このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



出会い(アチャモ)

初めて会ったのは、まだアチャモの頃だった。一人で歩いていると、声がして、
近くに行くと、ポチエナ3匹がラルトス1匹をいじめかけていた。
「なんだよ、その赤いつのみたいなのは。」
「へんなのへんなの〜。」
「これ取っちゃうぞ!」
ポチエナたちの言葉による攻撃。ラルトスは何も言い返せず、震えている。
「おい、やめろよ!」
「え?」
あ・・・、って思っちゃったんだ。見てるだけと思ってたのに、つい声に出しちゃった。
「なんだおまえ〜。」
「おまえも赤角のなかまか〜。」
いつしかラルトスは赤角と呼ばれていた。
「この子はそんな名前じゃないだろ!」
「うるさ〜い!」
「赤角となかまをやっつけろ〜!」
ポチエナ3匹が一気に襲ってきた、3対2なんて卑怯だ。と思いながらも・・・。
「つえーぞこいつ。」
「くそ〜。」
「おぼえてろよ〜。」
一人で追い返したわけで・・・。
「あ。」
「大丈夫?」
声が重なった。
「僕は大丈夫だよ。君は、怪我とか無い?」
「私は平気だけど・・・、あなたは怪我して・・・。」
って、この子、女の子?とたんに恥ずかしくなった。
「あ、い、うん、大丈夫。平気だから!」
「ほんと・・・?」
すごくやさしい声。なんでドキドキするんだろ?
「う、うん、大丈夫。それじゃ!」
って言って、僕は走り去った、逃げるように。なんでもっと話さなかったんだろ?
正直、もう少し一緒にいたかったのに。この時、凄く体が熱かった。
自分が炎タイプだから・・・って訳じゃなくて。何かよくわかんないけど、とにかく熱かったんだ。


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