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北東北遠足
(平成21年9月19〜21日)

 

2009年秋の大型連休。関東に出てきて以来、なんだかんだと気がかりばかりで思うように遠出が できずにいたが、これが最初で最後のチャンスとばかりに3連休パスを買いに走った。 5年前に乗り残した東北一円のJR未乗線区をこの機会に乗り潰すのだ。

金曜の夜、軽い?飲み会の後、和光駅前のマンガ喫茶に泊り込んで翌日に備えた。飲み会の席上で 旅行の話が出たので趣旨を説明したが、果たして理解してもらえたのかどうか・・・

翌朝5時過ぎに店を出て有楽町線で都内へ移動。東京6:36発の「つばさ」73号に乗る。 連休で混んでいるだろうと思って季節列車を選んだのだが、定期の101号でも十分に座れそうだった。
定時出発後、コンビニで買っておいたオニギリで朝ごはん。上野・大宮で空席が無くなった。車内誌を 眺めたあと福島までのつもりで眠りに落ちる。

福島停車中に眼が覚めたはずなのに、気がつくと在来線区間に入っていた。リンゴ畑を眺めながら板谷峠へ。 どこが峠でどの駅が板谷駅なのか判らないまま、雪覆いをくぐりつつ峠を越える。ただ、新幹線区間に比べると 速度が落ちて、車窓からでも難所っぽい険しさを垣間見ることができたような気がする。あくまで気がする。 そんな中、大河ドラマの影響であちこちに「愛」が溢れる米沢到着。前に来た時駅前で食べたカツカレー 旨かったなぁ。 あの店はまだあるんだろうか。5年というのは短いようで実は長い。
新庄到着10:27。空気が爽やかだ。乗車時間が4時間に迫るとさすがに乗り応えがあると、余韻をかみしめながら 駅前へ。少し早いが昼ごはん。

はい、キャッチフレーズの「味は特急、速さは急行(だったかいな?)」と、 その名称で一部の人には有名な新庄の駅前の「急行食堂」。 今回の山形もソバ食ってる暇がないので、自称新庄名物の鳥もつラーメンを食す。 実はこれが食べたい一心で、陸羽西線への接続が良すぎる「つばさ」101号に乗らなかったという噂もある。 いや本当は、酒田から先の接続が良くないため、101号でも73号でも羽越本線の乗車列車が同じに なるというのが理由ですよ。たぶん。

いや〜 それにしても。「急行食堂」って今となってはネーミングが素晴らしいよね。 オリエントだって「急行」だし、スイスだって氷河「急行」だもんね(最近は一部で氷河特急という呼称も見られるが・・・)

話がずれましたな。ほんな訳で11:02発の陸羽西線で酒田へ。
連休のなせる業なのか、陸羽東線は座席定員くらいの乗車率。皆さん最上川の舟下りかと思ったら そのまま酒田まで乗りとおす人がほとんどだった。酒田に行くには、 上越新幹線から羽越本線を廻るより、山形新幹線と陸羽東線ルートの方が早くてメインルートなのかもしれない。 「あけぼの」も形無しの今となっては、「鳥海」だとか「出羽」だとか「天の川」だとか、遠い昔の物語である。

夜明けの餘部鉄橋

↑鳥海山?
晴れ渡った空に心地よい満腹感。何時しか睡魔に襲われて気がついたら余目から羽越本線に入ったところ だった。旅客は新幹線に奪われたとしても、さすがは日本海縦貫線の一角。さっそくコンテナ貨物列車が現れた。
12:07、酒田に到着。ちょうど昼食時間帯だが、先ほど鳥もつラーメンを食べたばかりなので自重して、 駅前を少し散歩しただけで12:39の秋田行き普通に乗車。列車番号にDマークがついていれば話は別だが、 電車なのでおなじみの701系の登場である。陸羽東線より空いていた。 有耶無耶の関を越え、鳥海山と黄金色の稲を眺めながら羽後本荘へ。

羽越本線からの接続があまり良くないため、本荘での由利高原鉄道への接続待ちは約1時間。 時間を有効に活用しようと平行路線バスでもないかと思って駅前に出たら、 矢島行きのバスがあるにはあったがやはり1時間後。これでは意味がない。 市内循環バスがやって来たので、秋祭り準備中の市街地を一周してから駅へ戻った。

夕暮れの矢島線をノンビリと乗りとおして、帰りはやはり列車と同じ時間帯を走る 羽後交通の路線バスに乗る。5分の差で後発したディーゼルカーと抜きつ抜かれながら本荘へ。 そのうちバスが列車を引き離し、羽後本荘にはバスが先着。道路が空いている上に途中の乗降が 全く無いのだらか、田舎バスは速いのだ。

  帰りはまずまずの接続で16:40の秋田行きの普通列車に乗車。見事なまでに「いなほ」 の合間を縫って移動しているので今回も701系。
秋田での6分接続の間に軽めの弁当を買い、「かもしか」5号で弘前へ。本当は大館の 鳥めしが食べたかったが今回も買えない。

弘前でホテルに荷物を置いたあと、青森らしいもの?で一杯やりに出かけた。 ホヤの酢の物に貝焼きで冷をグラスで一献。ホヤはともかくとして酒は旨かった。

翌日。中央弘前の駅に度肝を抜かれたあとは、弘南鉄道でリンゴの木を愛でながら大鰐へ。
大鰐温泉駅前でおやつ用の南部せんべいとリンゴジュースを買って、「あけぼの」のヒルネ利用で青森へ。 窓口で立席特急券を引き換えたら、手書きの補充券が出てきた。そういや大鰐温泉駅には みどりの窓口無かったね。

青森では「あけぼの」の写真を撮る暇も無く、デッキまでぎっしり人が詰まった 「スーパー白鳥」95号になんとかもぐり込み北海道へ。ドアに体を預けてひたすら耐える、 1時間20分。そりゃ、いくらなんでもこの連休時期に6両編成は短すぎ。 木古内でようやく解放された後は3連休パスの枠を飛び出して江差線へ。 江差での滞在時間は約40分。駅近くの食堂で親子丼を食べ、売店で一口ヨーカンを買ってトンボ帰りしただけで 海の幸に巡りあう暇もなかった。
ヨーカンかじりながら木古内へ戻り、「スーパー白鳥」26号で本州へ。そういえばガラナも飲めなかった。 八戸乗換えで盛岡で下車。コインロッカーに荷物を入れて、しばし駅前を散歩。


不来方橋から

さあ戦闘開始
さて、椀子ソバ。今回、ソバが食べたいばっかりに盛岡泊を企てたのだが、残念ながら宿が取れず、 夕食後は北上まで移動しなくてはならない。
そんなことはともかく、時間が早い気がしたので駅前を少し散歩した後、入口で20分ほど並んで駅前の ソバ屋に突入。一番安いコースを頼み前掛けをしてソバを待つ。 客2人に対して店のお姐さん1人がソバを給仕するらしい。目の前に並べられる付け合わせは一番安いコースも その上のコースも同じだが、一番安いコースはお椀の代わりに自分でマッチ棒を並べて食べた数を数える必要がある。
マッチ棒を並べる予行練習をしたころ、ソバが来た。

とりゃっ!  ズルズル     ソバをもらってかきこみ、マッチ棒並べて、薬味とって、ソバをもらい、かきこみ、マッチ棒並べて、薬味とって・・・

単にお椀を積み上げていくのと異なり、ひと手間、ふた手間増える分、せわしなくて仕方がないが、 隣の人には負けまいととにかくソバを飲み続ける。 何分くらいたったのだろうか。 お隣さんが箸を止めたのに安心して70杯くらいで力尽き、給仕のお姐さんの目を盗んでお椀に蓋をする。 蓋をしてソバの給仕を止め、お店の人にソバを食べ残していないか確認してもらえば椀子ソバ終了である。

給仕のお姐さんに椀の中を確認してもらうために蓋をとったら、とたんにソバの投入が再開される。 嗚呼お約束。
最後の一口をなんとか飲み込み、今度こそ勘弁してもらった。あー苦し。

駅へ戻り、 こみ上げる吐き気を押さえつけながら、食後に買ったの山ブドウの絞り汁をチビチビと飲みながら北上へ移動。

3日目。北上から東北本線の上り普通列車に乗って小牛田を目指すが、 まず平泉で途中下車。駅前でレンタサイクルを借り、中尊寺を見物したのち衣川柵の後を探して 水田地帯を暴走。毛越寺は時間切れで行けなかった。
引き続き東北本線の上りに乗り、今度こそ小牛田へ。これで東北本線は完乗。 陸羽東線で古川へまわり、東北本線で仙台へ。駅前のアーケード街をうろつき、今度は30分並んで 牛タンで昼食。これで遣り残したことはないはず・・・

orz 仙台空港鉄道、乗ってない。

仙台地下鉄にも未乗区間残ってるし、まーいいか。また来よう。
素直に新幹線で帰れば仙台空港にも行けたのに、お約束通り、常磐線経由の「スーパーひたち」で東京へ。


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