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とにかく北へ(平成16年9月23〜25日)

迫り来るJR東日本の魔の手第二弾、金土日の3日間は管内の特急自由席が乗り放題な 3連休パス。
当然のことながら、見事に籠絡されてまだ見ぬ東北へ旅立つのである。 

ところが、今回は以前から考えていたはずのものなのに、どこへ行くのかほとんど計画が たっていない。22日夜、いつもの通りに池袋の漫画喫茶へ腰を落ち着けた時に決定していたのは

・今回は、特急自由席が乗り放題、指定席も4回まで使える
・したがって、18切符等に比べて機動力が遙かに高い
・よって、機動打撃を重視する

という基本方針と、初日は行けるところまで行くという1点だけであった。 なんとも頼りない話である。

明けて9月23日。東京発6:04の「やまびこ」41号で出発する。前、山形へ行った時は満員の列車だったが、 今日は大宮を過ぎてもけっこう空いている。曇り空というのは同じだが・・・このところ、 まともに晴れた休日が無いような気がする。
しかし、北上を過ぎたあたりから、青空が姿を見せ始め、盛岡付近まで来たら完全に青空である。 さすが東北?空が青い。そして高い。東北は、 東京のいつまでも蒸し暑い気候とはうってかわった秋の入り口だ。 盛岡からは「はやて」1号のお世話になって八戸へ。 八戸からはさらに「スーパー白鳥」1号に乗り換えてひたすら進む。 車内誌がJR北海道のものに変わり、嫌が上にも北海道が近づいたことを意識させる。

ちょっと寄り道そのまま一気に青函トンネルを通過しても良かったのだが、 せっかくなので蟹田から津軽線の三厩行に乗り換え、未乗線区の消化に努める。車窓の海岸線は 入り組み、陸奥湾であるのは分かるとしても、遠くに見える陸地が渡島半島なのかはたまた 下北半島なのか区別がつきかねる。いや、陸奥湾だったら下北半島に間違いないけれど。

竜飛岬にも行かず、ただ、三厩まで行って戻っただけで、今度は蟹田から「スーパー白鳥」7号 の出番となる。途中駅からの乗車となるので、前夜の新宿駅で指定券を用意しておいたのだが、 1号にしても7号にしても、青森に着くとドッと人が降りてしまい、自由席でも十分に座れたようだ。
時刻表をひねり回して翌日以降の計画を練っているうちに、いつしか青函トンネルに 突入してしまった。この列車は吉岡海底に停車するが、狭い通路と駅名標が見えただけだった。

江差線の車窓
函館山
函館駅前
路面電車

トンネルを出ても田んぼがつづく。なかなか北海道に居るという実感が湧かないが、 木古内を過ぎ、海岸線にでるころにはジワジワと気分がノってきた。雪のない北海道に来るのも 初めてなら、白昼堂々と函館に足を踏み入れるのも初めてである。切符の有効範囲に「中小国〜函館を含む」 と書いてあったために、とうとうこんな所まで列車で来てしまった。
とは言うものの、今回の道内滞在時間はどれだけ多めにみつもっても3時間。 15時過ぎでは駅前の「朝市」も店じまいだし、そんな空気の中で %千円だしてウニ丼とかイクラ丼を食べる気も失せたので、代替手段で手早く空腹を満たし、 少し土産物屋を見物しただけで、フェリーターミナルの近くを通るバスに乗る。 バスは知内行の観光タイプだったが、知内というと、 青函トンネルの出口付近まで走っていくのだろうか? これはこれで気になるバスである。

17時頃に着いたフェリーターミナルでは、 17:30出港の東日本フェリー青森行「びなす」が西日を受けて車両の積載中だった。 二等の切符を買って、船首ランプから車両甲板づたいに船内へ入る。久々の船旅?船である。

全長136.6m 7,198総t
「びなす」
今日のおやつ。ルートビア風な味
ビールにすべきかどうか、少し迷いました

17:30出港。遠ざかっていく函館の町並みを眺めながら、ガラナを飲む。 暮れなずむ空、残照に浮かぶ渡島半島の稜線。これからいよいよ、 夕暮れ時の風景が寂しく、味わいのでる季節。カメラをかまえたくなったが、 フイルムつかうカメラは、今回は荷物削減のために残念ながらお留守番・・・、手元にあるのは 購入時にコンパクトさだけを追求したデジカメだけというのが残念だ。
港外で大間航路の「ばあゆ」、青函航路の噂の「ばにあ」とすれ違い、津軽海峡へ向かう。 函館山の上には月、海上にはイカ釣り船の漁火。 次はもっと、ゆっくりと汽車に乗って、観光して、北の味覚を味わいたいものだ。
今日の津軽海峡は、ベタ凪で至極穏やかな航海だった。外は真っ暗で 景色もへったくれもないので、本を読み、気分が向いたら眠り。19:00閉店のレストラン にも行かず、船ながらの怠惰な一時を味わう。
気がつけば青森入港の放送。係の人の誘導で車両甲板へ移動し、 ランプ付近で車が途切れるまで待機する。次々に馬運車がと降りてきた。こちらの方も いよいよ秋本番である。

暗闇の中、放り出された青森フェリーターミナルは、何処へ行けばバスがあるのか、 それ以前にここはいったい何処なのか、戸惑うばかりで、結局、タクシーのお世話になって ビジネスホテルへ向かった。

大湊線の車中から
八甲田山かな?
明けて、9月24日金曜日。カレンダー上は平日である。7時半に出発して普通「電車」で 野辺地へ向かう。そして〒。 次にのる快速「しもきた」までの待ち時間、1時間を街をウロウロする。こんな時間に 町中を歩き回ることはめったに無いが、商店もけっこう賑わっていて、いい感じの街である。 ここに来るまでにようやく計画が定まったので、帰りの新幹線の指定席も確保した。

単に大湊まで往復するだけのはずだったが、10分の折り返し時間に大湊で改札を出たら、 目の前に駅前郵便局がある。平日なので迷わず飛び込んだら、通帳を出した後にけっこう待たされて(といっても 5分程度なのだが・・・)、駅に駆け込んで、車内に入ってすぐにドアが閉まって発車となった。 海に護衛艦が見える。

野辺地から「つがる」で八戸、さらに青い森&IGRで、次に乗る花輪線の起点、好摩へ向かう。 盛岡まで行けば、大館行に始発駅から乗れるのだが、そこは「平日」である。 好摩で降りれば、もう一局・・・。盛岡〜好摩間が未乗のまま虫食い状に残ってしまった。

そして花輪線。昨日からキハ40は何度もお目にかかっているが、そろそろそれ以外の気動車にも 乗りたいなぁ、と思っていたら、点に祈りが通じたか、入線してきた列車の先頭は、見まがう事なき 国鉄気動車急行色。乗り込んでみれば、更新、近郊型改造車だったので、2両目の薄汚れた?オリジナルっぽい 車内アコモの盛岡色キハ58に移動してしまったが、それでも久々のキハ58!。九州じゃ見ただけで縁がなかった し、去年の夏の鳥取以来だろう。次は無いかもしれないし、加速が良すぎるのは我慢しよう。 松尾八幡平で交換した盛岡行はキハ58+キハ52+キハ52の3両編成だったので、少しうらやましかったが・・・。

龍ヶ森って駅名変わってたんやね。残念。

大館から秋田までは、「指定席」の名目で引き替えた、日本海2号に乗る。 今日の予定は、この列車を基準に決まっていたと言っても過言ではない。 こんな所で、大阪行の、JR西の車掌の乗った列車に乗ろうとは。感慨もひとしおで楽しい1時間半だったが、 Bネの座席利用はけっこう腰にきて、しんどい(-_-i

キタァー 
花輪線 松尾八幡平駅にて
 
 
明けて土曜日、切符の通用最終日である。今日の予定は 朝、男鹿線を往復した後、北上線、東北本線、IGR、いわて沼宮内から「はやて」で東京へという 形に収まったが、田沢湖線はもとより、五能線、秋田内陸縦貫線等々、まだまだ未乗線区は多い。 九州とは比べものにならないくらい、東北って広いのね。

大曲までは「こまち」に乗ってみたら、初日に乗った「はやて」のE3より断然快適だった。

北上線を無事に乗り終えて、701に揺られて盛岡へ。駅地下の食品売り場で、初めてホヤを見て、 その姿に唖然とした後、予定通りにひとまず北上する。

北上からの列車が混んでいて、運転席後ろに立っていて思ったのだが、 東北本線は、直線がものすごい。ひたすらアップダウンを繰り返しながら、どこまでも直線というのは、 他には阪和線くらいしか知らない。このままの線路でも160キロくらい簡単に出せそうだ。 この直線を、「やまびこ」や「はつかり」の485や583がフッ飛ばしていたかと思うと、 ゾクゾクする。
そして山の景色が素晴らしい。中部地方の山々と比べれば、派手さはないが、雄大でなんともいえない 懐の深さがあるように感じられる(どっかで聞いたような話だ)。
盛岡から好摩にかけて車窓に広がった高原ムードと、その奥に広がる山並みは、今回の旅行で随一の光景だった。 東北には縁もゆかりも無いし、一過性な旅行者にすぎないが、 歌詠みが「ふるさとの 山にむかいて言うことなし」と詠んだのも、しみじみ、なるほどと思わせる。

うーむ。次の東北は、岩手県だなぁ。

跨線橋だけボロい
いわて沼宮内駅


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