東条線は富田林駅前から主に富田林市の佐備、東条地区へ向かうバス路線です。 途中の蒲から金剛コロニー（府立の養護施設）、甘南備口からサバーファーム（富田林市立の農業公園） へ向かう系統が分岐するほか、夕方ラッシュ時には中佐備から森屋経由の東水分行や 循環線に入って富田林駅前へ戻るバスも運転されています。また一部のバスは甘南備止まりとなるため、 千早赤阪村の東阪まで行くバスはそれ程多くありません。

駅前を出たバスは、金剛大橋を渡って川向を過ぎるとすぐに右折し、白木、千早線とは別れます。 一部で住宅開発が見られる田園地帯を東条川の流れに沿って南下して、左右に丘陵地が 見えるようになると中佐備の交差点。ここで右折して坂を登ると滝谷不動、東水分行は 左折して丘陵地へ消えてゆく道路に進路をとり、 千早赤阪村の森屋の手前で川向で別れた国道309に合流します。
中佐備の交差点を直進すると、やがて進行方向左手に、 かつては南河内の可燃ゴミを一手に引き受けていた 南河内清掃組合のゴミ焼却場、右手の山の上には金剛コロニーの建物の一部が見えます。 そしてサバーファームへの路線が分岐する甘南備口で左手の丘の上に見えるのは、 なみはや国体の軟式野球で使用された野球場等がある市のスポーツ公園です。
次第に山間部へと進む東条線、この付近まではカーブも勾配もそれ程 厳しくはありませんが、甘南備を過ぎると一気に谷が狭まり、急カーブが続く坂道となります。 一応、道路に中央線は引かれているものの、カーブではバスの車体がはみ出すために、 対向車との離合が不可能となり、しばしば「行き違い」のための待ち合わせが発生します。
千早赤阪村唯一の近郊型住宅地「小吹台」最寄なものの、そんな風景は少しも見えない小吹を の次は、中津原への道路が分岐する多聞橋。ここで道路は川の流れから離れ、水系を隔てる 峠へ登りますが、これまでとは逆に人家が増えてくると、サミット付近に東阪のバス停と 転回場が現れます。ここから道なりに坂道を下った所に千早線の東阪バス停がありますが、特別に 接続したダイヤになっているわけではありません。