このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

河内線

平石行

富田林から河南町へ向かう河内線と白木線のうち、奈良県との境に近い平石へ向かう路線です。 運転本数は平日4往復 休日2往復で、かなり少なめです。

乗車日:平成14年3月31日(日曜日)、富田林駅前14:50発の平石行に乗車しました。
駅前に着くと2種類の「お知らせ」が目に飛び込んできます。1つは 「崖崩れのため、千早ロープウェー前行は金剛登山口で折り返し運転をしています」 という張り紙、もう1つは「4月3/5日ストライキ」のお知らせでした(今年も季節ですね)。 バスの車内には「3月27日のストライキにより、利用者の皆様にご迷惑をおかけしました」 という吊り下げ広告がありましたが、発車時間を待っている間に社員の人が、 「4月3/5日にストライキを行います」という告知文に交換していました。

例のごとくに50分直前に運転手の人が席に付き、1番乗り場の北大伴行と 2番乗り場の水越峠行に続いて出発です(後には4番乗り場発の甘南備行)。 それまでなんとか差していた陽射しが陰り、雲行きが怪しくなってきました。

川向で乗車した人が寺田で下車した以外はノンストップで河南町域へ入り、 北加納では駅前から乗って来た一人が下車。車内は私だけになりました。 ここで河内への道と分かれると、一気に平石への坂道にかかります。 北加納の次の停留場は「平石線北加納」(当然通過)、馬ヶ瀬付近では進行方向左手の 眼下に河南町の景色が広がりました。この付近の景色は少し高原風でなかなかの もの。ここからさらに山の懐へ入っていきますが、谷へ分け入るような暗さはなく、 道沿いの満開の桜並木を眺めつつ坂を登るのは、この季節を選んで乗りにきた甲斐がありました。 平石着は15:08頃、所用時間は20分弱でした。

平石では、折り返し15:15発のバスを待つ人が一人いました。周辺には 色々と渋い名勝史跡もあり、県境の平石峠へハイキングに行く選択肢もありますが、私は 来た道を歩いて戻り、途中で桜並木を入れてバスの写真をとる為にカメラを構えます。 間もなく先程のバスがやってきました。電信柱が邪魔だな、と思いつつもシャッターを 切り、坂を下っていくバスの後姿を見送ります。今のが今日の終バス・・・。

平石をあとにする富田林駅前行

歩いて戻る途中、とうとう雨が降ってきました。こういう日に限って、折りたたみ傘を 持っていません。


河内行

葛城山の麓、河南町河内地区へ向う路線です。 終点の河内バス停の近くには西行法師終焉の地として知られる弘川寺があります。
寺田で白木線から分かれ、河岸段丘を降り、登ると平石への分岐点となる北加納。 その後は、一部で離合困難な場所があるものの、概ね整備された道路を進み、菊水苑前をすぎて 右手の丘陵上にさくら坂の住宅が見え、一気に谷が狭まって山間部の様相を見せ始めると 所要時間は約25分で終点の河内に到着です。
道路はこの先も千早赤坂村内へと続きますが、普通車でも離合困難な道路のため、 バス路線の延長はままなりません(というか、人家がほとんどありません)。

なお、河内バス停から来た道を300m程戻り、交差点から歩道のある2車線道路沿いに 坂道を登っていくとさくら坂住宅の河内小学校前バス停付近に出ることができます。

河内をあとにする富田林駅前行

さくら坂行

さくら坂は、河南町の東部、葛城山系と丘陵地域の境付近の丘の上にある新興住宅地です。 さくら坂循環系統は、この住宅地へ向う系統であり、白木で東水分へ向う道路から 分かれた路線は、白木〜菊水苑前間の交差点から住宅地内の道路に入り、坂を登りつつ住宅地内を 反時計廻りに1週して富田林駅前へと戻ります。河内行や平石行が谷筋を走るのに対して、 尾根へ登る経路設定のため、河内平野や、葛城山系への眺望は良好です。
観光施設「ワールド牧場」の近くも通りはするものの、来場者の大半は自家用車利用であり、 また富田林駅前から無料送迎バスも設定されているために、金剛バスを利用する観光客は皆無と 言ってよいと思われます。
この路線、循環して駅前へ戻る途中は、往路の停留所からの乗車分の運賃が 下がり続けるため、駅前から乗って、1週まわって戻ってきても運賃表は最低料金の ままという逆転現象が発生していますが、実際に乗車した場合の取扱いがどうなるかは不明です。 (未確認ですが、おそらく金剛コロニー廻りでも発生しているのではないでしょうか?)

さくら坂4丁目バス停にて


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