このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



第5話

全ての試験が終わり、一旦ラティアスの家に戻ってきました。
「今日の夕方ぐらいに合格通知が来るらしいよ。」
「そうなんですか、結果が出るの早いですね。」
「うん。でも救助隊メンバーは明日決まるんだって。決まったら広場に張り出されるみたい。」
「メンバーも勝手に決められちゃうんですか。」
「合格者の個性とか、色々考慮してベストな組み合わせを考えてくれるみたい。」
「そうなんですか・・・。」
「で、決まったその日から活動開始。」
「え!?いきなりですか!?」
「うん。人手が足りないみたいだから・・・。」
雑談しているうちに時間は瞬く間に過ぎ、ついに夕方になった。
「もう空が真っ赤になった・・・。」
ラティアスが呟く。
「もうそろそろ来るころですね・・・。」
「うん。合格していれば・・・。」
通知は合格者のみ。その日のうちに通知が来ないと合格は絶望的である。
「あ、郵便屋さん来た!」
外を見ていたラティアスが叫んだ。
「見に行きましょう。」
「・・・、ラティオスさん、手紙取ってきて・・・。」
「え?」
「私、何だか怖くて・・・。」
「・・・分かりました。」
ラティオスは外にある郵便ポストへ行き、届けられたばかりの郵便物を取り、家に戻った。
「あの・・・、なんてありましたか?」
「2つ来てました。」
ラティオスが言った。
「本当!?」
もしかして、2人一緒に合格!?とラティアスは心の中で喜んだ。
「一つは・・・。商店の広告でした・・・。手紙持参で1割引って・・・。」
ラティオスの報告で喜びが消えた。やっぱり、私は落ちたのか・・・。
「もう一つは・・・。」
ラティオスは内容を確認して、それをラティアスに差し出した。
「え・・・?」
ラティアスは少し驚いたが差し出された手紙を受け取り、内容を確認した。
そこには、ラティアスとラティオスの名前と受験番号が書かれており、改行して、
『上記の者を試験に合格したことをお知らせする』とあった。
「合格したの・・・?私も、ラティオスさんも・・・?」
「はい。2人とも合格です。」
途端にラティアスが笑顔になった。目からは少しだけ、涙が出ていた。

あとがき;皆様の読みどおり合格しました。おめでとうございます。
この先どんな依頼が来るやら・・・・(どんな依頼にしようかなぁ・・・)。

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