このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

中華街
週明けまでにすることがたくさんあるはずなのに、たまたまできた3連休の後半2日を利用して 長崎へ来た。

あまり観光らしいことはしなかったが、長崎と言えばちゃんぽんに皿うどん、 中華街。卓袱料理には手が届かないものの、ちゃんぽんくらい食って帰るかと、ホテルに荷物を 置いて中華街へと向かった。

が、失敗した。

どの店も立派な店構えの奥に並んでいるのは、 4〜5人が座れてターンテーブル付きのいわゆる中華料理の円卓ばかりである。 カウンターのある、餃○の玉将みたいな店はひとつも見当たらないではないか。 しかも、土曜の夕方だというのにほとんどの店はひっそりとして客はほとんど見当たらない。
ショーケースに、ちゃんぽん 皿うどんが並んでいても、 ふらりと一人で入ってちゃんぽんだけを食べて退散できそうな雰囲気ではなさそうだ。
しかし、しばらくうろうろと歩き回ったものの、他の場所をあたるのも面倒だし、だいいち、腹もいいかげんに減っている。 このまま周回した挙句のコンビニ弁当では悲しすぎるので、意を決してガイドブックにも載っていた一軒の店先に立った。
ゆっくりと、重々しく自動ドアが開く。ドアが開く速度からしてそこらのコンビニやラーメン屋とは違う。

「たのも〜」

気分は道場破りだ。
一組しかいなかった先客を迂回して、ターンテーブルが付いていない席にこそこそと座り、 ちゃんぽん(並)と白飯を注文する。非常に重苦しい雰囲気である。 と、携帯電話がかかってきた。すがりつくように電話をとって、個人空間へと逃避する。 電話が終わった頃にちゃんぽんが出てきたので、後はわき目も振らずひたすら食べる。これでは牛丼屋と かわらんではないか。旨かったけどね。


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