちにしろバリは結構あるのでそのままじゃまともに動きませんが・・・。

 

 

 

フリーの製作レポに続く・・・(多分。そのうち。)

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