このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
日本に古来から伝わる宴席の作法の1つに「とりあえずビール」というものがある。ものの本によると「とりあえずビール」の作法には、 祭礼において厳かな神事が終わり、 お供え物やお神酒などカミサマからのお下がりで宴会(なおらい)へと 移る過程において、神々と宴席(食べ物)を共にするにあたって 世俗の垢を洗い落とし、カミサマの領域へ一歩近づくために精神を向上させる神秘な力 (ようするに酔っ払ってしまう)が秘められているという。 現在のように「とりあえずビール」が一般的になったのは、大正デモクラシー期以降のこと だそうだが、 まあ、そんなことはどうでもいい。泡とともに流し込む一杯目のよく冷えたビール は、なんともいえない味わいを秘めている。
そもそもビールが旨いと感じるには適度の疲労感が体に蓄積している状態で、 気温が高めであればなお更好ましい。
昨年の初夏の話になるが、阪急梅田駅二階中央口付近で一週間程、 ビール(キ△ン クラシックラ□ー発売記念)の試飲会が開かれていたことがあり、 学校で野球の講義のあったある日の帰り道、電車の中で一眠りした後にビールを 試飲したことがあった。いや、これがまたなんともいえず旨かった。
炭酸がノドを心地よく刺激し、ほどよい苦味が疲れた体に活をいれる。 よく冷えていたのは言うまでも無い。 おかげ様で梅田からの残りの帰り道は、ホロ酔い気分(それどころか 歩いて乗り換えて電車に揺られているうちにフラフラ)で大変だった。
ところが野球が無かった翌日に試飲した時には、前日ほどの旨さを感じないのである。 これは如何にというわけで、好評により試飲キャンペーン延長となった翌週、 もう一度野球のあった日の帰り道に試飲をしてみると、やっぱり旨い。
という訳でビールと体調との関係に気がついたのだが、それでは疲れた体に 効くのはビールの苦味と炭酸のどちらなのだろうか。気になったのでさらに 翌週コーラで試してみると、苦味が無いのでなんというか スカッとしたものに欠ける感じだが、炭酸の刺激はまぁ悪くは無いなという結果であった。長い前置きが終わってようやく入る(短い)本題は、炭酸飲料の思わぬ落とし穴 である。
昨日の帰り道、精神的に疲れた(気分)を吹き飛ばすために、 何かくわぁ〜っ!と飲みたくなった。具体的に書くと、「飲まずにやってられるか〜」 の一歩手前である。しかし真昼間からビールを煽るのも気が引けて(わざわざ買うのも 面倒だし)、簡単に手に入る炭酸飲料(サイダー・ブドウ味)で代用することにしたのだが、くわぁ〜っ! っとサイダーを飲み干しても、口の中には甘味と 今ひとつふっきれないものが残る。甘いんだから仕方がないし、問題はその後だった。
炭酸飲料の常として?ビロウな話だが飲み終わった後でゲップが出る。 そのゲップとともに、よもや昼に食べたバッテラの鯖風味が戻ってこようとは・・・。
鯖風味のブドウ味・・・
ごめんなさい。もうしませんから許してください。
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