このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



再会 後編(ワカシャモ)

「君は・・・、あの時ポチエナに・・・。」
つい声をかけてしまった。
「あの時助けてくれた方ですか・・・?」
やっぱり、あのときの子だった。
「・・・うん。」
「あの、わたし・・・。」
「何やってるんだよ、やっちゃえワカシャモ!」
アリゲイツの声で我に返った。今は敵同士なんだ。
「がんばって、キルリア!」
敵もキルリアのことを応援している。
「・・・くっ!」
戦うしかないのか?と思いながら俺は間合いを詰める。
(ここからなら・・・。)今をしのぐためキルリアに攻撃を仕掛けた、が・・・。
「なっ!?」
(よけられた!?)一瞬戸惑った。少し油断していた。自棄になり攻撃を連続させた。
(くそっ、当たらない!)相手は目を閉じているのに俺の放つ攻撃は全てよけられてしまう。
「なにっ!?」
俺は地面から足が離れ宙を浮いていた。目の前には手をかざしたキルリア。
(まさか・・・。)これは念力?だとしたらかなりヤバイ。
と、思った矢先、俺はは思いっきり後ろに吹っ飛んだ。

「大丈夫か?」
珍しくジュプトルが心配してくれた。
「あれ?俺・・・?」
あの時吹っ飛んでからの記憶が全くなかった。
「負けたんだよ。まあしょうがないよ、相性悪かったんだし。」
アリゲイツが悔しそうに言った。
「1回も攻撃できなかったのは恥だがな。」
ジュプトルが言った。確かにその通りである。でも・・・。
「はぁ、場所とられちゃったし。どこで遊ぼうか・・・。」
アリゲイツはいい遊び場はないかと悩み始めた。
でも俺にはそんなことよりも、もっと悩みを抱えていた。

続く

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