このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
県営林道玄倉線の2号隧道(青崩隧道)が落盤の恐れがあるために、H19/02/から全面通行止め(歩行者も)とされ、改良工事(新トンネル掘削)が行われていた。そしてこの間(2011/10)ついに工事が完了。神奈川県に新たな暗闇トンネルと廃トンネルが出来た。
目的地は ここ
改良工事が終わって間もないので、工事の跡がまだそこかしこに。しかし、このゲートは変化がないようで・・・って玄倉林道に来たのは今日が初めてなのだがね。
「
隧道道
」管理人であるdoodoongoo氏と同行した。なお、この頁に氏の姿は映っていないが、ライトは彼が照らしたものである。
で、彼の話によると、目的のトンネルまで歩いて1時間ほどだという。しんどそうやな。
途中、境隧道という短いトンネルを抜けて歩くこと35分。やっと半分ぐらいってトコか・・・。
と思ったら、5分ぐらいで着いてしもた。氏も「あれぇ?」って首傾(かし)げてた。まぁ早く着くのに越したことはない。
坑口の真っ白さがまぶしい。
どっちに行きたい?どっちも行きたい。
時系列で言えば先に新トンネル入ってから旧トンネル行ったのだが、HP上では逆にする。
というわけで、旧道の方へ進む。
振り返ると、新トンネルの坑口が飛び出てる。それにしても急峻な地形だ。
最初のカーブを曲がると向こう側に道が見えた。あれは今も現役の道か?
さらに進んでいくと、いよいよ見えてきたトンネル。
それよりも、向こう側の道の新トンネル坑口が見えないんだが・・・あの洞門内とかか?
トンネル(というか洞門)前になって道は落ち葉で埋まった。洞門までは青崩橋という橋。桟道橋のようだ。
青崩洞門は新めで、まだまだ役目は果たせそうなのに勿体無い。
そして、その奥で無情にもゲートが・・・。
立入禁止・・・そらそうか。この板は正面じゃなく側面(洞門)にもしっかりあって、隙間などない。
カメラを突っ込んで旧トンネルを撮ってみた。こう見る限りでは何の変哲もない、ただ真っ暗けなトンネルだ。
路面は未舗装で、内部からは水が流れてきている。奥は素掘りだそうで・・・。これ以上何も出来んので、反対側に回ろう。
新靑崩隧道、なんと漢字は「青」ではない。出来立てほやほやなトンネルに入っていく。
トンネル内部は舗装されており、コンクリート巻き立て。内部の暗闇が楽しそう。
右にカーブした後は直線となる。画像では奥は真っ暗であるが、トンネルの壁に反射した光が結構奥まで届いている。
奥に見えるのは白い壁。トンネルが曲がっているので、その壁に光が反射してボゥッと白く見える。それが閉鎖壁に見えて仕方がない。
この玄倉林道、車こそ通らないが、割と名の知れた登山、ハイキングのコースなので、人は結構頻繁に通る。この時も奥から一人、電灯も持たずに歩いてきた人がいた。電灯持たんと歩くとはすごいなーって、2人で話した。
振り返れば、入口近くの壁に反射した光があんなに小さい。
曲がっていくと、先に光が漏れてきた。それと、何か壁にある!
扉?だな。まさか・・・?
南京錠付きのトビラ。金網なので奥が見える・・・はずだ。今は真っ暗だが。
ライトで照らしてみると、やはり旧トンネルのようだ。路面は未舗装で、現役時は歩くの少し大変だったのかな。
いや、それにしても・・・何と、神奈川県内にも洞内で新旧トンネルが接続するトンネルが出来たのだ。
他にはなかったよな・・・
これが、金網越しに見た旧トンネル。こっから見ても問題はないように見えるが・・・。
画像では見えてないが、奥には光が見えており、閉鎖はしていない。
トンネルの壁から電気のケーブルが出てきている。旧道には電線があったので、それのようだ。
この扉も、電線の保守とかのために付けてあるのだろうか。
壁に開いた扉を過ぎれば、もう出口は近い。ここは旧トンネルを改修している区間である。
こちら側はゲートが付いてるだけで、変わってないようだ。
こちが側の坑口付近はコンクリート巻き直しとか、そういうことはしていない。
トンネルに接続している洞門内から道が見えるが、こっちは現道であっちは旧道。青崩隧道も面白い構造してたんだなぁ。
万年通行止めだから歩くの面倒くさくて来たことなかったけど、こうやって見ると現役時に来たかったなぁと思った。
最後に地図で位置を示す
電子国土より転載
1/25000では 中川
旧トンネルを歩くことは出来なかったが、新トンネルの暗さや旧トンネルが見える扉とか、なかなか見所があって楽しい靑崩隧道だった。
終了
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