ふたりの思い 後編（サーナイト）
「う・・・ん・・・・。」
気がついたら空は既に赤く染まっていました。疲れて寝てしまったのです。
彼は気がついて起きていました。私は彼の身体の上で寝ていることに気付き思わず・・・。
「あ・・・、あの・・・、ごめんなさい・・・。」
病人の上で寝るなんて最低だな。わたし・・・。
「ニドキングは・・・？」
「私が、追い返しました・・・。」
彼を傷つけた奴がどうしても許せなかったから、先にニドキングを倒したのです。
「これは・・・、君が・・・？」
彼は手当てした腕を見ながら言った。
「はい、まだ痛むところありますか・・・？」
最善を尽くした、つもりだけど、まだ痛むのかな・・・？と考えていたら・・・。
「・・・ありがとう。」
いきなり私は抱きしめられた。
「えっ・・・。」
最初は戸惑った。でも、とても嬉しかった。
「好きだった・・・。あの時、君を助けてからから、ずっと。」
私が今まで言いたかったことを、彼は言ってくれた。
「私もです。」
彼は強く抱きしめてくれた。もう二度と離さないかのように。
嬉しかった。ずっと、このままでいたいって思った。
森はいつもと同じ静かな夜を迎えようとしていた。
完
あとがき；バシャーモ、サーナイトの視点から読める新感覚（？）小説、完結です。
恋愛したこと無い奴が恋愛物書くって何だか変なの。普段は笑い系（のつもり）ですが
今作品は笑い一切無し（のつもり）の真剣小説です。思い浮かぶネタはギャグ系ばかりでした。
ですが何とか完結できました。バシャサーは結構気に入ってるので、また追加するかも
しれませんがその時もどうかお付き合いしてくださいね。
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