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第5話リュウ編

決意はしたものの・・・。
「俺は、もっとポケモンを、自分を鍛える。」
リュウはシランとカイトにそう言い残し、
真っ先にセキエイ高原を後にした。カイリューに乗り北西へ向かう。
そこは強力な野生のポケモンが多く住む、シロガネ山だ。
リュウはそこで、何十匹もの野生のポケモンを倒した。
「どうすれば、ラティアスを止める事ができるのだろう・・・。」
リュウはこの疑問の答えを探していた。まだ見つからないでいた。
その時、リュウの後方から声がした。
「ほう、こんな所に人間がいるとは・・・。」
気配なく現れた声にリュウは驚き、身構える。
「お、お前は・・・。」
リュウは声の主の姿を見て驚いた。
「ミュウツー・・・。」
リュウが呟くように言う。ミュウツーは顔色を全く変えない。
「お前のようなポケモンが、なぜ・・・。」
リュウがミュウツーに問いただす。
「人間であるお前がここにいる方がよっぽど不思議だ。」
ミュウツーが静かに告げる。確かにここは人間が訪れる場所ではない。余程の事が無い限り。
「どうせ、自分のポケモンを鍛えるために来たのだろう・・・。」
ミュウツーが言う。・・・図星だ。
「悪いか・・・?」
リュウが言い返す。
「いや、ただそれに意味があるのか、と思ってな・・・。」
ミュウツーが意味深げに言った。その目は空を向いていた。
「俺は、止めなきゃいけないんだ・・・。」
間があった後、リュウが言う。ミュウツーの視線がリュウに戻る。
「その為に、力が必要なんだ・・・!」
リュウが熱意を込めて言った。
山は静寂に包まれた。
「だが、力だけが全てか?」
静寂を、ミュウツーが破る。
「何っ!?」
リュウが驚いて言う。
「フッ・・・、私が言うのも何だがな。」
ミュウツーが苦笑して言った。そしてリュウに背を向け、去ろうとする。
「おい、待て、一体どういう・・・。」
リュウが慌ててミュウツーに問う。
「ミュウなら・・・。」
ミュウツーは後ろを向いたまま、リュウに言う。
「お前を助けてくれるかもしれんな・・・。」
ミュウツーが告げた。それは、リュウに対する助言・・・。
「ミュウだと!?ミュウは一体何処に・・・。」
リュウが問い詰める。
「ミュウは・・・。」
ミュウツーはほんの少し、リュウに情報を与え、すぐに姿を消した。
ミュウツーが去ると、再び山に静寂が訪れた。

あとがき;なんでミュウツーが出てくる!?ってツッコミは無しで。他にリュウはミュウの情報を
手に入れる方法が思いつかなかったんだよぅ。当初の予定では一戦交える予定でした。


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