このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

仁尾バスで行く観音寺

〜平成19年4月28日〜

 

仁尾バス
ゴールデンウィークだというのに、男一人で予定も無く、行き場所もない。

こんな時、家の中に篭っていては余計に気分がおかしくなるばかり。天気も良いし、 前の晩は普通の時間に寝たので朝の目覚めも良いし、洗濯終わったし、
で、近場の公共交通機関で散歩に出かける。

第1回は仁尾バス。善通寺駅前から予讃線の詫間駅、仁尾町を経由して同じく予讃線の 観音寺駅前へ走っているらしい。善通寺駅前の発車時間は、8:04、9:22、12:04、12:56 、15:55、16:55の1日6本。しかも日・祝日は全便運休というやる気の無さである。 しかし、駅前で何度か見かけたバスは、JRバスからツバメマークを消し去ったような白ナンバーバスで 妙に気になる路線である。

善通寺駅前から9:22の便に乗ったのは自分1人だった。本当に乗る客、 おるんかい、と若干疑問に思いつつもバスは走る。車窓は、いつもながらに形が良い善通寺の 山並み。田舎町、そしてうどん屋。
お、こんなところにもあった。今度、自転車で食べに来よう。

それでも途中から2人ほど乗ってきたのだから恐れ入る。県道48号を 走って、10時前に三豊市の詫間駅前に着いた。ここで10:05まで時間調整。途中から乗ってきた2人が 降り、運転手もベンチで一服。

そうこうする内に、運転手に行き先を確かめて、おばあさんが1人乗ってきた。

このおばあさんから聞いたところによると
「普段は家族に車で送ってもらうから、バスには乗らない」
「昔はほんとうにたくさんの人が乗っていた」
「今は仁尾から観音寺まで病院へ通う人が乗るが、6月にはコミュニティバスが100円で走るから 誰も乗らなくなるだろう」
「コミュニティバスは、手を上げれば停まってくれるし、運転手に言えば、どこでも降りられるので 便利」

ということらしい。なんか前途多難であるが、詫間駅前からおばあさん以外にも3人程乗ってきた。

今度は県道21号で荘内半島の付け根を横断し、同じく町村合併で三豊市になった仁尾へ。 峠の道路は改良されて走りやすくなっているようだが、旧道の頃に通ったら、さぞや、と 思わせる道路が、所々に残っている。
仁尾の文化センター前で他の乗客は全部入れ替わり。あのおばあさんも降りていった。
ここからは海岸線を走る。景色が良い。 仁尾から乗ってきたおじいさん3人組みは、どこかの鉄火場へ向かうらしく、 差しがどうした、とか逃げるとどうのこうの、とか言う話が聞こえてくる。そういえば 明日は春の天皇賞。

そのまま、ゆったりと走って観音寺駅前に着いた。
所要時間は約1時間半。料金は1,150円くらいである。

 
任侠と書いて、ニンギョと読むのはかなり無理があるんでは なかろうか、などと思っても、口にださない方が良い。

↑観音寺駅のバス乗り場にて
観音寺駅前には、鉄火場(観音寺競輪)行きの直通バスが待っていたが、 これには乗り換えず、乗り場を検分する。
壁にあった路線図には、仁尾バスと並んで「西讃線運行系統図」なるものが掲げてある (ロッカーに半分遮られて残っている)。
これが、仁尾バスの路線と完全に被っているのだが、どうも西讃線などという名前の付け方 からしてみても、元国鉄バス路線から国鉄〜JR四国バスが撤退して仁尾バスに なった、というところのようである。

昭和60年代くらいの時刻表でも調べてみれば一目瞭然であろう。面倒だからしないけど。

たぶん、善通寺と観音寺は間違えやすいと思う。観音寺が69番で善通寺が75番 らしいのだが、あまり詳しいことはわからない。ただ、海岸があってそこの砂浜に寛永通宝の絵が 書いてあるのは観音寺の方である。
せっかく来たので、ついでに山(丘)に登って、「海にお足の観音寺」とやらを眺めてきた。 駅から歩いて15分程。海に面した山の西側に砂浜を見下ろす展望台がある。 夕暮れ時に来ればいい雰囲気らしいが、幸いなことにまっ昼間だったので 男1人であっても問題ない。ということにしておこう。

ちなみに、ここ(琴弾公園)の傍を、先ほどのバスが通っているのだが、 公園をウロウロしているうちにちょうど次のバスが来る時間になったので、帰りは駅までバスに乗った。 同じバスが来るか、と思ったら別の車が来た。こうなると先ほどの車両は、余計にJRバスのお下がりに 思えてくる。


影が無いと字がよく見えない

もう1台?のバス

今は合併して三豊市らしいが、 旧表記のまま


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