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第25話

なんとかサンダーを倒すことに成功した2つの救助隊・・・。
「勝ったの?私達・・・。」
ラティアスが言った。
「みたい・・・だね。」
チコリータが答える。
「これは・・・。」
背後から声がした。ラティオスが振り向くと、そこには3匹のポケモンがいた。
「くっ・・・。」
サンダーがうめき声を上げ起き上がる。
「来るか?今度は俺が相手だ!」
後から来た集団の1人、リザードンがサンダーに言った。
「待て、戦うのはもう止めだ。ダーテングを返す。」
サンダーの声には先ほどの威厳は無かったように聞こえた。
少し経ったあと、サンダーはダーテングを引き渡した。
「大丈夫?」
チコリータは心配して駆け寄る。
「ああ・・・、なんとか・・・な。」
ダーテングは弱弱しく答えた。
「って、なんでお前までここにいるんだよ。」
同じ集団の1人、バンギラスがラティオスに言う。
「え?」
ラティオスは少し動揺した。
「いつの間に戻ってきたんだよ。しかも妹連れてこんな危険な所に来るなんて。」
バンギラスは話を続けた。明らかに勘違いしていた。
「えっと・・・、あの・・・。」
ラティオスは本当のことを説明しようとしたが少し戸惑った。すると・・・。
「バンギラスさん、実は・・・。」
ラティアスが代わりに説明をした。どうやら彼らとラティアスは知り合いのようだ。
「やはりな・・・。」
全て聞いた後、一緒に聞いていた、リーダー格のフーディンが納得したかのように言った。
「やはり・・・って?」
ラティアスはフーディンの言葉に疑問を抱いた。
「彼らからは同じ気を感じる。」
フーディンはそう言いながらラティオスとリクヤを見た。
「ラティオスと同じ気を持つ、・・・リクヤ。お前もこのラティオスと同じ、人間だな?」
フーディンは静かに告げた。その事実に最も驚いたのはラティオスだった。
「キミも・・・?」
ラティオスが言葉を詰まらせながらもリクヤに問いかけた。
「・・・うん。」
リクヤが答える。彼もまた、ラティオスが人間であると言うことに驚いていた。
「フーディンさんはどんな事でも知っていると聞きました。」
ラティアスが静かに問いかける。いつものラティアスとは雰囲気が違った。
「そうだ!フーディンならリクヤ達がポケモンになった理由も分かるんじゃないの?」
チコリータがフーディンに問い詰めるように言った。
「いや、ワシにも分からん。」
少し間を置いてフーディンが答えた。
「真実を知りたければ、精霊の丘へ行け。そこでネィティオに逢うのだ。」
フーディンが話を続けた。
「彼ならば、真実を教えてくれるだろう。」
フーディンが言った。
「精霊の丘の・・・、ネイティオに逢えばいいんだね。」
チコリータは嬉しそうに言った。
「リクヤ、行ってみようよ。精霊の丘へ!」
チコリータがリクヤに話しかける。
「え・・・、あ、うん。」
リクヤは生半可な返事をした。
「よし、そうと決まれば早く帰らなきゃ!リクヤ、帰るよ!」
チコリータはそう言うと来た道を戻り始めた。
「何やってんの?早く行こう!」
チコリータが言う。
「あ、うん。」
リクヤが答えると、慌ててチコリータの後を追った。
「・・・ラティオスさん?」
心配してかラティアスが声をかけた。
「・・・僕達も戻りましょう。バシャーモさん達も心配してるでしょうし・・・。」
ラティオスが言う。
「ラティオスさん・・・。」
ラティアスがなんとなく話しかける。
「はい・・・、なんでしょうか?」
ラティオスが答える。
「・・・は、早く戻ろ。バシャさんはともかくサナさんが心配してると思うから・・・。」
ラティアスが言った。本当は別のことが言いたかったのに・・・。

あとがき;なんかラティアスのキャラ変わってるような・・・。
FLBが登場しました。どうやらラティオス(兄の方)と縁があった模様です。
ラストはあまり気にしないでください・・・。

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