このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
パワーパックの回路図内で半導体(トランジスタやMOS-FETなど)とモータ(負荷)…回路図では出力に繋がる部分にあたる…の接続方法が重要になるので、ここで整理しておく。
1)コレクタ接続(コレクタ接地)…定電流駆動法
入力電圧でドライブする方法で、入力電圧を電源電圧まで増幅できる。
少ない電圧で大きな電圧の負荷を駆動できるため、きわめて効率の良い駆動回路である。また、スイッチング(ON・OFF)制御に適している。
ただし、負荷によってはその影響を受けやすいため、回路設計がやや難しい。
2)エミッタ接続(エミッタ接地)…定電圧駆動法
入力する電圧を変化させる事で、モータなど負荷の回転数を制御する回転数制御に適した、モータ制御の基本となる回路である。
回路は、入力電圧を可変抵抗で制御出来る事や負荷となるモータの特性に大きな影響を受けにくい事から、回路設計は易しい。
電源電圧と入力電圧の差がトランジスタの熱(放熱対策が必要)として放出されるなど電源や回路の効率は悪い。
3)MOS-FET駆動回路(ソース接地)
トランジスタのコレクタ接続と同様の接続法で、MOS-FETが電圧制御素子である事からスイッチング制御において、より効率の高い駆動回路である。
特にPWM制御において、その効果は高い。
※その他にも接続方法はあるが、モータなどの負荷を駆動するには適しないため省きます。
参考資料 …
トコトンやさしいトランジスタの本
/ 谷腰 欣司著・日本工業新聞社発行
初めて学ぶ 電子機械入門早わかり
/ 新電気編集部編・オーム社発行
たのしくできるやさしいアナログ回路の実験
/ 白土義男著・東京電機大学出版局発行
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