このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

太子線乗車記
平成13年8月29日乗車
 


写真は後日撮影
喜志駅についたのは、9時45分過ぎだった。バスの発車時刻は10時05分なので、 まだまだ時間があるが、すでにロータリーにバスは停車している。 10時05分発の金剛バス上ノ太子行きと阪南ネオポリス行き、 そして10時00分発の近鉄バス古市駅東口行きの3台。入り口のドアも開いているのだが 車内に人影は見当たらない。バスはエンジンをきっているので、冷房も入っていない。 車内で待つ気分になれなかっので、とりあえず券売機で ( 喜志駅前 の項参照) 上ノ太子まで290円の切符を買って、駅前をうろうろして時間を潰した。

10時になり、近鉄バスが発車。金剛バスの方はようやく人が乗ったのが見えたので、 続いて乗り込み発車時間を待つことにした。

蒸し暑い。冷房の入っていない車内は蒸し風呂状態(というほどではなかったが暑い)。 アイドリングストップで地球に優しい?のは良いのだが、 発車まで5分もないのだからそろそろエンジンをかけて欲しいものだ。 ちなみにこの時点で運転手は未だに現れていない。

10時04分、太子循環線のバスが到着したころになって、 ようやく切符売り場の中から運転手らしき人が出てきた。 間違いなく運転手だった。10時05分ようやく運転手が乗り込みエンジンスタート。 すぐに発車となった。

金剛バスの好みなのか、同時発車の阪南ネオポリス行きと2台連なっての運行である。 先頭が阪南ネオポリス行き。ところが2台だけかと思ったら、 ロータリーを出た所で大阪芸大の通学バス(これも金剛バスが運行)が 後ろに合流して3台縦列運転となった。それ程広くもなく、 しかも混雑する道路をわざわざ縦列で走る必要があるのだろうか?謎である。 富田林駅発のバスも駅前を出てしばらくは、狭い道路を 数台が連なって走る。

3台連なって一路東へ進路を向ける。途中の信号で、 信号が黄色になったにもかかわらずアクセルをふかして駆け抜けた 運ちゃんの根性には脱帽である。某京○市営バスなら間違いなく停車していただろう。 ただこのバスは信号を通過したものの、後続の芸大通学バスは、 隊列から落伍してしまった。

前方に二上、葛城の山々が広がって石川を渡って太子町内に入る。 乗降がないまま太子四ツ辻まで来てしまい、しかも赤信号で停車中に、 先ほど落伍したかに思われた芸大バスに追いつかれてしまう。 この太子四ツ辻では前後のバスは右折するのだが、右折車線がないので前のバスが 右折するまで、このバスは先に進めない。縦列走行への疑問がさらに膨らんだ ひと時だった。

太子四ツ辻を過ぎたあたりから、ぼつぼつ下車する人が出てきた。 といっても乗客は自分を含めて4名なのでたかがしれているが。
六枚橋で(自分を除く)最後の一人が降りたが、よくしたものでこのあたりから 上ノ太子へ向かう人が乗ってくる。この辺りからは喜志よりも上ノ太子の方が運賃 も安いらしいが、バスの本数が1時間に1本前後なので、どちらの駅でもバスが来た方 を利用しているのかもしれない。

道路沿いの家々の間から、葡萄棚の広がる丘陵地(二上山の麓の羽曳野市や太子町は 、全国的には有名ではないかもしれないが、大阪では知られたブドウの産地であり、 名産品としてワインも古くから生産されている)を眺めながら春日、赤阪町、 松ノ木保育園と過ぎ、近鉄南大阪線の線路に少し近づいたら、道路わきにバスの回転場 が出現して、終点の上ノ太子に到着した。

ところが付近に駅は見当たらず、近鉄の上ノ太子駅までは踏み切りを渡って 3分程歩かなくてはならない(踏み切りに引っかかるとさらに時間がかかる)。 駅前が狭くてバスが入れないならともかく、駅前には狭いながらもバスの発着 に支障がないだけのスペースがあり、金剛バスならば(東水分や平石などと 比較して)方向転換も十分に可能である。実際この駅前には、霊園、ゴルフ場、 太子温泉の送迎バスが発着しているらしい。富田林や喜志では、金剛バスは 近鉄駅前から発着しているのに、不思議な話だ。しかも駅前には、 上ノ太子バス停の存在を示す案内表示一つ無いのである。

※注
 平成16年4月1日現在、上ノ太子駅南側の ロータリー完成に伴い、金剛バスも駅前発着となっているそうです。

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