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南九州乗りつぶし紀行

 

振って湧いた勤務割の交替、本来ならばこの3連休を寂しく休日勤務で潰してしまうところ、 「是非に」という申し出でのおかげで1週前と交替し、めでたく「旅行」らしきものに出かけられる ようになった。
7月も半ばをすぎると学校は夏休み、夏休みといえばそう、あの「青春18きっぷ」が 通用開始である。これはもう乗りにでかけるしかあるまいと、九州時間表を片手に日程を組み 鹿児島・宮崎の未乗線区を乗り回す計画をたてたのだった。

ところが、である。好事魔多し。土曜日の午後まで用事が食い込んで当初の予定時間を すぎてもまだ出発できない。 ようやく出発したかと思ったら、駅についたところでエッジ端末の忘れ物である。 おかげで大急ぎで1時間かけて取りに戻るはめになった。
さらに朝方の大雨の余波により、鹿児島本線はベタ遅れ。どのみち今日中に鹿児島まで行ってしまう 第一案は放棄しているし、今日は特急のお世話になって水俣泊りである。乗車券を買って普通で大牟田まで 先行して後続のつばめ19号(1時間遅れ)に乗り換えた。
熊本駅構内で今回も8620を見て、八代では新幹線の高架を眺め、車窓に 暮れなずむ八代海と天草諸島が見えてきたところで夕食の「たいらぎ寿司(大牟田駅の駅弁)」を開く。 幕の内弁当風だった。

ホテルに荷物を置き、コンビニで買い物を済ませて外へでると花火の音が聞こえてきた。 つられるように音のする方に歩いてみれば、建物の隙間に花火が見える。行ってみるかとも思ったが、 少し遠そうなのと、そんなもん1人で見に行ってどないすんねんということで、本屋に立ち寄って帰った(まだまだ甘いなぁ)

明日はいよいよ 18切符の通用開始(ということは、予定通りに出発しても今日は18切符を使えなかったということに 今気がついた)、鹿児島で泊まれなかったので観光的要素は皆無となったが、 せっかく乗り潰しに徹するのだから急行型の登場を期待したい

大牟田駅に到着する「つばめ」7月20日 午前8時頃、水俣駅にて
7月20日

夜半から雨が降り始め、水俣市全域に避難勧告が出され、一夜が明けた。 しかし雨は上がっていたし、それほど気にすることも無く、 ホテルで朝食を食べて駅に向かった。そして現実を知る。

次の下り列車が「ドリームつばめ」ってどういうこと?
そういうことだ。
水俣をはさんだ八代〜出水間が大雨で運転見合わせだそうな。昨日、忘れ物に気がついた時点で 旅行をやめとけばよかったのかもしれないし、昨日、水俣で降りずに出水まで行ってしまえばなお良かったの かもしれない。しかし後の祭である。どうにかして水俣を出発してしまわねば、身動きが取れなくなってしまう。

・・・そーだそーだ、バスがあった。国道は通れるらしいので、バスでとりあえず出水まで移動しよう。 出水以南は運行しているそうなので、なんとかなるだろう。運良く、駅前8:54発の阿久根行きがある。

という訳で、南国交通の路線バスで出水に来た。ところがここでも、電車が来ない。よく考えたら 鹿児島本線の出水以南は特急中心のダイヤなのである。八代以北で「つばめ」が足止めを食っているのに 電車がくるはずがない。普通電車も上りが一本来て、水俣行が一本出て行っただけで止まってしまった。 駅の放送は、昼過ぎまで運転見合わせを告げている。どうすれば・・・

・・・そーだそーだ、バスがあった。という訳で、 ちょうど駅前にやってきた10:25発、鹿児島空港行きのリムジンバスに飛び乗った。 ところが、空港がどこにあるのか私は知らないのである。「鹿児島」空港というくらいだから 鹿児島市の近くにあるんじゃないかなぁ、と考えて持参のロードマップを開くと、国分のあたりに あるらしい。リムジンバスは紫尾峠を越え、宮之城を経由して空港へひた走る。 道路はよく整備されていて、途中には北薩空港道路なる高速道路まがいの道路まで 整備されている。国道バイパスなのに緑地の道路標識で、対面通行なのに4車線分の路盤も用意されている。 しかもインターチェンジにしてたったの一区間だけの空港道路。道路公団の夢の跡であろうか。快適なドライブ の後、12時前に空港着。 空港行きに飛び乗った後で、出水〜阿久根〜川内〜鹿児島と路線バスを乗り継ぐ方法もあったことに気がつき、 次はそっちにするか、と考えかけたのは鉄分不足の危険な兆候なのかもしれない。

空港で、すぐに来た国分駅行きの鹿児島交通バスに乗り換え、ようやく線路のある場所までたどりついた。 日豊本線はきちんと動いている。 車中で聞いたラジオによると、水俣市は自衛隊に災害派遣を要請したそうである。鹿児島線も止まったまま らしい。熊本方面の大雨は続いているし、危ない所だった。
将来のために一旦、隼人まで西鹿児島行きに乗って、隼人から折り返し宮崎行きに乗り込む。 この電車は原計画、及び改定計画の両方で乗る予定にしていた列車である。予定経路の復帰してしまったので 、錦江湾と桜島を眺める機会を失ってしまったのは残念だ。

都城からバスで志布志、その後は日南線と宮崎空港線に乗るも、 旅行目的が鉄道なのかバスなのか分からなくなってきた。今日は宮崎泊まり。 明日は吉都線と肥薩線を乗り継いで八代へ抜ける予定なのだが、これも危なくなってきた。

鹿児島空港まで乗車したリムジンバス都城から志布志へ バス
志布志駅宮崎空港駅
7月21日

やっぱり危なかった朝、ホテルで見たテレビのニュースでは何も触れられてはいなかったが、 駅に行って尋ねてみると見事に「肥薩線は吉松と人吉の間で運転を見合わせています」 という答えがかえってきた。さ〜て。どうする。
開通するまで待つか?  いや、今日は帰らねばまずいから そんな余裕は無い。
運転している路線に迂回するか?  日豊本線で大分経由か。普通列車では宗太郎越えが難しいし、 所要時間を考えても特急料金がかかるな。

・・・そーだそーだ、バスがあった。今回の旅行で何回目だろうか・・・・・。

久留米へ直行するなら福岡行きの「フェニックス」(各停便)が9:17にあるのだが、 発車まで少し時間があるし、降りた後の久留米インターから先が面倒だ。 それならば8:27発、熊本行きの「なんぷう」だ。熊本からまた別にお金を払って移動しなければ ならないが、熊本で市電にでも乗れば、少しは気もまぎれるだろう。

結論から先に述べると、熊本まで高速バス、その後市電で上熊本へ出てそこから「ありあけ」。 最初の予定より数時間早く久留米に戻ってきてしまった。やっぱ高速道路と肥薩線では比較にならないらしい。
しかし、それよりも今回実感したのは、「やっぱ金やなぁ〜」ということである。 初日は水俣まで「つばめ」に乗ってしまったし、2日目だって、今までならば18切符を片手に ひたすら運転再開を待ち続けていただろう。まして今日などは何をか言わんである。 上熊本から平然と、18切符一日分に等しい運賃と特急料金を払って「ありあけ」に乗るなんて・・・。 こんなにバス濃度が高い「18切符の旅」なぞ、これまでは考えられなかった展開である。しかも 18切符だって1日分しか使わなかったし。

ふっ そのぶん時間に追われるようになったということさ(←アホ)

時間を惜しんで旅行に行くなんて、随分とエラくなったもんだが、それ以上に 夜行列車を使わずに平然と毎日宿に泊まっていることも驚きである。


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